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この春、noteで働きはじめました。

「会社も辞めることだし、これからは自分のこと、もっと発信していかなきゃな。」

そんな想いでnoteを書きはじめたのは、2018年の秋。1本目の記事は、どう書いたらいいのかわからなくて、2000字にも満たない内容を10時間以上かけて書いたことを今でも覚えています。

あれから1年半。ゆるやかに書きつづけていたnoteのおかげで、フリーランスとしていただいたお仕事や生まれた出会いがたくさんありました。

そしてついには、そんなnoteで働くことになりました。

この先、忙しい毎日を理由に今の気持ちを忘れてしまうこともあるかも知れません。そんな自分に向けて、このnoteを残したいと思います。


そもそもなぜ、フリーランスになったのか


4年弱勤めた前職を退職したのは、2018年の冬。大きなきっかけとなったのは、その春に父が他界したことでした。

父とはあまり親しい関係ではなく、最後に会ったのがいつかすらよく覚えていません。父親らしいことをしてもらった記憶も、正直ありません。それでも、私にとっての父は彼しかいなかったので、「そろそろ会いにいかなければ」と思っていた矢先の出来事でした。

会っていたからといって、何か状況が変わったとは言い切れません。きっと何も変わらなかった可能性のほうが大きいです。

けれど、仕事の忙しさにかまけて向き合おうとすらしなかったことを、私は心底後悔しました。「いつかやろう」と思っているうちに、人生はあっけなく終わり迎えるということを思い知らされました。


もう二度と同じ後悔をしたくない。

2019年は、生きている家族と過ごす時間を大事にする1年にしよう。


そう決めて、母が暮らす東京と、祖父母が住む富山を行き来する生活をはじめたのが2019年1月。その生活を成り立たせるために、フリーランスになったことがはじまりでした。


家族と過ごせた幸せと、拭えなかった孤独感


そこから、毎月中旬は富山で、それ以外を東京で過ごす生活を送っていました。祖父母と暮らすのは初めてで、聞いたことのなかった昔ばなしを耳にしたり、知らなかった富山の一面に触れることがたくさんありました。

お仕事面では、フィンランド語でシャベルを意味する「Lapio」を屋号として活動。

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「まだ知られてないけど価値があるものを、土の中からシャベルで掘り起こすように、世の中に届けていきたい」という想いで、reporu(レポル)というレポーティングツールの企画や、富山で泊まれる資料館の立ち上げ、それらの魅力を届けるためのイベントを企画・運営していました。


そんな中、自分にとって節目になったのは、夏にした祖父の米寿祝いです。

大好きな祖父は88歳。身体がどんどん弱ってきていることは近くにいればいる程わかり、いつまで持つかという不安とずっと隣り合わせでした。

だからこそ、生きているうちにきちんとお祝いをしたくて、半ば強制的に家族全員に仕事の休みをとってもらい(笑)みんなでお祝いをしました。

去年一番やりたかったことでした。


自分自身の今後を考える余裕が出てきたのは、米寿祝いを終えてから。2019年いっぱいはこの生活を続けたい。だけどそれ以降は?このまま二拠点でフリーランスを続けるのか、どうするのか。

改めて考えたときに、一番拭うことができなかったのは「寂しい」という感情でした。


フリーランスとしての毎日は、基本リモート、所属する特定の組織はなく、やりとりする相手も日によってバラバラでした。それが面白くもあり、一方でとても孤独でした。

案件の中には、目の前のお客さんが困っているのがわかっても、私一人では太刀打ちできないものもあり、自分の無力さも感じました。(これらはフリーランスだから全員そうという訳ではなく、私の場合はそうだったというお話です。)

周りからは、「独立しててすごいね」と言われる。でも本当は、独立していることが自体が偉いわけじゃない。

私の中では少しずつ、もう一度仲間とともに、チームを感じながら働きたいという想いが強くなっていきました。


心から好きだと思えたのが、「note」だった


ふたたび組織に属することを考えたとき、大事にしたいと思ったのは独立した時に決めた屋号でした。

「埋もれた原石の発掘」というテーマは、これからも掲げつづけたい。だとしたら、自分が圧倒的に好きだ、素敵だと思えるコトに向き合いたい。じゃあそれってなんだろう?と考えた時にふと頭に浮かんだのが、書き続けていたこの「note」でした。

冒頭に書いたとおり、noteを書き始めたのは前職を辞めることが決まったタイミング。その時にnoteを選んだのは、世界観が好きだったからでした。

noteってどんな会社が運営しているんだろう?と思って会社HP(note)を見てみたら、写真展に行くほど大好きな連載をやっていたのもここでした。

会社について知れば知るほど、noteがうみだす世界観をもっと世に広めていきたい、という気持ちが大きくなり、そのまま会社に直接応募。たまたま運良くご縁があって、働かせてもらうことになりました。


だれもが創作をはじめ、続けられるようにする


これは、noteが掲げているミッションです。

「だれもが」という言葉には、個人だけでなく法人も含まれていて、実は法人向けのサービスもあります。私はこれから、事業開発という役割で主に法人向けサービス「note pro」に携わります。

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という話をすると、「え、そんなのあるの?」と言われてしまう程、まだまだ知名度の高くないサービスです。知り合いから「そのサービス、たぶん流行らないよ(笑)」と言われてしまったこともあります。

でも、そんな状況だからこそ、面白いと思っています。

知られていないけど面白い会社、素敵なサービスは世の中にたくさんあります。それをきちんと企業自らが発信していくことで、届く価値がきっとあると思っています。

noteの世界観を、私は法人にも広げていきたいです。


* * *


こんな気持ちで、この春、noteで働きはじめました。

いつかこの気持ちを見失いそうになってしまったら、いつでもこのnoteに戻って来ようと思います。そして、同じ気持ちの方は、ぜひ仲間になってください。


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