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『天使の翼』第12章(17)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
(一応、グルメね……)
SSIPの制帽……
(わたしったら、こんなもの何に使うつもり……)
ニードル・ガン、1丁。
(……)
わたしは、大きなため息をついて、自分で驚いた。
遠くの空を見る。――今ならまだ間に合うかもしれないが、どこへ行くにしても、時間はどんどん過ぎていく……
「シャルルは一体――」
わたしは、思わず声に出して、そして、視界に入ったものにギョッとし、言葉を飲み込んだ。
窪地の縁、湖とは反対方向に少し回り込んだ所に、円錐形に石が積み上げてある……ごく小さなものだが……高さ30センチ?……どう考えても、人工の……何でこんなとこ・ろ・に――
わたしは、悪寒に襲われた。
(シャルルだわ!)
恐る恐る近付く……膝をついて覗き込む……陰にならないように、膝の位置をずらす…………
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