街中の人がピコピコハンマーで叩き合う!?ポルトのサン・ジョアン祭|カミーノ21日目
こんにちは!2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。
今回は、カミーノの合間に足を伸ばしてポルトガルのポルトに行ったら、たまたまサン・ジョアン祭という年に一度の大きなお祭りに巡り合ったお話しです。
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前回の記事はこちら
ポルトの移動はメトロ
ポルトの中心部に出るためにメトロに乗ります。
カンパーニャ駅の券売機は並んでいて混んでました。いつもこんなに混んでるのかな?やたらと観光客がいる印象。
初回だけ紙のICカードみたいなのを買って、チャージして使うシステム。
ポルトガルはポルトガル語なので、スペイン語ともまた違う。券売機の隣で英語で行き先を聞いて切符を買うサポートしてるおじさんがいたんだけど、チップ目的でいろんな外国人に買い方を指南していた。
初めはスタッフなのかなと思って話していることを聞いていたけど、チケットの買い方はブログで予習していたので、そんなにお世話にならず、チップを渡さずにありがとうと言って去りました。
50セントくださいって言われました。
メトロの乗り方はこちらを参考に!
小脇に抱えているのはピコピコハンマーですか?
ポルトにいるノマドニアのKOHさんと、harunaさんとメキシコぶりに再会する(1カ月ぶり)ので、待ち合わせ場所に向かっていると、ピコピコハンマー持ってる人がいる。
さっきもひとりおじさんがピコハン持ってて、え、たけしじゃんとつっこんだところだった。ピコハンって海外にもあるんだね。
どうやら今日なんかあるっぽい雰囲気。
ピコハン使うってなにするんだろう?w w
駅に着いて街に出ると、路上で大量のピコハンが売ってる。
そして、本当に見渡す限り誰も彼もがピコハンを持っている!!!
ナニコレ🤣
どういう状況???🤣
調べてみると、ポルトのお祭り「サン・ジョアン祭」でした。
年に一度で、6月23日が前夜祭、24時に花火が上がってスタートして明け方まで続く。
人々はピコハンを握りしめて行き交う人の頭を叩き合う(なぜw)
そしてイワシを食べるのだそうだ。
だからか、街の屋台で魚焼いてるところが多かった!
昔はニンニクの花で頭をポンポンしていたようで、その文化もまだ残っていてニンニクの花も売られている。たまーに持ってる人がいる。
ピコハンは大小さまざま、カラフル。
歩いてるだけで、いろんなところからピコピコ鳴っている街。カオス笑
聖人の祭りでピコハンがどう繋がるのか、全くもって謎である。
どうせ、ピコハンの会社が売ろうと思って流行らせたものじゃないの?と思って調べてみると、ある記事に「ピコハンの歴史については地元の人もよく知らないらしいが、記事の一つに1960年代にプラスチック会社の戦略で、大学の文化祭から流行らせて今に至る」ということが書いてあったので、一説としてあるかもしれない。
泊まっているホステルのオーナーに聞いたら、起源はよく知らないけど小さい頃からハンマー握らされてピコピコしていたらしい。
その説が本当なら約60年も続いている文化!!
ふらっとポルトに来てみたら、大当たりの日でした。
ログローニョでもサン・ベルナベ祭に遭遇したし、街の守護聖人のお祭りと相性がいい。ピンポイントで何も知らずにその地に滞在するほどラッキーなことはない✨
ポルトで1カ月ぶりの再会
待ち合わせはPorto São Bento駅。19世紀に建てられたもので壁のタイルが有名。観光スポットになっている。
ノマドニアコミュニティの人たちは、旅好きフッ軽が多いので、海外なのに気軽に集まって飲みに行けるのが良いところ✨
17時くらいから飲み始めたんだけど、まだお祭りは準備中の雰囲気。24時の花火が祭りの始まりの合図というのは後で知りました。
お店がお祭り用に出店していたり、ファミリーでBBQをしていたり、みんな外でイワシを焼いてビールを飲んでいる。
店でおすすめされたサングリアをいただく。白が美味しいと勧められたサングリア、結局後から赤も頼んだら赤の方が美味しかった🍷✨
コロッケとタコのグリルも美味しい!タコの足が立派!!
ピコピコハンマーGet!!!
この日は頭を叩き放題!誰を叩いても誰も怒らない!
油断するとすぐ叩かれる!!
盛り上がってる一角を発見。音楽に合わせてピコハン持ってみんなで踊ってる。
みんなこれ練習してきた?と思う揃いっぷり。
そして、ここ車道は車が通ります。車も叩かれるw
同じステップ踏んで、手振って、回って、踊りが上手。おどること、音楽を楽しむことが当たり前の世界。日本じゃこんな光景見られない・・・。
いいな〜楽しい。
自然とみんな肩に手を乗せて連なってトレインが出来てて、さらにはトンネルを両端の人たちが作っていて(卒業式とかで手でトンネル作るやつ)、この祭り陽気過ぎて面白いわ〜〜🥳
どんな感じか例えるならば、渋谷のハロウィンと隅田川花火大会を足してエリアを3倍にした感じ!
