見出し画像

オーディオブックの利用率好調。「両利きの経営」を目指す能美防災の自律学習支援

「耳で聴く本」として近年利用者が増えているオーディオブック。
日本最大級のオーディオブックサービスの「audiobook.jp」は、個人向けだけでなく、法人向けプランの「audiobook.jp 法人版」もあり、多くの企業の方々に利用していただいています。
 
人材育成の教材として、あるいは企業の福利厚生としてのオーディオブックの良さはどんなところにあるのでしょうか。今回は「audiobook.jp 法人版」導入企業の一つである能美防災株式会社の原裕太(はらゆうた)さんにお話をうかがいました。

▼Problem
・中長期ビジョンに掲げる新しい防災事業分野への挑戦には、自律型社員の育成が必要
・多様な働き方、まとまった学習時間が取れない社員にも対応した学習支援を行いたい
▼Solution
・動画学習サービスなどいくつかの学習プログラムを導入し、社員が自発的にスピード感をもって学べる環境を作った
・耳だけで学べる「audiobook.jp 法人版」の導入で、多様な働き方・学び方にも対応
▼Effect
・これまで導入した学習プログラムの中で利用希望者が最も多く、利用時間も最長に
・日々の習慣にアドオンすることでオーディオブックが習慣化したという社員の声も

原裕太さん 能美防災株式会社 人材開発室

「働き方に応じた学び方」を探して出会った耳による学習法

――能美防災株式会社では2023年10月から「audiobook.jp 法人版」を導入されています。まずは導入に至った経緯について教えていただければと思います。

原: 当社では今、人事戦略として「自律と挑戦」というキーワードを掲げております。社員に対して「自分がやるべきことを考え、能力や専門性を磨き続けて挑戦してほしい」といった趣旨のものです。

そこで人材育成としては、社員が自発的にスピード感をもって学べる環境を用意していくことにしました。個人が多様なスキルを獲得できる支援策として、2021年から他社の動画学習サービスを導入してきており、音声学習の「audiobook.jp 法人版」導入もその一環です。

実を言うと、動画学習サービスには課題も感じていました。社員から希望者を募っても思ったように集まらないのです。

コロナ禍以後、動画学習などのeラーニング教材は世に溢れてきました。動画を見て学ぶという方法は、マンネリ化してきているのかもしれません。

そのような状況で、他に何か新しい風を吹き込んでくれる手段はないだろうかとアンテナを張っていたときに、オトバンクさんの「audiobook.jp 法人版」を知りました。

――課題感がある中、オーディオブックのサービスがあるぞと興味を持っていただいたのですね。導入の決め手はどのようなことでしたか?

原: 決め手は2つあります。1つ目は、オトバンクさんが企画したセミナーに出席した際に聞いた、サントリーホールディングス株式会社の辻さんのお話です。辻さんは「働き方が多様化しているなら、学び方も多様化しないといけない」というお話をされていて。

考えてみると、当社は自動火災報知設備などの研究、開発、製造ほか、施工やメンテナンスまでの一貫した責任体制で取り組んでいることから、社員によっては平日夜間や土日に仕事をしなければならないケースも生じます。

このような忙しさの中では、動画学習をするためのまとまった時間を確保するのは難しいですよね。それでも、学ぶ習慣を作ることはできないか。働き方に応じた学び方が他にあるのではないのか。

そこで、注目したのがオーディオブックです。音声学習なら手が使えなくてもスキマ時間で学ぶことができます。オトバンクさんの「audiobook.jp 法人版」ならピッタリだと思い、上司に直談判しました。

――決め手の2つ目はどのようなことでしたか?

原: オトバンクさんの資料にあった「耳を使った学習が合っている人は約7割いる」という情報です。このデータには衝撃を受けましたし、価値観がガラッと変わりました。

逆に、私自身は目から情報をインプットするタイプなんです。受験勉強とかでも「教科書の何ページのどこに書いてあった内容だな」とか、そういう覚え方をしてたので。

でも、それは私の学び方です。人材育成担当者としては、自分の学び方を社員に押し付けるのは違いますよね。耳からの学習を得意としている人が多いなら、音声学習を取り入れたほうがいいのではないかと思ったんです。

また、当社は100年以上続く、いわゆる老舗企業です。ベテランの方々も多いので、私の勝手な想像ですがきっと本が好きな人も多いのではと考えました。

「両利きの経営」実現は、社員の自律的な学びがカギ

――御社が学びを大切にされているのには、どのような背景があるのですか?

