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自然という”脅威”の楽しさを語りたい

都会で生まれたからか知らないが、自然の中に行くのが大好きである。

スキーはバッチテスト1級、ダイビングはMD(マスターダイバー)という、どちらもアマチュア最上位資格を持っている。スノボもターンできるくらいにはやるし、山登りも気が向いたときに初心者向けの山に行く。サーフィンを覚えたいと思っているし、SUPはときどき嗜む程度。

ここまで話すと、「アクティブなんだね!」と言われる。自分ではアクティブなつもりもないので少し違和感があるが、外にいるのは好きなのでそう見えるのだろう。

父の影響も大きそうだ。父は大学が体育学部で一通り海も山も経験していたような人で、私も小さいときからアウトドアスポーツを体験させてもらっていた。スキーは4歳の頃からプラスチックの板を履かせてもらっていたようだし、家族でよく海に行って泳がされていた覚えがある。そう、泳げ!と言われて他の人たちがビーチで遊んでいる中泳ぐのだ!
今思えばスパルタかよ…と思うがわたしも親になったらやってしまいそうである。

・・・

アウトドアスポーツは大好きなのだが、その日の楽しさは天候や場所のコンディションにかなり左右されるのが厄介なのは事実である。

例えば、ダイビングでは大雨の次の日に水の中は濁っていて一寸先が見えないなんてのはザラだし、ビーチダイビングという陸から直接エントリーするポイントだと自分で器材を背負って結構な距離を歩かないといけない時もある。
スキーも吹雪いている日は快適とは言えない。寒いし痛いしでリフトが辛いときもあれば、春くらいになってくると寒くはないが雪がシャバシャバで滑りにくいことこの上ない。

だがしかし!

こういったことも全て引っくるめて、わたしはアウトドアスポーツが大好きだ。
不便で不快な時を知っているからこそ、良いコンディションのときの喜びがある。

それは例えば、お味噌汁のように濁った海を知っているから、遠くまですこーーーんと抜けている、青々とした海の中を見たときの感動が数倍にもなる。
ガシャガシャ雪がひっかかるスキーを知っているから、パウダースノーのありがたみがよくわかるのである。

我々のようなアウトドア好きは、大変だったことを誇張して話しがちだ。そういう話題の方が盛り上がるし、大変だったことの方が聞いてほしい気持ちが強くなりがちなのだ。

「あの山行ったときはめちゃくちゃ吹雪いててさ〜ホワイトアウトで人にぶつかって死ぬかと思ったよ〜」

こういうことを言うと、そんな思いしてまたよく行くねえと言われてしまう。

違うんや…!
そんなのどうでも良くなるほど、良いコンディションに出会える可能性を減らしたくない、というのがわたしの主張だ。
もはやアウトドアスポーツにおいて、コンディションは運でしかない。数うちゃあたる。良いときに出会うにはそれなりの回数いくしかないときもある。
経験を積むとコンディション悪いときも良いときも知ってしまっている。今回は悪くても、次は良いかもしれない、で行ってしまうのが人間の性なのだと思う。

コンディションが悪いときでも、悪いなりに楽しめるという話もある。
ダイビングであれば濁っているときのほうがスリルがあったり、難易度が高い分目標物を見つけたときの感動は大きい。
スキーであればもはや諦めてレストハウスでコーヒーとケーキでも食べて吹雪を眺めながら休んでいるのも悪くない。

・・・

自然は恐ろしい。これは紛れもない事実だ。一歩間違えればすぐに死ねるなあと毎度思う。わたしもここに書けないくらいの怖い思いは何度もしている。

だからこそ、きちんとした道具を使い、練習をし、適切な方法で挑めば、相応の感動をくれるのだと思う。


なお、新しくアウトドアスポーツにチャレンジするのであれば、必ず熟練した人に一度は教わってほしい。なにを当たり前なと言うかもしれないが、意外と教わらないで我流でやってしまい、怖い思いをする人をたくさん見てきた。
スキーであればスクールに2時間入るだけで、その後の楽しさが段違いになるはずだ。

こんなに楽しいのに、「怖い」だけで終わってしまってはもったいなさすぎる。

外遊びは楽しいよ!!!

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