ミドル・シニア世代で“目を使わない読書”のニーズ高まる。約9割「老眼や視力の低下」で本が読みづらくなった
ミドル・シニア世代の読書習慣調査を実施。
耳で聴く本「audiobook.jp」の55歳以上ユーザーは急増、前年の2倍以上
秋といえば「読書の秋」。
そこで今回は、50歳以上のミドル・シニア世代の読書習慣について、アンケート調査を実施しました。
調査の結果、ミドル・シニア世代の回答者の半数以上が「月に1冊も本を読まない」こと、約9割が「老眼や視力の低下」で本が読みづらくなっていることがわかりました。一方で「audiobook.jp」の55歳以上ユーザーは前年の2倍以上に急増しており、目を使わない読書へのニーズが高まってきているものと思われます。
▼調査概要
調査期間: 2023年8月10日
調査機関: アイブリッジ株式会社
調査対象: 50歳以上の男女
有効回答数: 合計400名
調査方法: インターネットを利用したアンケート調査
(1) ミドル・シニアの56%は「月に1冊も本を読まない」。「若い頃より読書量が減った」が約6割
50歳以上のミドル・シニア世代400人に、1ヶ月の読書量を聞いたところ、「1冊も読まない(0冊)」という回答が56%に上りました。また、約6割が若い頃に比べて「読書量が減った」(「大幅に減った」42.5%、「やや減った」13.3%)と回答しました。
文化庁が16歳以上を対象に実施した「平成30年度国語に関する世論調査」によると、1ヶ月に1冊も読まない人は47.3%だったことから、ミドル・シニア世代における読書離れは他の世代よりも深刻な状況といえます。
(2) 74.8%は「本が読みづらくなった」と回答。理由は「老眼や視力の低下」が87%
若い頃と比べて本が読みづらくなったと思うかという質問には、74.8%が「読みづらくなったと思う」と回答。「読みづらくなったと思う」と答えた方にその理由を聞くと、87%が「老眼や視力の低下」と回答しダントツでした。
加齢とともに訪れる老眼や視力の低下が、ミドル・シニア世代の読書離れの要因の一つになっていると考えられます。
(3) 読みづらい悩みがなければ「もっと本を読みたい」が70.6%。約4割が耳で聴く本「オーディオブック」を使ってみたいと回答
本が「読みづらくなった」と回答した方に、読みづらいという悩みがなければもっと本を読みたいと思うか聞いたところ、「もっと本を読みたいと思う」が70.6%に上りました。
また、書籍を音声化し目を使わずに読書ができる「オーディオブック」について、使ってみたいと思うかを質問すると、約4割が「使ってみたい」(「使っている」2%、「使ってみたい」10.8%、「やや使ってみたい」27.3%)と回答。
ミドル・シニア世代の読書への意欲は高く、目を使わずに読書ができる手段があれば試してみたいと前向きな方も多いようです。
オーディオブックの55歳以上ユーザーが急増!前年比244%。認知症予防での期待も
実は最近、ミドル・シニア世代のオーディオブック利用者が増加しています。
オトバンクが運営するオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」において、2023年7月の55歳以上のユーザー数(※2)は、前年同月比244%と大きく伸びています。
オトバンクが関西福祉科学大学と2018年から実施してきた共同研究で、オーディオブックを聴きながら体を動かすことで、標準的な認知トレーニングとして行われる計算課題と運動のデュアルタスクと同等の脳血流活性作用がみられることがわかっています(※3)。
老眼や視力の低下という理由のほか、認知症予防や健康のためにオーディオブックを利用しているというミドル・シニア世代が多いです。
※2.計測ツールで判明しているユーザー数で比較
※3.プレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000034798.html
オトバンクは、オーディオブックのリーディングカンパニーとして、今後も利用傾向や使われ方の最新トレンドなどオーディオブックにまつわる様々な調査を実施してまいります📝
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