見出し画像

語学サイトがイギリス入国審査で役立った!!

長い、長〜い2日間でした。イギリスへのフライト予定日の2日前、ヨーロッパ各国でイギリスとの行き来が封鎖されました。British Airwaysのウェブサイトを見ると、私の前後の便はキャンセルとなっていましたが、私の便はOn Timeと表記されていました。離陸予定時刻の24時間前になり、オンラインチェックインもできました。

でも、その後間もなく、、、薄々予感はしていましたが、フライトキャンセルのメールが届きました。シェンゲン協定加盟国の滞在期限まで、残り3日での作戦変更です!

イギリスでお世話になる予定の友達に連絡すると、パリからEurostarが出ているとのこと。イギリスからは乗客を乗せず、フランスから出国する乗客のために往復しているようです。

気もそぞろに夕飯をささっと済ませ(それがスイスのホームステイ先での最後の晩ご飯だったのですが…)、私はパリ行きのフライトを予約しました。幸運にも、フランスで居候させてくれた友人が仕事でパリに来ていて、なんとEurostarが発車する駅の近くのホテルに泊まっているとのこと!ホテルの方はとても親切で、友人のダブルの部屋に私が1泊しても、料金はそのままでいいと言ってくださいました。

こうして、昨日の夜はパリに1泊し、今朝8時過ぎに小雨の降りしきる中、Eurostarの駅へと向かいました。入り口の駅員さんにチケットと入国フォームをそれぞれスマホで見せると、あっさり通してくれました。「この先は食べ物や飲み物を売っていないから、買うならこの売店で買っていってね」とのアドバイスもしてくれました。

次はフランス国旗が描かれた窓口で出国審査。無事シェンゲン圏を出るスタンプがもらえました!

そこから真っ直ぐ進むと、ガラスの向こうにイギリス国旗が描かれた窓口が見えました。空気がいきなり緊張感を帯びてきました。窓口に進む前に、スタッフの方が私の入国フォームのQRコードをスキャンし、小さいチケットを発行しました。イギリスに着いたら、駅でそれを渡すように言われました。

さて、遂にイギリスの入国審査です。

「どうしてイギリスに行くの?」

当然聞かれますよね。変異したウィルスのニュースでイギリスは今世界中の注目を集めているんですから。でも、事実を言うしかありません。

「友達に会いに行きます」

もちろん、友人宅で仕事はしますが、イギリスの会社で働くわけではなく、当然ビザもないので、これしか答えようがありません。

そこから質問責めが始まりました。住んでいる国はどこ?(ないけど、「日本」と言いました。)どうして日本に戻らないのか?どうしてタイを出たのか?一つ一つに答えていると、「タイで仕事をして、辞めて、フランスに来て、……」と複雑になってきたところで、職員の方はガラス張りの個室を出て、隣の個室の人と何か話し、ピンクの紙を持って戻って来ました。

そこからさらに質問が続きます。なぜイギリスなのか?これも正直に言うしかありません。「シェンゲン圏を出なければならないけど、フランスにまた戻る必要があるので、どこかで90日以上過ごさなければならない。イギリスの友達が来てもいいと言ってくれた」

他は、仕事と貯金額のことを聞かれました。仕事はオンライン日本語教師なので、どこでもできると答えました。貯金額は日本の銀行口座にある額と、Payoneerで受け取ってまだ換金していない額をドル建てで答えましたが、日本円を咄嗟にドルに換算して英語で言うのは私には難しかったです。でも、そこで職員の方が

「どうやってオンラインで日本語を教えているの?」

と聞いたので、italki (https://teach.italki.com)のウェブサイトを見せました。

「私はここでプロとして5年教えています」

自分のトップページに、まだ引き出していないitalki creditが8,500ドルほどありました。思いがけず、それも自分の貯蓄額の証明になりました!

ここまで質問が続くと、Eurostarの出発時刻が迫って来ているので、他の乗客達は慌ただしくホームに向かって行きます。それを見て、職員の方が「もう時間だ!」と思ったのか、italkiのおかげで私が信頼を勝ち得たのかはわかりませんが、

「GO!!」

と言われました。唐突だったので、一瞬耳を疑いました!(いつ「お前はイギリスへ入国できない」と言われるのかと怯えていたので……)現状の入国制限では、私の入国を禁止する条件は何もないんですけどね。

無事Eurostarに乗り込んでからも、入国審査での緊張感はなかなかなくなりませんでした。本当に怖かった!!

さらに、Eurostarがロンドンの駅に着いてからも、また入国審査で同じ目に遭ったら?!不安を抱えたまま電車を降りましたが、なんと!こちらは入国審査がありませんでした。イギリス入国のスタンプも、以前はあったのが、なくなったそうです。

最後はあっけなくロンドンで放たれ、地下鉄を2本と電車を乗り継ぎ、ホテルを出てから6時間後、無事友達が住む街に着きました。地下鉄の駅ではエスカレーターがない箇所もあり、スーツケースを2つ運ぶ私を見て、ときどき親切な方が助けてくれましたが、かなり体力を消耗しました。ロックダウン中ということで、電車も駅も空いていたのはラッキーでした♪

友達が住むStratford-upon-Avonはシェイクスピアの家がある街。今でも古い街並が保存されていて、とても可愛らしいところです。友達は駅から家に帰る前に、車で街中を走って見せてくれました。私のために用意してくれた部屋も、とても可愛くて、きれいで、一目で気に入りました!!10日間の自己隔離も、ストレスなく過ごせそうです。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?