名作ラジオCM_098
■味の素 / ほんだし
ご馳走(鍋料理)
M:BG〜
男:ご馳走の馳走とは走り回ること、昔、台所の神、韋駄天が走り回っておいしいものを集めたことから、うまいものをご馳走と呼ぶようになったという
SE:(女のゲタで走る音)タッタッタッ
SE:(戸を開ける)ガラガラ
男:女房が買物から走って帰ってきた、きょうはご馳走に違いない
SE:(包丁の音)トントントン〜
男:うーむ、ほんだしの鰹の香りがほんのり、包丁の音も軽やか、どうやらきょうは旬の鍋料理らしい、今夜は湯気をはさんで、さしつさされつ、うむ、楽しくなりそうだ
SE:(鍋の煮える音)グツグツグツ〜
男:おっ、グツグツグツグツ煮えていたな
女:あなた、ブツブツ言ってないで少しは手伝ってくださいな
男:ほんだしでつくるあったかーい鍋料理 こよいは夫婦でご馳走さま
♪:味をよくして ほんだし
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1985年 ACC年鑑 ACC賞
「へぇ〜なるほど」と聞く人の気持ちを動かし、おだやかなトーンの語り口。
「湯気をはさむ」という表現もステキ。
グツグツグツ〜ブツブツの言葉遊びのくだりも印象的。
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