ペットテックのポテンシャル
日経電子版の記事【ネット獣医や愛犬用代替肉 ペット市場にテック革命】では、IoTなど第4次産業革命のアクセラレータをペット業界にも活用することで、「ペットも家族の一員」という消費者の意識に寄り添う施策、スタートアップが紹介されています。
さっそく、記事からその事業分野、様々なカテゴリーをピックアップしてみると――
▶ペットテックのカテゴリー
(1)ペットサービス
①『犬の散歩代行・ペット預かり』・・・飼い主と散歩代行者・ペット
シッターをマッチングするアプリ。
②『サブスクの医療サービス』・・・健康プラン・オンデマンド獣医紹介
・在宅ケア・遠隔診療・医療相談、など。
③『ペット保険』
④『診療代の分割払いサービス』
⑤『獣医による処方箋の作成・確認・承認を支援するデジタルツール』
⑥『獣医向けソフトウエア』・・・仕事管理・治療プラン・ウエアラブル
端末からデータ収集・ペットに応じて健康プロダクト(モノ・
サービス)をレコメンド、など。
(2)ペットフード
①『人間の食事と同品質のペットフード』
②『ペットの年齢・品種・活動レベルに応じてカスタマイズされた
ペットフード』
③『ミートレス』・・・ビーガンの麹ベースのタンパク質・虫・遺伝子
組み換えイースト菌を使って培養した動物性タンパク質などで
環境負荷を低減。
(3)グッズ
①『ウェアラブル端末』・・・スマホでペットの位置・活動レベルを追跡
できる首輪、など。
②『IoTカメラ』・・・離れた場所にいてもペットを観察できる、など。
③『スマート給餌器』・・・離れた場所からでも餌をやれる。
(4)ペットに特化したEC
こうしてみると、そのサービス・食事・見守り・ECなど、ほとんど人間の場合と同じ分野、カテゴリーであり、そのミートレスなど健康にまつわるトレンド・サスティナビリティといった潮流も一致していて、家族の一員であるペットに寄り添うというコンセプトが一貫しています。
そして、このペット市場におけるテック化、デジタル化の導入は、ペット自身が言葉をしゃべらないだけに、きわめて親和性が高いと言えそうです。
ペット市場で開発されたプロダクト(モノ・サービス)が人間の社会に逆輸入されるようなケースも出てくるかも知れません。
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