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妻が好きでなにが悪い?過度な謙遜とホモソーシャルの呪い。

こんにちは。

ぼくは妻が大好きです。

ただ、こんなことを人に伝えるのって勇気が要ります。

なぜなら、多くの男性は自分の妻を褒めるどころか、悪口を言うことの方が多いからです。

中には、「もう妻を抱く気になれない」とさえ言う人もいます。(自分が抱かれないから、卑屈になっているだけでは?と思ってしまいますが)

ぼくは、今までリアルの現場で出会った人で、「自分の妻が大好きだ」と言ってくれた人は1人もいません。

なぜ、ぼくらは妻が好きだという感情を隠すのでしょうか?

あなたも自分の妻が好きですか?

他の人に聞かれた時に、素直に大好きだと言えますか。妻にも言えますか?

今日は、なぜぼくら男性は自分のパートナーを悪く言うのか?について考えてみたいと思います。

妻との関係に悩む男性の参考になれば幸いです。

過度な謙遜文化


自分の妻の悪口を言う人が多い背景には、日本の過度な謙遜文化が影響しているのではと思っています。

愚妻(ぐさい)という言葉がありますが、これは他人に自分の妻を紹介する時に使う言葉です。

「うちの愚妻がお世話になっています」などですね。

愚妻の本来の意味は、「おろかな自分の妻」ということらしく、「おろかな妻」ではなく、「おろかな自分(夫)」の妻ということだそうです。

紛らわしいし、それ、言う必要ある?って感じですよね?

日本の挨拶って、相手を立てようとするから、どうしても自分を低くさせることになるんですよね。

仕事でも、話し言葉をすごい慎重に選んだりしますよね。あれがぼくはストレスでついつい適当になってしまうのですが、でも意外にその方が相手との距離が縮まったりもします。

それ必要ある?そんな言い方、本当に相手は求めてるの?

って思うことってありませんか?

ぼくはしょっちゅうあります。

そういう過度な謙遜文化が、自己肯定感を下げたり、自分の妻を真正面から褒められない文化を作っている気がしています。

「〇〇させていただきました」という表現がありますが、相手に遠慮することでもなんでもないことでも使う人っていますよね?

(いや、別にあなたがそれをしたのはあなたがしたいからであって、こちらの許可なんて絶対にいらないから、そんな言い方なんか居心地がめっちゃ悪くなるんですけど・・・)

ってことが、ぼくはちょくちょくあります。

ただ、ぼくもつい使っちゃうんですけどね。使ったあとにすごく気持ちが悪くなったりします。

この、過度な謙遜文化、日本人の教育にとって害でしかないので、そろそろ本当にやめた方がいいと思うんですが、きっと何十年経っても変わらないと思います。

「ヘイ、ボブ、君のワイフは本当に素晴らしい女性だな」

「そうなんだよ、スティーブ。うちの妻は、本当に美人で頭も良くて、冗談もうまくて、最高の女性なんだ」

そんな海外ドラマみたいな妻の紹介をしたいなと、いつも思っています。

職場に蔓延するホモソーシャル

もう1つの原因は、職場に蔓延するホモソーシャルのせいだと思います。

ホモソーシャルとは、男同士の連帯から発生する害悪のことです。

日本には同調圧力が強いと言われますが、そんな教育を受けてきた大人たちが集まる会社という場所は、さらに同調圧力が強く、特に男性たちは、「自分たちが同一の思想を持っていないとおかしい」みたいな考え方をする人が多くて、本当に疲れます。

どうも、大企業の方がそんな人が多い気がします。

同調圧力のレースを勝ち抜いた受験エリートの性質なのでしょうか?

どうも、男同士でつるんだり、お互いの価値観をすり合わせて、自分の意見を押し殺している人間が多いですね。

そんなに毎日毎日男同士で、しかも同じメンツで行動して飽きないのか?と思うのですが、どうも飽きる飽きないではなく、相手が同じ考えを持っているかどうかを確認することで安心しているようです。

相手が自分と同じ考えを持っているとわかると安心して、「仲間」だと思う習性があるようです。

これは狩猟時代の名残なのかもしれませんね。今は狩るべき動物はいないし、むしろ守るべき家族がいる時代なんですけどね。

そんなわけで、過度な謙遜文化にどっぷり漬かり、それを疑問にも思わない多くの男たちが、自分の妻を悪く言い、ホモソーシャルな会社の中で、お互いに妻の悪口を言い合って、つまらない一体感を作り出していることが原因なのかなと、ぼくは考えています。

自分の意見を大切にできないと、大切な人を大切に扱えない

でも、ぼくは思うんですが、自分の意見を大切にできない人間は、自分にとって大切な人間を大切に扱えないと思うんですよね。

つまり、自分の意見をしっかり持っていないと、自分の妻を大切に扱えないということです。

ぼくは、男性として、会社で初めて長期の育休を取りましたが、これも自分の意見を、自分の思想を大事にしていたからです。

上の子たちの育児において、親としての関与の低さを感じており、妻と同じ世界を見たいと思っていたからです。

仕事が減るかもしれないとか、出世が遅れるかもしれないとか、不安はありましたが、自分の思想の方をぼくは優先させました。

結果、育休を取る前には想像できなかったような世界に行けたし、妻との心の距離も一気に縮めることができました。

妻のことをもっと大切にしようと思えるようになったのも、この頃からです。

それは、ぼくが自分で自分の意見を大切に扱ったからなんです。

つまらない謙遜はやめて、くだらない男同士の結束の無意味さを痛感して、自分の意見を大切にするようにしたからなんです。

だから、妻を、自分にとって、この世でもっとも大切な人を、大切に扱えるようになったんです。

「ぼくは、妻が大好きです。」

あなたも一緒に言いませんか?

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