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演劇メディア「Audience」公式アカウント。“生きててよかった”と思えるような作品との出会いを。グランドミュージカルから小劇場作品まで幅広く、観客視点で丁寧に分かりやすくご紹介するwebメディア。noteでは劇作家・演出家・俳優の連載記事を公開します。

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  • 俳優・劇作家 天羽尚吾(連載全6本)

    ミュージカル『NOW LOADING』出演・演出を手がけた天羽尚吾さんの連載記事。 演劇と自分 演劇と劇団 演劇と観客 演劇と劇場 演劇と2023年 演劇と未来 をテーマに、2023年6月〜11月まで連載いただいた記事となります。

  • 脚本・演出家 藤井颯太郎(連載全6本)

    劇団「幻灯劇場」の脚本・演出家 藤井颯太郎さんの連載記事。 演劇と自分 演劇と劇団 演劇と観客 演劇と劇場 演劇と2023年 演劇と未来 をテーマに、2023年6月〜11月まで連載いただいた記事となります。

  • 脚本家 島川柊(連載全6本)

    オリジナルミュージカルを制作する劇団「東のボルゾイ」の脚本家・島川柊さんの連載記事。 演劇と自分 演劇と劇団 演劇と観客 演劇と劇場 演劇と2023年 演劇と未来 をテーマに、2023年6月〜11月まで連載いただいた記事となります。

最近の記事

小出恵介のブロードウェイ観劇日記 第七回【How to Dance in Ohio】

舞台における"演者"の意味とは 2023年12月よりスタートし、現在最新作として上演されている新作ミュージカル。同名ドキュメンタリー映画が原作として存在している、自閉症というテーマに完全フォーカスした意欲作品。 舞台上には自閉症を演じる実際に自閉症を患う俳優の男女7人が物語の主要キャストとして、非自閉症俳優数名と共にこの2時間半の新しいチャレンジとなる作品を紡ぐ。  本編は、精神カウンセリングセンターの代表で臨床心理士のエミリオ・アミーゴ博士が、フォーマルパーティを開催

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    • 小出恵介のブロードウェイ観劇日記 第六回【Shucked】

      ー噂のコーン野郎ー Shuckedは、Tootsieでトニー賞脚本賞を受賞した脚本家Robert Hornと、カントリーミュージックの聖地Nashville(テネシー州)出身で、合わせて3回のグラミー賞受賞歴(18回のノミネート歴)を誇る作曲家Brandy Clark & Shane McAnallyがタッグを組んだ新作ミュージカルで、Hairsprayでトニー賞演出家賞を受賞したJack O'Brienが演出を手掛けます。2023年3月8日から一ヶ月近くプレビューし、同4

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      • 小出恵介のブロードウェイ観劇日記 第五回【ムーランルージュ】

        絢爛と愛のカタルシスー Truth ,Beauty ,Freedom ,Love 日本でも帝国劇場で今年初上演したが、ブロードウェイミュージカル版ムーランルージュは2019年6月28日よりプレビューが開幕しており、シャットダウン期間を跨いで現在もトニー賞10冠を始め、連日観光客からの大盛況をみせる目玉作品である。

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        • 「しがみつきながら祈ってる」(俳優・演出家 天羽尚吾)

          こんな時に演劇をやっていいものだろうか。 「こんな時」は、いつもそばにあり、時に自ら耽り、時に他者から投げかけられる。 いまは「いいんだよ」と思っている。なにも僕は身体を機能維持させるためだけに生きているわけでは無いし、幾度も演劇は、生きる活力や考えるきっかけをくれた。もちろん同じだけ、もしくはそれ以上に傷つけられることもあったが、そのうえで僕はここにいる。 今回のテーマは「演劇と未来」半年間にわたって毎月演劇に思いを馳せる時間は、とても貴重だった。そして正直、震えていた。

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        • 俳優・劇作家 天羽尚吾(連載全6本)
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          劇場で同じ時間を過ごすってスゴイ(俳優・演出家 天羽尚吾)

