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Au kurokawaができる「黒川温泉」はこんなところ

こんばんは。編集長の北山です。

Au kurokawaの舞台となる「黒川温泉」。西暦2000年まで熊本県の万能地図にも載らないような山奥の秘湯の温泉地でしたが、今では日本の温泉地ランキングで常に上位を獲得するまでになりました。
 
今回はAu kurokawaのある黒川温泉についてご紹介します。

黒川温泉は熊本県阿蘇の南小国町にあります。南小国町は人口約3800人で、およそ80%が山林原野という豊富な緑と水、美しい自然に囲まれた山村です。

その一部は阿蘇くじゅう国立公園にあり、「日本で最も美しい村連合」や「阿蘇地域世界農業遺産」に登録されています。

黒川温泉には、30軒の旅館と34軒の商店があり、それぞれが寄り添い合うように連なる小規模な温泉街になります。宿泊者は年間約30万人、日帰り合わせて延べ100万人のお客様が訪れています。

黒川温泉の根幹となる景観づくり

お客様からは、黒川温泉は自然が豊かで四季を感じる美しさがあるとよく言われます。この地では昔から里山の自然環境に調和しながら地元の素朴なぬくもりが伝わる景観づくりに一丸となって取り組んでいます。

もともと露天風呂から眺める景色を田舎の原風景にしようと、先輩方が露天風呂周辺の植樹をおこなったことが景観づくりのはじまりです。その思想を温泉街全体にも広げ、地域一帯で約2万本の植樹をおこなうことで今の温泉街を形作っていきました。 

現在のAu kurokawaでは、イロハモミジを軸として、オオモミジ、コハウチワカエデなど黒川の象徴である紅葉をメインに植栽しています。 新芽新葉からはじまり新緑、紅葉、落葉と、春夏秋冬の季節を感じることができるのではないでしょうか。

露天風呂をめぐる「入湯手形」の仕掛け

黒川温泉の特徴の一つとして「入湯手形」の仕組みがあります。これは黒川温泉の旅館にある 26ヵ所の露天風呂の中から、好きな 3ヵ所の温泉を選んでご入浴いただけるというものです。

手形開発当時、「露天風呂の黒川温泉」をコンセプトに広告宣伝を進めようとするなか、露天風呂をもたない宿が2軒ありました。

露天風呂でPRするとその2軒には不利になるため、その2軒に泊まったお客様が他の旅館の露天風呂を使えるような仕組みをつくろうと誕生したのがこの入湯手形です。

景観づくりでも入湯手形でも、「一軒で儲かるのではなく、この地を一つの宿と見立てて地域全体で黒川温泉街をつくっていこう」という想いがその原点となっています。こうした想いが醸成されていくなかで、『黒川温泉一旅館』という地域理念が生まれました。

Au kurokawaはこの地域理念に共感しています。黒川温泉の原点を常に念頭におきながらAu kurokawaやAu pan&coffeeのチームメンバー、地元関係者が一体となってプロジェクトをさらに推進していきます。

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