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日本語が恋しくて、NYセントラルパークの片隅で「にち10」を聴いた話

「audiobook.jp」スタッフリレー連載はじめます!

「audiobook.jp」運営スタッフの羽田良久です。

これからaudiobook.jp運営スタッフがあるテーマに沿ってエッセイを書いていく「リレー連載」をしていきます。

個性さまざまなスタッフの面々が、ゆるーく読めるような感じでつらつらと書いていくので、肩の力を抜いて読んでみてくださいね。

第1回は私、ABJPオリジナルチームの羽田が担当です。

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テーマは「私のオーディオブック体験」
まあ、無難でしょう? いいんです、最初は無難で。

「audiobook.jp」のスタッフがどんなふうにオーディオブックを聴いているか、どんなきっかけでオーディオブックを聴くようになったかなど、自身の体験を書いてもらいます。

公園でオーディオブックを聴くのが心地よい

さて、私の話ですね。

私が好きなオーディオブックの聞き方は、比較的広い公園や空間のベンチに座り、コーヒーを片手にイヤフォンをつけて、ぼんやりとエッセイやコラム、あとは古め小説なんかを聴くことです。

なんでしょうかね。外に出て、心地よい風を感じつつ、耳から自分が知らない情報だったり、くだらない話だったり、おもしろいストーリーだったりが入ってくる。その環境そのものが一つのパッケージになって、自分にとってのリラックスセットとなるわけです。

ニューヨーク・セントラルパークで「にち10」を聴く

「公園で聴くの、良いじゃん」と思ったきっかけがあります。

数年前、休暇をいただき、一人でアメリカ・ニューヨークに1週間ほど旅行に行きました。記録的な豪雪に見舞われていた現地ですが、日が経つとだんだんと雪も溶けてきて、一面真っ白だったNYの街並みは次第に本来の姿を見せ始めます。

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何日目かの朝、セントラルパークを散歩していて、ちょっと休憩、とベンチに座り、ぼんやりしていました。そこで「ちょっと日本語が恋しい」と思うわけです。

音楽を聴いたりしていたので、日本語に触れていないわけではないですし、本も大量に持って行って日本語は目にしている。劇場やお店で「君は一人かい?何処から来たの?」「一人です。日本です」「おー!コンニチハ!大阪に行ったことがあるよ」など話しかけられたりすることもあるのですが、まとまりのある日本語が恋しい。スピード感のある日本語が恋しい。

というわけでとっておきとばかりに、iPodの中に入れておいたTBSラジオ「日曜天国」(にち10)のPodcast版の過去回を再生(現在はラジオクラウドに移行)しました。

静かなセントラルパーク。周りを見渡すと犬の散歩をしている人がいたり、観光客っぽい家族連れが歩いていたりしています。その中で私が聴いているのは、安住紳一郎アナの冴えわたる日本語とおもしろすぎる軽妙なトーク、中澤有美子アナの絶妙な相槌と笑い声。しばし朝の陽ざしを浴びながら、日本語に浸りました。

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ここはニューヨークだよ?
セントラルパークだよ?
ニューヨーカーが犬の散歩してるぜ?
でも、そんなの知った事じゃない。
俺はベンチで「にち10」聴いてニヤニヤしてるぜ?
安住アナと中澤アナの掛け合いは超面白い。

この非日常感がたまらない。やっぱり安住さんの日本語はいいなあ。と元気が湧いてくるのです。

セントラルパークでゴキゲンなラジオを楽しんだ私は、「もっと日本語を聴きたいなら、オーディオブックだ」ということで、誰かの詩集を聴いたりして、公園(外の広い空間)でぼんやりしながらオーディオブックを聴くという方法にはまったわけです。Radikoは海外では使えないのでね。

ハマるきっかけはなんとなくやってくる。気負わずに、気軽にオーディオブックを楽しんでもらえれば幸いです。

次回は我らがnote編集部を束ねるSAEKIさんが書いてくれるそうです。
宜しくお願いします。

文:羽田良久(個人ノートもやっているのでぜひ!)

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