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ごっこ遊びのクオリティ〜子供が大泣きした理由〜


娘が幼稚園の頃。

海外のお金(ホンモノ)を使って、お店ごっこをする機会があって。

中国人のお店、アメリカ人のお店、日本のお店…と複数あり、それぞれにその国の文化がわかる商品を並べ、商品を紹介しながら子供が販売するというもの。

当初は、通貨間での価値が違う事への理解と国を知ることで差別やいじめが無くなれば…という趣旨で始まりましたが大盛況のまま終わりました。


幼稚園児と言えばまだ幼くて、アンパンマンが好きで変身戦隊が好きで砂場やブランコが好き。何かあればママのところに走り寄り援護や避難を求める。そんなイメージしかなかった親たちが感動して涙する事態になるなんて…。正直、想定外でした。


【お客様が喜んでくれた】→【創意工夫は楽しい】→【もっと喜んでもらいたい】


良いものを提供して喜んでもらいたいという想いの中には、自国愛がはっきりしていて商品が売れ残ると、大泣きする子もチラホラ。


理由を尋ねると【私の国のものを否定されたようで寂しくなった】とか【この商品がかわいそう】とか。

中には、おばあちゃんが作ってくれた国の伝統菓子が売れ残ってしまったことに【おばあちゃんが可愛そう】とか【自分を含めて自分の国が否定された気持ちになって悔しい】など。国によって様々な声が聞こえてきました。


大人が考える基準で子供の経験範囲を決めてしまうと、子供の未来が狭まる(せばまる)。


目が覚めた、素晴らしい教訓としてよく覚えています。


自国愛が希薄になってる今の日本

子供達にまた、同じ機会を提供してあげたいなぁ〜…。

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