          先ほど、スーパーで買い物をしていたら警報音が鳴って、あらあら、こういった誤作動はよくありますものね。と思っていたら本当に泥棒がいて捕まっていた。ありがとう。警備員さん。ごめんなさい。平和ボケ。帰り道には落ち葉が散っていて、道端にはコスモス、レンガ造りの可愛いお家を過ぎて、僕の部屋の窓からは知らない鳥の鳴き声が聞こえる。はい。私、天羽尚吾、英国はロンドンにおります。シェイクスピアのお隣さんだ~! 端的に言えば武者修行だけれど、National Theatreを観るだけだったら

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          そちらのお席、千円です(俳優・演出家 天羽尚吾)

          人件費の次に主催者を八つ裂きにする存在、劇場費。 すみません、こんな語り口で。できうる限り人道的でスキルに見合った額をキャストやクリエイティブチームにお支払いしたいと願うと、どーんと構えるこやつの予算に「キーッ」となることがある。もちろん、劇場自体もたくさんの人の手によって作られて、運営されているんだけどさ。 付帯施設が別料金だったり、日によって料金が異なったり、特殊な割引があったりするので一概には並べられないが、1日当たりの利用料金はこんな目安だ。 ・東京国際フォーラムホ

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          そちらのお席、千円です(俳優・演出家 天羽尚吾)

          観客という沿道の花々は如何に咲くのか(俳優・演出家 天羽尚吾)

          「リンゴを食べてはいけないと伝えなくちゃ」 保育園の先生たちが上演してくれたお遊戯会の演目に乱入してしまった過去がある。直ぐに制され、白雪姫は無事に仮死状態になったが、幼心に驚いた。目の前の人を救ってはならないのかと。なんと私は無力なのかと。 観客はどんなに心を動かされても物語に介入してはならないし、登場人物に話しかけてはならない。携帯も鳴らしてはならない。固唾を飲んで見守り、零れた笑いを咲かせたり、拍手を送ることしか許されていないのだ。観客は、理解者であり、群衆であり、

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          劇団ドリームに目を凝らす(俳優・劇作家 天羽尚吾)

          劇団に所属したことが無い。1回目の連載では「演劇人かどうか」を考える余白があったのに、今回はそれすらない。入団オーディションを受けて落ちたこともあるが、実は根本的に入れないだろうと思い込んでいる節すらもある。定期的に劇団公演に出ることができるメリットがあるとは言え「劇団員」になることによる運営に携わる責任や、役者や演出家として以外の業務をしなくてはならない可能性、そして看板を背負うことに怖気づいてしまう。羨ましさも伴いつつ。 一部の界隈を賑わせてた谷桃子バレエ団のYoutu

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          劇団ドリームに目を凝らす(俳優・劇作家 天羽尚吾)

          演劇人コンプレックス。(俳優・演出家 天羽尚吾)

          演劇に携わっている。長い間。けれど「あなたは演劇人ですか?」と聞かれると、考え込んでしまう。 劇団に所属したことはない。小劇場に憧れて下北沢に住んだものの、下北沢の劇場に役者として立ったことは無い。どちらかというと”ショー・ビジネス”と呼ばれるような世界で生きてきたような気がする。だから、演劇って言葉はいつも少し遠い。いや、そろそろ僕は僕なりに演劇と関わり続けてきたんだと言えないと、今後この連載を自信を持って続けられないかもしれないし、軌跡を辿ってみよう。これまでのお話ってや

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          演劇人コンプレックス。(俳優・演出家 天羽尚吾)

          先生に怒られてほしい話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          「私、いま劇場を作っているんです」ワークショップに参加してくれた高校生がこっそり教えてくれた。詳しく聞くと、高校の授業で建築デザインの課題があり、彼女は「劇場の設計」をテーマに選んだらしい。締め切りは明日で「劇作家が新しい劇場に求めるものはなにか」参考にしたくて僕に話してくれたそうな。「設計するだけなんで、なんでも好きに作れますよ!!」と言われ、新しい劇場についてしばし考えてみる。 百席規模の劇場なのに舞台機構が充実し過ぎている劇場なんかどうだろう。その劇場へ観劇に行くと物

