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《連続投稿577日目》攻めの経営~書斎になる家具に見る~

 日経電子版の記事【宇都宮のビルススタジオ、書斎になる組み立て家具】では、コロナ危機の中、店舗建築が主力の建築デザイン事務所が、テレワークの普及で高まる自宅での執務場所確保のニーズに応えるべく、インテリア性があって、パーテーションとデスクが一体化したような組み立て家具「PEU DE MONDE(ペデモン)」(外側も使えて、拡張サイドデスク・ウェブ会議用PC台も付く)を発売(他にドームタイプも)した事がリポートされています。



 もとより、共に空間のデザインである建築と家具という2つのカテゴリーは親和性が高く、例えば、有名建築家のデザインした椅子、ル・コルビュジエのシェーズロングやスリングチェア、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアなど枚挙に暇がないほどですが、今回のコロナ禍にあって、積極的に『書斎になる家具』をプロダクトとして開発した方向性、経営のベクトルには素晴らしいものがあると思います。



 先の見えないコロナ危機をどう乗り切るのか、需要が低減する中で掛かり続ける固定費をにらみ、早期の決断で攻めの撤退をするのか、ビジネスモデルの転換を図るのか、様々な選択肢のある中で――

 ① 自社の経営と親和性の高い分野で

 ② 自社の経営リソース(記事のケースではデザイン力)を最大限有効
  活用して

 ③ ウィズコロナのニーズを取り込む

 ――という第3の選択肢、撤退でも転換でもない新規プロダクト開発の選択肢には勇気づけられるものがあると思います。




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