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14. どんな人が向いている?

みなさんは、どんな人がノマド日本語教師に向いていると思いますか?

私は、日本語教師歴とか、難しい文法をわかりやすく説明できる能力とかは、正直ほとんど関係ないと思っています。

実際、私自身は日本語教師歴が短いし(2020年9月時点で、プロとして3年半)、中上級以上の文法を教えるのは苦手ですが、オンラインでたくさんの生徒さんを集めることができています。なぜでしょうか?

ノマド日本語教師=オンラインで教える、つまりターゲットは全世界の学習者です。必然的に、大多数が初級レベルの生徒さんということになります。ノマドで教えるなら、より多くの初級の生徒さんを獲得して、安定的に稼ぐのが近道です。

初級を教える際に、教師としてのキャリアの長さや国語力によって、授業の良し悪しに大した差はつかないと思います。

私がこれまでの経験を通して感じた、教師として不可欠だと思う資質

エンターテイナーであること

です。記憶は感情とセットになった時、より強く残ります。“上手な”授業を淡々とされるより、たくさん笑った面白い授業の方が、生徒さんは内容をしっかり記憶できるのではないでしょうか。

私が養成講座でいちばん好きだった先生の名言があります。

「笑いをとったら、勝ち」

大爆笑させる必要は全くないけれども、私はいつも、どうやって生徒さんを楽しませるかを考えています。

私は学校教師向きではありません。キャラが強いので、生徒さんによって好き嫌いが分かれます。学校で働くなら、「大好き!」とまでは言われなくても、万人に好感を持たれなければなりません。自分の評価が低いと、学校の評価まで悪くしてしまうという責任があるからです。

学校を辞め、語学学習サイトitalki (https://teach.italki.com) で日本語を教えるようになったら、私と馬が合った生徒さんだけに教えることができるようになりました。

私は物心ついたときから、周りにいる人を楽しませるのが好きでした。その性格が今、日本語教師として生きていると思います。italkiで私を選んでくれた生徒さんを楽しませれば、その生徒さんは私のレッスンを継続して受けてくれます。

italkiで日本語を勉強している生徒さんのほとんどは、日本語が必要だからではなく、日本が好きだから、趣味で勉強しています。やめようと思えば、いつでもやめられます。それでも続けたり、仕事が忙しい時でもレッスンの時間を確保したりしているのは、「楽しいから」だと思います。

「人と話すのが好き」「人に教えるのが好き」というのも大事ですが、それだけでは教師の気持ちの一方通行です。「人を楽しませるのが好き」な人が、ノマド日本語教師として圧倒的に有利だと思います。

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