適応障害克服の道のりと夢への決意
私には夢がある。
それは、事業を起こすこと。
内容は、不登校の子と家族の居場所づくり、ひきこもりや精神疾患により社会から切り離されてしまった方への支援、この2つ。
理由は、自分の経験したことで同じような状況にいる方々のサポートをしたいと思ったから。
『サポートするには、事業を起こす』
と、常に頭の片隅にはあるのだが、何からどう始めればいいのかわからずに、ずっとその場で足踏み状態だった。
いろんな場所に赴いて話を聞いたり、イベントに参加して人脈を作ったり、こんな活動がしたいと口に出してみたり…何かとやってきたのだが、どうしても一歩が踏み出せなかった。
それは今だからわかる。自分に自信がないから。
適応障害になったとき、私はもう30代後半。
その時気付いた。
何で、自分の心にうそをつき続けてきたのだろう。
自分の人生なのに、他人優先にしてきたのだろう。
自分に言い訳をしてまで、自分の人生を歩もうとしてこなかったのだろう。
とても情けなく、毎日泣いていた。
自分の中にあるありとあらゆる負の感情が一気に湧き出てくる感覚。
怒り、憎しみ、不安、焦り、悲しみ、言い訳、孤独、葛藤…
また、体力も一気に落ちてしまった。すごく焦った。
だから、静養しながらも徐々に体の調子を整えることから始めた。
・食事の内容(薬膳・栄養面を注視)
・睡眠の質を上げる環境調整
・体内リズムを整えることを意識
・体力回復のための軽運動(ピラティスを5分から始めた)
これらを徹底的に意識して毎日を過ごした。
特に、ピラティスを含めた軽運動は日に日に効果があらわれ、身体が変わっていく実感が持てたことは大きかった。
そんなことを続けて5か月。
その間、試験や退職などもあり正直しんどい時期もあったが、日々の積み重ねの大切さをこの歳で改めて実感し、今は新しい就職先が決まった。
就職先は他県にあるため、引っ越すことになる。
仕事も初めて取り組む内容。
たぶん、今までの私だったら、新しい環境に対して不安で不安で落ちつかなかったはず。
でも、今の自分は、『私が決めたことだから、大丈夫』とどっしり構えることができている。
なんでこんなに変われたのだろう?
正直なところ、私自身もよくわかっていない。
ただ、静養中に続けたことが影響していると思う。
それは、自分と向き合い続けること。
本当の自分の声に耳を傾けることを忘れないこと。
たまたま私は、産業カウンセラーの勉強をしていたため、セルフカウンセリングをすることができたり、そこの仲間に話を聞いてもらうことで大きな気付きが得られたことが救いだったし、職場の上司が本当に素敵な方で、私の状態をしっかりと受け入れてくれ、都度適切な助言をくださったことが支えであったのは確か。
そんな恵まれた環境だったからこそ、私は約6か月かけて適応障害を克服できた。
また、就職活動をする中で、何度も不採用になり自分を見失いかけていたが、なぜ不採用になったのかを振り返る続けたことも良かったのだと思う。
あるとき、自分の道が開ける瞬間を感じることができ、そのあとに受けた企業で採用を頂いたのだ。
そこからだ。
自分の周りの物事が急に動き出し始めた。
必要な情報も、こちらが求めていなくとも勝手に入ってくる。
しかも、この時で良かったと思うタイミングで。
他人と会話をするときの私の気持ちも、何だか違う。
すごく身軽で、今までのように気を使って疲れることもない。
自分の気持ちを正直に伝える恐怖心も減った。
不安な気持ちが生まれても、以前のように引きずらないし、切り離して考えることができている。
常に前向きとは言えないが、負の感情に引っ張られることは減っている。
これはきっと、自分という軸がしっかり確立し始めているのだと思う。
やっと、自分軸で生きていくことができる!すごく楽しみ!!
私の夢の話に戻るが、今の自分であれば、きっと一歩踏み出すこともできるだろう。
でも、私の性格なのだろう。ある程度基盤ができていないと心配になる。
だから新しい職場で経験を積み、新たな資格を取得して、そしたら確実に一歩を踏み出すことができるはず!!
きっと、応援してくれる仲間も増えているはず!
今はそこを目標に、新たな環境での挑戦に不安交じりの期待を込めている。
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