原: 当社は100年以上、火災から生命や財産を守る事業、つまり「防火」事業を中心に展開してきました。

しかし、昨今は災害が激甚化していて、「防災」と聞くと、防火にとどまらず地震や風水害への対策も思い浮かぶのではないでしょうか。実際、当社へもそのようなお声が届いており、社会の認識が変わってきている、自然災害全般への対策が期待されていると実感しています。

そのような状況から、当社では事業を「防火」だけではなく「災害全般」へも広げていく方針を掲げました。そこで必要になるのが新規事業の探索です。

――社会の変化に合わせて新規事業に取り組むためには、まずは社員一人ひとりの学びから、ということですね。

原: そうです。新規事業のためには、社員一人ひとりが自分たちで「こういう防災サービスが必要なんじゃないか」と声を上げていかなければなりません。そのような姿勢を培うという意味でも、社員には自律的に学んで行動を起こしてほしいと思っています。

当社の創業の原点は、関東大震災における火災被害の惨劇を目の当たりにした創業者が、火災予防に尽くす決意をしたところにありますが、創業者はあえて「防災」を社名に冠しました。

これには、「火災以外にも様々な災害が存在しており、いずれはそれぞれの災害に対応する機器を開発して社会に提供する」という強い思いが反映されています。

私たちもその思いを引き継ぎ、既存事業の「防火」だけではなく、災害全般への対策すなわち新規事業にも打って出るという「両利きの経営」を目指しています。

他の教材を超えたオーディオブックの利用者数と視聴時間

――「audiobook.jp 法人版」導入後、どのような反応がありましたか?

原: 当社では、動画学習や集合研修、ビジネススクールなどもまとめて年2回の募集をおこなっています。今回オーディオブックの希望者を募ったところ、今まで導入した学習プログラムの中で一番多く手が挙がりました。

しかも、この4カ月間の1人あたりの平均視聴時間は30時間を超えています。今までの動画学習サービスは6カ月間で10時間ほどでしたので、だいぶ増えました。うちの社員にはとても合っている学習スタイルなのだと思います。

実際に「日々の習慣にアドオンするとうまくいく。ランニングが習慣だったので、あとは空いてる耳に入れるだけ」という声や、「通勤時間の手がふさがってる状況でも自己学習したかったからありがたい」という声が届いています。

――皆さんに積極的に使っていただき、本当に嬉しいです!使っていく中で、ネックに感じた点はありますか?

原: 学習後のアウトプットをどうするかは悩みどころの一つです。会社が費用負担している施策でもあるため、今回はレポートに取り組んで頂くようにしましたが、自発的な学習習慣の形成を目的にしている以上、そこまでするのはどうかなど、まだ悩んでいる部分もあります。

まずは様子を見ながら、耳でできる学習方法の有用性や、オーディオブックの種類の豊富さなどのメリットを社内に伝えていきたいと思います。

社内に自律学習の雰囲気を作るのであれば、より多くの人が手を挙げてくれる状況のほうがいいですからね。来年からは募集の仕方を変えるかもしれませんが、より学びやすい環境にアップデートしたいと考えています。

 ――貴重なお話をありがとうございました!

■能美防災株式会社
本社: 東京都千代田区
事業内容: 感知器・火災受信機などの自動火災報知設備やスプリンクラーなどの消火設備をはじめとする各種防災システムの研究・開発・製造・販売・施工・メンテナンス
ウェブサイト: https://www.nohmi.co.jp/


【audiobook.jp 法人版の詳細はこちら】

ビジネス書や自己啓発書を中心に15,000点以上ものタイトルを全て音声で好きなだけ聴くことができる法人向けのオーディオブック聴き放題プランです。通勤中や家事中、就寝前など、耳のスキマ時間に音声を再生するだけで読書ができるため、学習のハードルがぐっと下がります。
日本の人事部「HRアワード2022」で優秀賞を受賞するなど人材育成のツールとして高く評価され、現在130社以上にご導入いただいています。

まずは個人でオーディオブックを使ってみたいという方は、会員数250万人の日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」をお試しください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?