ヒントは「ペアレンティングダイブ」？夫が家庭を優先するようになる方法とは？
「仕事と家庭を両立したいと願う男性が増えている」
最近、複数の人からそんな話を聞く機会が増えてきました。
夫がみずからワークライフバランスを意識すると妻と助かりますよね。
ぼくも三男が生まれてから本格的にバランスを考えるようになってきました。
でも、まだまだ家庭より仕事を優先する男性が多いのも事実で、共働きであって男女間の家庭内労働バランスは妻側に大きく寄っています。
一体どうすれば夫は家庭を優先したり、ワークライフバランスを意識してくれるようになるのでしょうか？
3人の男の子を育てるパパ目線で考えたいと思います。
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ぼくは上の双子が生まれた時もそれなりに家事育児をやっていたとは思いますが、それでも比重は仕事に寄っていました。
生まれたばかりの子供達や妻を養わなければいけないプレッシャーがあったことは確かですが、寝る時間がほとんどないほど仕事と子育てに追われ、ワークライフバランスを考える余裕がなかったのだと思います。
それに長期育休を取らなかったため、ぼくが仕事をしている昼間に妻がどんな思いをしているのか、認識できていなかったことはかなり大きいと感じてます。
つまり、当時のぼくと妻には圧倒的に「共同体験」が欠けていたのです。実際、三男誕生後の3か月間の育休はぼくら夫婦の目線を合わせる貴重な共同体験となりました。
そこから考えると、夫が家庭を優先するようになるには、夫婦間の「共体験」が必要であり、その体験を通じた「共感覚」のアップが欠かせないとぼくは考えています。
数ヶ月から1年間の長期育休、平日の家事育児、土日の親子でのお出かけなどの共体験によって、「子育て日常生活」にまつわる悩みや喜びをまさに身体で理解でき、自分がそこに存在しない時に妻がなにを感じているのか共感を寄せられるようになる。それこそが当事者意識ですよね。
夫婦は理解と共感を超えることで同じ世界に立ち、ともに同じ世界を過ごすことで生まれる親密感が2人の絆を作っていきます。
「共体験による共感覚の向上」はまさにその前提にある考え方です。
とはいえ、なかなか長期育休を取れなかったり、家事育児に積極的じゃない男性もいると思います。
そんな時は２つの解決方法がおすすめです。
一つは日常のイベント化です。例えば、お休みの日に「調理実習」と称して夫婦一緒に料理をする。もしくは、「大掃除大会」と称して家の掃除をする。
ぼくらもたまに2人で台所に立ち、お昼や夕飯を一緒に作ることがありますが、2人で料理をするって意外に難しくて阿吽の呼吸が求められるんですよね。
狭いキッチンでお互いに邪魔にならないように作業をしたり、わからない工程をお互いに教え合ったり、また料理中の他愛もないおしゃべりがすごく楽しかったりします。自然と2人がチームになれるんですよね。
大掃除大会に関しても、ぼくは家の外壁の掃除が好きでたまにしかやりませんが高圧洗浄でピカピカにしたりします。でも、ぼくらの場合は料理が好きなので調理実習イベントの方が多いですね。自分たちが好きで楽しめそうなものを選んでもいいとおもいます。
それから一緒に旅行プランを練るのもおすすめです。子供へのケアを配慮したプラン作りが必要なので、自然と家庭のことを考えるようになります。
もう一つはペアレンティングダイブです。俺は慣れてないからできないよ、夫は慣れてないからやらせられないよと、夫への家事育児の譲渡をためらう人もいるかと思いますが、思い切ってダイブさせるんです。
妻自身も子供が産まれることでいきなり親業にダイブしたわけですから、夫にも同じことをやらせるんです。
Voicyパーソナリティの尾石晴さんは「夫と息子2人だけの旅行」によって、夫に当事者意識が芽生えた話をたびたびされていますが、まさにあれです。
少しづつの慣れは必要かかもですが、ペアレンティング(育児)の海にまずダイブして溺れそうになりながらもサバイブする体験がなによりも効くとぼくも思っています。
ぼく自身も三男の3か月の育休期間中は、上の子達(当時4歳)とだけで1週間を過ごしたり、妻が疲れ果てて数時間の家出を家出をしたりと、いくつものダイブ体験を通して妻と同じ目線に立ててきたと感じてます。
夫が家庭を優先してくれるようになるとは、つまり子育てに対して当事者意識を持つことであり、そのためには「共体験を通じた共感覚のアップ」が欠かせないとぼくは考えています。
そして、夫が積極的でない場合には、日常のイベント化やペアレンティングダイブによって、共体験をデザインするとうまくいくなとも思うのです。
少しでも参考になれば幸いです。
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