見出し画像

たった一人で始める水中ゴミ袋(サステナブルポーチ)作り

友人のMさん。ダイビングが大好きだ。
沖縄に通いつめ、美しい海を堪能している。

ある日、1本の釣り糸に気が付いた。
岩の間をぐるぐると周回し、なかなか取れなかった。
さかなやカメが引っかかったら大変だ。

斜めに横切っているのが釣り糸


ーーーー

「ゴミってね、見ようとしないと見えないの」

青い海や色とりどりの魚やサンゴに向いていた視線が
ゴミに向くようになった。

ペットボトルや釣り糸やかぎ針、
プラスチックの袋
果ては洋服まで
いろいろなゴミが落ちていることに気がついた。

実際に拾ったゴミ

ところが、ぴったりしたごみ袋がなかった。
市販されているものはあるのだが
手でずっと持っていないといけない。
ツルツルしすぎていて
いつのまにか、袋ごとゴミを落としてしまう。
大きさも小さい。

ーーーーーーーー

「自分で作ればいいんじゃない」

そう思った Mさんはジュート(麻)10 M 買い込み、
自宅でミシンを使って袋の作成を始めた。

自宅で始める水中ゴミ袋作り

ダイビングショップに持ち込んで意見を聞いたり、
学生たちの話を聞いたり・・。
改良を重ねた。

手でいつも持たなくて良いようにカラビナを付けた。
袋の口が巾着のようにしばれるように紐をつけた。
紐を可動式にした。
かぎ針で手を怪我しないように、内側に小さなポケットも付けた。
素材は自然に還るものを選んだ。

試作中のサステナブルポーチ

沖縄の新聞に取り上げられた。
行政の支援(補助金)も受けられるように準備を進めている。
量産化するための業者も自分で探している。
たった一人でも勇気を持ってすすめていった。

そうこうするうちに、少しずつ賛同の輪が広がってきた。

「袋をみんなに使ってもらうために
クラウドファンディングを始めるんだ」

Mさんは次の段階に進もうとしている。

「もし失敗しても、
やらなくて嫌な思いをするより
やって嫌な思いをしたいから」

ーーーーーー

私と同じおばさんで(年齢は M さんの方が若いが)
この思い切りの良さが小気味良い。
かっこいい。

彼女のクラウドファンディングのページに
応援文を書く予定だ。

私は海には潜れない。
私が拾えないゴミを一つでも動く彼女に拾ってもらうために。
拾う仲間を増やすために。

私のできること、文章で応援をする。


クラウドファンディングを立ち上げが楽しみだ。

「マイクロプラスチックになる前に」
実際に拾ったゴミの1部

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

投稿数が1500を超えているため「あつこのnoteの歩き方」を説明しています。 https://note.com/atsuko_writer55/n/n30e37e8ac4dc マガジンをフォローして、もっとあつこのnoteを楽しんでくださいね。 noteのお友達、大好きです!