カオスっぷりは渋谷のハロウィン並。
ただし、仮装はみんなピコハンのみ。
穏やかで優しい、そして治安がいい。
混雑具合や祭りの準備中の空気感は隅田川花火大会の16時くらい。24時に上がる花火に向けて場所取りしてる人もいる。
ドウロ川に架かるドン・ルイス橋
どうやらここがメインエリアのようです。人が一段と増えました。
川沿いにはお酒やおつまみ、そしてピコハンが売っています。
ドン・ルイス橋を渡ります。歩いて渡れる!
陽が落ちて来て綺麗な景色。
ドウロ川沿い
ドウロ川の近くにはポートワインのワイナリーが立ち並びます。
川沿いのレストラン・ルーフトップは花火が見られるから予約で満席!
店先で飲めるところが多いけど、トイレは借りられない。仮設トイレも見つけられなかった。レストラン予約じゃない人たちはトイレ難民になるので要注意です!
ポルトガルではお馴染みのSUPER BOCKのビールかワインかサングリアが定番の飲み物。
家の外でBBQする家族も結構います。
ピコピコハンマーはどこでも売っている。
私たちが買った小さいものは3€。いい儲けなんだろうな。本当に街中のみんなが持っているんだよね。
ランタンが上がる幻想的な空
22時過ぎて日が沈むとランタンが無数に上がり出します。
なんだか盛りだくさんなお祭り。めちゃくちゃ綺麗〜!!!
橋の上から、丘の上から、川沿いだけじゃなく街全体からランタンが上がる光景はとても美しかった。
橋の下から丘に登って来ました。見晴らしが最高。
火をつけて上手く飛ばすにはコツが必要そうで、空に上がる前に燃えて朽ちるやつも一定数あります。
上がると、「わあ!」と歓声が上がる。
ピコピコと一緒にピーピー鳴っているのは、ピコハンの持ち手の先が笛になっているのです🤭
↓音量注意⚠️
その横で、ずーっとピコピコ音が鳴り続けるのも面白い光景。
カオスw
ドン・ルイス橋の上を渡ってみる
帰りはドン・ルイス橋の上の階を歩いて渡ります。
線路がある通り、ここはメトロが走っているので電車が来たらみんな避ける。日本だったら安全面からあり得ないw 絶対轢かれる人いるでしょこれ。
ポルトの街は高低差があって、急な坂道や階段がたくさん。歩くだけで息切れしてしまう。長崎みたいな感じ?
橋の上からの景色もまた最高!!!!!
23時過ぎて24時近づいているのに駅から花火が上がる川の方にどんどん人が歩いていく。
この日の終電ってどうなっているのだろう。
24時 盛大な花火で祭りがスタート!
花火が上がるらしいとは調べた時に知ったけど、どこで上がるのか分からなかったから、変な路地歩いてる時に背後からドーンと大きな音が鳴った。
かなり長めに花火が上がって、これが祭のスタート。
ローカルの人たちにとってはお馴染みの風習なんでしょうね。ここから盛り上がると言わんばかりの人の流れだったもん。
17時から飲んでて超高低差がある街を行ったり来たりして疲れて眠いからGoogleマップ的にまだ終電があるうちにメトロで帰宅しました。
この時間にこんなに人がいるということは、深夜も電車動いているのかな・・・?
海外って、24時からスタートすること多いよね。そういうカルチャーなのかしら。大晦日もそんな感じ。
夜からパーティするっていう文化は日本だと馴染みがないから、体が慣れてない。シエスタがある理由の一つでもあるのかななんて思いました。
無理だよずっと起きて、騒ぐのw
今日のハイライト
ということで、とっても楽しかったサン・ジョアン祭でした!
一緒に行ったKOHさんの動画もぜひ見てみてー!!!
毎年6月23日が盛り上がる日ですよ💡
今日の宿:Casinhas no Carolina - Hostel
この宿すごく素敵だった!!
ドミトリーなんだけどインテリアがかわいい系。
キッチンもお茶・コーヒー飲み放題。食洗機ついてる。
リビングもアンティーク調で広い。こんな家に住みたいと思いました。
この週末はお祭りだったからホテルの空きが少なくて、Booking .comでしばらく検索していたら急にキャンセルが出て1ベッド空きが出たところでした。
1泊29ユーロで(他のとこはドミで40-50越える)朝食付き。
朝食期待してなかったのに、ちゃんとしたの出てくる〜〜〜!
これで29ユーロはいい宿だ!!
メトロの駅近いし、もしポルトに来ることがあればおすすめです。
今日も一日お疲れ様でした!!
>>次回、ポルト観光2日目。前夜祭が終わってこの日が本番かとピコピコハンマーを持って出かけたけど・・・。
最後までお読みくださりありがとうございます!
★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド(フリーランス)に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。
Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/
★【連載まとめ】大企業スキルの活かし方ってなんだろう
大企業で培ったスキルに価値を見出したい!と取り組むに至るまでとか、大企業にいた当時の経験を振り返る連載
★大企業スキル勉強会の開催レポート
★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記
★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁♀️
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