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          先生に怒られてほしい話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          “なにもしない”をしたい話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          2023年を全く覚えていない。 ゆっくり思い出しながら書き出してみようかな。劇団として名古屋で『隣人』兵庫で『DADA』新宿で『0番地』大阪で『鬱憤』を上演したり、1月から3月まで演劇ドキュメンタリー番組で音楽劇『鬱憤』の上演とメイキングが放送されたり、NHKの夜ドラにシナリオ提供したり、連載で『新世界の生活』『変心』等の小説を四本書いたり、オーケストラの演奏会四公演に演出家として関わったり、ホテルを一棟使用したイマーシブシアター『雨と花束』を作って三ヶ月弱のロングラン公演を

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          “なにもしない”をしたい話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          お世話になっている劇場の話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          僕が所属する幻灯劇場は知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない零細劇団だが、今年で旗揚げから十年目を迎える。高校三年の時に立ち上げ二、三年はユニットのように活動していた上、コロナ禍の数年もあって、体感では五年位しかやっていない気がするが、なんとか続いている。十年劇団を続けていると、本当に色んな劇場にお世話になってきた。 二十歳の頃、『虎と娘』という作品を上演した時のこと。劇場の方が「作品見させてもらっても良いですか?」と声をかけて下さったので、どうぞどうぞと席を用意した。全ての

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          お世話になっている劇場の話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          賑やかな客席の話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          お芝居をつくり続けていると色んなお客さんに出会う。面白いことなど1mmもないシーンで笑い転げる人、重要な場面に限って咳込んでしまう人(心配になる)、突然歌を歌い出す人(心配になる)、感想がリアルタイムに口から漏れでる人、バレないように小声で歌を歌い出す人(心配になる)、お気に入りのセリフを俳優よりも先に口にしてしまう人など、本当に色々なお客さんに出会う。 二十歳の頃、僕の芝居を見て「あなたの作品が好きではない」という文章から始まる四万文字ほどの劇評を送りつけてきたお客さんが

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          賑やかな客席の話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          何回もはじめましてする話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          初対面の人と話すのが好きだ。駅のホームで隣りあったお爺さんから、戦時中に仕方なく喰った象の肉の味について聞いたことがある。深夜の誰もいないホームで「象、食べたことあるか?」と話しかけられ、チビりそうになった。横断歩道で声をかけてきた中国人の女性は205番のバスが来なくて焦っていた。バス停へ案内してあげると、バスを待つ間、過去にあった205という数字にまつわる嫌な出来事を聞かせてくれた。ゲストハウスのロビーで出会ったフィラデルフィアの彫刻家と「演劇と料理」について話していたら、

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          何回もはじめましてする話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          唾を吐かれない話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          なにをかけばいいやら。なんとも不安な一文から連載を始めることにした。今日から連載が始まるのに、最初の原稿がこんな始まりでいいのか。いいか。 言い訳をさせて欲しい。先月、生まれてから二十八年が経った。人間が物心つくのは大体三、四歳頃らしい。なのでまぁ、二十四年くらい「生きてる感覚」があるわけだ。僕はその二十四年のうち二十二年は芝居に関わって生きてきた。僕にとって演劇は、常にふんわり存在し続ける「空気」のような存在で、物心ついた頃から演劇を吸って吐いて生きてきた。だから「演劇と

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          唾を吐かれない話(脚本・演出家 藤井颯太郎)

          今、今を残し続ける(脚本家 島川柊)

          突如やってきました、連載最終回です。 最初から半年間のお約束でしたから、わかっていたことなのですが。初めて頂いた演劇についてのコラムで、手探り上等、一度も書き慣れることなく、体感突如の有り難き6か月でした。 毎月冒頭で、編集部さんから頂いているお題を発表してから書いてきましたが、今月のお題、勘のいい読者の皆さんは想像がつくんじゃないでしょうか。 そうです、「演劇と未来」です。流石です。 別れは出会いの始まり。 失敗は成功のもと。 花は桜木、人は武士。 最終回は未来の話。 に

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          今、今を残し続ける(脚本家 島川柊)