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《連続投稿532日目》老舗が模索する持続可能な経営~サスティナブルな経営の3ステップとは?~

 日経電子版の記事【老舗しょうゆのかめびし、伝統製法の体験ツアー】では、コロナ危機によって需要を初めとした様々な経営環境が不確実性を増す中で、「(記事より)規模にとらわれない持続可能な経営体制」を模索する老舗醬油メーカーが紹介されています。



 さっそく、その施策(検討中含む)を記事から整理してみると――

▶サスティナブルな経営

(1)『体験ツアー』(全国的にも珍しい伝統の製法)でこだわりのある
  消費者の需要を掘り起こす。

(2)(ツアー体験者に)ある種の『サブスク』のような形で、杉桶単位で
  醤油を販売し⇨数年間に渡って定期配送することで⇨異なる熟成度の
  醬油を味わってもらう。

(3)さらに、『コト消費』として築100年のゲストハウスに宿泊する
  プランも。

(4)手間のかかる伝統製法を守り継ぐことを最優先し、『選択と集中』
  で、1升サイズの製品の取り扱いをほぼ中止するなど、経営を
  コンパクトに。

(5)素材にこだわるラーメン店の需要や海外の需要を取り込む『需要
  開拓』



 こうしてみると、どれも腹落ちする素晴らしい施策で、①経営リソースを最も価値のある伝統製法という名の『品質』に集中し⇨②様々なコト消費でプロモーションしながら需要を開拓⇨③サブスク等によってストック型ビジネスの安定性を確立する、という経営のベクトルが一貫しています。このような施策は、『サスティナブルな経営の3ステップ』と言ってもよく、大変勉強になりました。



▶サスティナブルな経営の3ステップ

(第1ステップ)自社の経営リソースの中で最も価値
       のあるものを見極め(選択)、そこに
       集中する。
    ⇩
(第2ステップ)自社の差別化要素をコト消費として
       体験してもらいながら、顧客層を開拓
       していく。
    ⇩
(第3ステップ)自社のプロダクトを売り切り型では
       なく、サブスクで提供する(ストック
       型のビジネスモデル)。




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