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『天使の翼』第12章(18)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
シャルルがわたしに何かを伝えようとしている。
……いや、まて、これ、本当にシャルルが作ったの?……わたし達が来る前からあったとは思えない……SSIPの連中がこんなもの作るはずがない、こんな繊細なものを……ローラらしくもない…………デビル・ハンター!……うーん、彼らだとしても、なぜこんなもの作る必要があるの、それも、わたしの横たわっていたくぼみの縁に――やっぱりシャルルだわ!……
(何が言いたいの、シャルル!)
わたしは、文字通り、固唾を呑んでその物体を凝視した。
……この石積みの表面には、何もない――サインのようなものはなさそうだ……知りたければ崩しても構わない、という事か?
わたしは、恐る恐る、頂上の一個を取り除いた。少し雪崩が起きる……。二個、三個、積み木崩しのように慎重に……
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