《連続投稿580日目》ESGの結晶のようなラグジュアリービジネス
日経電子版の記事【シチズン時計 人工ダイヤ採用した環境配慮の腕時計】では、「(記事より)シチズン時計はサステナビリティー(持続可能性)への配慮から人工ダイヤモンドを使用した女性用腕時計3モデルを9月に発売する」旨リポートされています。
さっそく、記事からこの時計の特徴を整理してみると――
▶サスティナブルな腕時計
① 天然ダイヤモンドの大規模採掘は、環境負荷が大きく、労働環境も過酷
なことから、人工ダイヤモンドを使用。
② バンドにも、ステンレスなどの金属素材・牛革に替えて環境に優しい
ピニャテックス(パイナップルの栽培時に廃棄する葉が原料)を使用。
③ バンドには、他にも、エコペット(回収ペットボトルを再生した繊維)
を使用したものも。
このような取り組みは、他の様々なプロダクトにも一般化できそうです――
▶サスティナブルなプロダクト
(1)環境負荷の大きい、また、ESG上問題のある天然素材は使わず、
『人工物等で代替』する。
(2)製造に使う資源量を少なくし、また、廃棄物の発生を少なくする
『リデュース』に取り組む。
(3)回収したゴミを加工して新しい製品を作るための材料・原料にする
『マテリアルリサイクル』に取り組む。
ラグジュアリーなプロダクトが、往々にして稀少な故にESG上問題のある環境で生産された素材を使っているとすれば、その課題を回避して、なおラグジュアリーな輝き、エシカルな装いを纏ったプロダクトをデザインするにはいかにすればいいのか、この記事の事例は、その一つの参考例として、ESGの結晶のようなラグジュアリービジネスたりえているのではないでしょうか。
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