見出し画像

ニューヨーク赴任で経験したカルチャーショック(仕事編)

こんにちは、CFO視点を磨く英語コーチ、ATSUKOです。

今日はニューヨーク赴任時代に感じたカルチャーショック~お仕事編~についてお話したいと思います。

☆前回までのお話はこちら☆
私生活編     ⇒https://note.com/atsuko_mikami/n/n7d1ef6a21dfe
ドライブ編あるある⇒https://note.com/atsuko_mikami/n/n544c57f0c2d7


まず最初は、金曜日はデフォルト出勤しない問題

アメリカに赴任して初めての金曜日。いつものようにいつもの時間、いつも通り出勤してみたら、あらびっくり!!
え?今日って創立記念休みとかだっけ?と疑ってしまうほど、フロアは真っ暗で、シーンと静まり返り、ほとんど誰も会社に来ていませんでした。
在宅ワークが普及した今となってはそんなに驚かないかもしれないですが、
私が赴任していた2011年当時は在宅ワークも申請ベースでしか許されていなかったため、何かのどっきりかと思うほどびっくりしたものです。

もう死後ですがTGIF(Thanks God it's Friday)という言葉もあるように、
アメリカでの金曜は、週末の前夜祭か、はたまた宗教的な安息日かとでもいうように、みんな家族とのだんらんを優先します。
ほかの平日でもベースは同じで、例えば夕食は家族で食べたいから17時には帰宅し、続きは21時以降に対応するなど、みんなスタイルがはっきりしていて、それに比べると日本ではまだまだそういった個人理由による仕事スタイルがまかり通る会社は少ないのではないでしょうか。

日本で仕事していた時、やたら金曜の朝に週明けまでの宿題が多いなと感じた原因はこれだったわけですね・・
アメリカ人は金曜に休みたいがために、木曜中に仕事を各国に振り、自分は金曜にちゃっかりリラックスタイムというわけです・・
そのせいで日本ではというと、金曜は本社対応の宿題に追われ、月曜は月曜で国内の定例ミーティングやらweekly stand upやら何やらで朝から忙しく、weekdayはめいっぱい働かせて頂いておりました!(泣)

そういう感覚があるので、あの金曜朝の人気のないオフィスを目の当たりにしたとき、なんか、騙されたような不公平感を感じ、無償にむなしくなった記憶が残っています。


そして次に、意外にもアメリカ人は派閥によるパワーバランスで権力構造が決まっているということ。

赴任する前のアメリカの印象といえば、徹底した合理主義とスピード重視。派閥なんていう泥臭いシステムは、いかにも日本独特の文化なんだろうなというイメージだったのですが、意外とアメリカは日本以上に自分が師事する派閥の動向で自分のキャリアが決まってしまいます。

アメリカ赴任中に社長が交代するという大きな発表があったのですが、こりゃ事業部のGMやCOOもガラッと総替えだねという話をみんながしていて、
私からすると聞いたこともないような意外な人事予想だったのですが、それが結果的に見事に的中していました。
みんな入社すると誰に可愛がられたかとか、誰についていこうとか、そういうことを結構重要視していて、トップが変わるとその勢力図ががらっと変わったりするんですね。
やれダイバーシティーだ、やれ実力主義だのと言いながらも、実は派閥というある意味賭け事のような不可抗力で支配されているアメリカ会社組織。
意外ですが、会社が一つの方向に進もうとするとき、実はそれが究極の合理性なのかもしれません。

そして最後はもう少しマクロな視点になりますが、やっぱりアメリカという国の経済力、影響力、偉大さという力を肌で感じられたことが、一番のカルチャーショックでした。

アメリカが独立したのは1776年、ほんの250年ほど前です。日本でいう江戸時代中期。
それまではヨーロッパの植民地だったのにもかかわらず、たった2世紀半の間に世界一の経済大国になり、今では世界中の能力やスキルのある人達が憧れ、お金が集まってくる国になったわけです。
その底知れぬパワーというか、求心力というか、アメリカ人が愛国心高く(最近はそうでないかもですが)、誇り高く生きている圧倒的なエネルギー、生命力といったものを、普通に生活しているだけでもビンビン感じました。

それは気の良い日本人なんかは吹いて飛ばされそうな強大な力ですが、それでも、日本人には日本人が誇るべき繊細さや優しさ、器用さがあります。
まったく違う土俵で、これからも世界に愛される日本であり続けてほしい。
そんな漠然とした大きな希望を抱きながら、一人でも多くの日本人が、英語アレルギーを克服して世界共通語を身に着けて自由に発信してもらいたいと、今日もまた、熱い思いが沸き上がるのでした。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?