《連続投稿450日目》箪笥の着物が日傘に!~これは究極のリサイクルかも知れない~
日経電子版の記事【あきざくらの山村代表、たんすの着物 鮮やかな日傘に 女性起業家 市場を拓く(3)】では、所有者から着物を預かり⇨国産の部材にこだわって手作りする国内では数少なくなった傘職人に製造を委託して⇨完成後に所有者に引き渡す、という興味深いビジネスモデルがリポートされています。
この記事を読んで驚かされるのは、何と言っても次のくだりではないでしょうか――
「(記事より)着物は取得価格で兆円単位のたんす在庫があるという推計もある一方、リサイクル店に持ち込んでも需要減でタダ同然の値しかつかないこともある」
日本全国の箪笥には兆円単位の着物が眠っている、でも、『リユース』の需要は減っておりタダ同然、かと言って、『サーマルリサイクル』(=焼却で発生する熱をエネルギーとして使う)で燃やしてしまうには忍びない……そこで登場するのが、『マテリアルリサイクル』(=廃棄物を製品原料として再利用する)とも言うべき着物の日傘や扇子・作務衣(さむえ)・スカート・海外民俗衣装などへの作り変え、という訳です。
▶ 兆円単位の箪笥の着物、どうする?
⇨『リユース』・・・需要がない
⇨『サーマルリサイクル』・・・もったいない
⇨『マテリアルリサイクル』・・・「(記事より)捨て
るのは忍びないが、誰かの役に立つのなら手放せ
る」
兆円単位というのは、放置するにも、廃棄するにも、もったいなすぎる資源です。これを、モノを大切にする日本人の精神で再生する、その為には、「(記事より)所有者から日傘を預かってファッションショーなどに貸し出し、レンタル料の一部を所有者に払う「オーナー制度」」などの仕組みも作る、素晴らしい究極のリサイクルだと思いました。
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