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他人事ではない高齢の親の話

2019 / 7 / 3  加筆、修正 2019 / 12 / 11

( 4901文字、20分位で読めます )
※ 初版に加筆、修正しました ( 2019 / 9 / 14 )
※ 2版に加筆、修正しました ( 2019 / 12 / 11 )

0、はじめに

母は60代で脳が萎縮し始め、若年性の認知症になりました。施設に入所し、誤嚥性の肺炎によって入院、3か月半後71歳で他界しました。

父も認知症や運動機能の低下で施設に入所し、その後入院、2か月後87歳で他界しました。

今回は両親の実話を交えながら、高齢の親を持つ方が知っておいた方がよいと思うことを書きます。

大きな括りとして認知症発症、入院、葬祭という3つにしました。
費用を掲載している部分は有料ページになります。

この9か月の間に、母、そして父の葬祭の喪主を務めました。
今まで親戚の葬祭を手伝ったりしていましたが、喪主と手伝いとでは考えることや行動が全然違います。私自身、自分のこととして感じたのは、その場に立った時です。

経験のない方々はピンと来ないかもしれませんし、全ての方に当てはまる事例ではありませんが、何かあった時に思い出して参考にしていただければと思います。

1、認知症発症

両親は二人でアパートに住んでいました。そんな中、母が若年性の認知症、その後、父も認知症を発症しました。

 1-1, 物事を忘れる

時々しか会わない人には、認知症になっている人の会話や行動は “ いつも通り ” に見えるかもしれません。しかし、よく聞くような “ 同じことを何度も話す ” 、“ ご飯を食べたことを忘れる ” などは日常茶飯事です。

 ・味噌汁の作り方を忘れる
 ・同じものを買ってくる
 ・お金の管理ができない、、、などなど

 1-2, 同居できない

「 両親と同居できないのか 」という声が聞こえます。残念ながら、私には両親を受け入れる余裕はありませんでした。
皆さん自身に照らし合わせて、それは可能でしょうか?

 ・今の住居に空きスペースがない
 ・日中は家に誰もいない
 ・夫、または妻が消極的、、、などなど

 1-3, 施設はイヤ

「 では、介護施設にお願いすればいい 」という声が聞こえます。残念ながら、いきなりディサービスに通ったり、施設に入所することは出来ません。

地域の包括支援センターに問い合わせることから始めます。( 地域によって名称は違うかもしれません )
調査員に状況を調査していただき、役所で介護度が決定され、それに応じた施設を探します。

要介護1や2の段階では、施設への入所は出来ません。両親の場合はディサービスへの通所から始まりました。

認知症になった方は( 認知症ではない方も )「 自分はまだ介護施設にお世話になるような状態ではない 」「 そんなはずはない 」と思っていますので、なかなか “ 施設 ” というところに行きたがりません。そう、この時期が一番厄介でした。

特に母がそうで、「 働きに行ってきて 」「 手伝いに行ってきて 」という風に、自尊心を傷つけないような姿勢で通ってもらいました。実際、母も働きに行っていると思っていたようです。

 1-4, 徘徊

何かのタイミングでいなくなることがあります。これは、父にも母にもにありました。

まず警察に届けます。すると、ラジオの放送局に伝わり、「 こういう特徴の人がいなくなりました 」いう情報提供を求める放送を流していただけます。

父は、15km先の自分の実家の方向に歩いていました。見つけたのは22時頃でしたね。気づいてから4時間くらい経っていました。
母は日中でしたので30分位で見つかりました。

自分で戻ってくると思いますよね。自分では戻ってこないのです。行こうと思った所に向かってどんどん進み、そして “ 自分が何をしようとしていたか、何処に行こうとしていたか ” を忘れるのです。
ですので、いなくなったら直ぐに警察に届けて下さい。

父も母も交通量の多い国道を横断していました。

炎天下だったら?雪が降っていたら?

車のラジオで、親の行方不明情報を聴きながら探すのは複雑な気持ちですね。

 1-5, すぐ入所できない

要介護4や5になるとディサービスではなく、介護施設への入所を考えます。しかし、申し込めば直ぐに入所できるというものではありません。

入所できる介護度になり、施設に空きがあっても、お世話するスタッフが少ないと受け入れてもらうことは出来ません。

複数の施設に予約し、空いた施設からの連絡を待ちました。施設の空きを待っている多くの方々は “ 複数の施設に予約 ” していますから、100人待ち200人待ちは当たり前です。

“ 空く ” ということは、その施設にお世話になっていた方が元気になった、病院に入院する状態になった、あるいは亡くなったということです。

 1-6, 生前整理

両親共に認知症で施設への入所が決まり、アパートの部屋を空けることになりました。

施設への入所には、必要最低限の物だけあればよいので、家具、食器、衣類などは殆ど処分しました。
これは、自分の身の回りの整理整頓のきっかけになりました。たくさん持っていても、どこにも持っていけないのですから。

2、入院

父も母も施設に入所してから2年で思うように食事ができなくなり、点滴や痰の吸引が必要になりました。そして、誤嚥性肺炎や内臓機能低下で病院に移ることになりました。

 2-1, 延命処置を希望するか

認知症や食事ができない状態で入院したので、今後食事できるようになるのか難しい状態でしたが、“ 胃ろう ” のように胃内に管を通して水分や食物を流し込むような方法は選択しませんでした。
生きていてほしい気持ちは分かりますが、そうすることに違和感があったのです。

 2-2, 子供の顔や名前を忘れる

入院後、一週間に2~3回のペースで病院に通いました。毎日は無理でした。

母は入院生活の3ヶ月半で表情が大きく変化しました。初めは誰が来たか分かって、泣いたり、笑ったりと感情を表現していましたが、2ヶ月目には泣き顔のすぐ後には誰だか分からないという表情になり、3ヶ月を過ぎると感情表現が無くなりました。本当に分からなくなったのか、分かっているけど表現できないのか、どうなのだろう。

父は入院生活中の2ヶ月間、目を閉じたままでしたが、時々問いかけに頷くことはできました。

 2-3, 介護施設に戻れない

入所した施設では、入院していた場合などでも90日間までは状態が良くなれば戻ることが可能です。しかし、戻れるような状態ではなかったので施設退所の手続きをしました。
入所の際に施設に住所を移していたので、退所に伴い住所を変更しました。

 2-4, 遺体の搬送、安置

入院して107日目の朝に母が他界しました。予め葬祭会館に話を通していたため、遺体の搬送や安置に滞りはありませんでした。

父は入院後61日目で他界しました。

 2-5, 心残り

一つ心残りがあります。

母は父より9か月ほど前に亡くなりましたが、父にそのことを話していないのです。
同じ施設内にいても、「 心が不安定になるだろう 」ということで会わせることはありませんでした。

父が入院してから「 母の時はこうだった 」などと話していたので、もしかしたら知っていたかもしれませんが、、、

耳は最後まで聴こえているって言いますもんね。

3、葬祭

話は前後しますが、母が入院してから、葬祭会館に見積もりを取りました。

父の時も同じで事前に見積もりを取りました。

 3-1, 見落としがちな費用

葬祭会館から見積もりをもらっていたものの、葬祭の全体像や流れを知らないと思わぬ出費にびっくりします。事前に葬祭会館に確認しておくか、インターネットや書籍などで情報を得ておいた方がいいです。

葬祭会館以外に必要だった費用
 ・仕出し屋さん
 ・お布施( 仏式 )、御神饌料( 神式 )
 ・香典返し( 返礼品 )
 ・納骨、墓石への刻印、、、などなど

実際の費用を 3-5 で公開します。

 3-2, 敵は身内にいる

子供たちの意思は家族葬でしたが、父の実家が神社だったため、子供たちだけという訳にもいかず、数名参列していただくことになりました。
「 こうしなければ 」という身内や地域のしきたりがうるさいのです。

 3-3, 葬祭の後

葬祭の後は、役所などの手続きなどがあります。

死亡届の提出は葬祭会館が代行してくれました。その時に役所から “ やるべきことのリスト ” をいただきました。

・被保険者証の返却など
・年金事務所の手続き、、、など

私の場合は、比較的簡単な手続きだったのでしょうが、相続するものがある場合は大変かもしれませんね。
相続について、このnoteから参考にできるものはありません。ごめんなさい。。。

 3-4, ○○年祭は必要?

これは今後の話ですが、、、
宗教関係の皆さま、しきたりを大切にされている皆さま、ごめんなさい。
あくまでも私個人の考えです。

両親が他界し、これから考えるのは ○○周忌( 仏式 )や○○年祭( 神式 )という行事です。
罰当たりかもしれませんが、私は “ 葬儀が終われば供養は終わり ” という考えです。だからといって、亡くなった家族を忘れることはありませんし、お彼岸やお盆、命日のお墓参りを欠かしたことはありません。ただ、○○周忌( 仏式 )や○○年祭( 神式 )に意味を感じないのです。

私が住んでいるのは、まだまだ田舎ですから、このようなしきたりから外れることは中々難しいことですが、やらないという選択も有りだと思います。

今後、葬祭のしきたりはどうなっていくのでしょうか。
簡素化が必要だと考えるの私だけではないでしょう。

 3-5, 実際の費用 

両親の葬祭費用を公開します。もっと安い方法もあるかもしれませんので、あくまでも参考まで。

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他人事ではない高齢の親の話

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