アトピー患者が民間療法に頼るのは「皮膚科医」のせいだという話をします。
国内のアトピー性皮膚炎の総患者数は約434万人だそうです(実際の数は知る由もありませんが、今日の話はそこが問題ではありません)
SNSなどを観ていますと「今の肌の状態はこんな感じです」と生々しいアトピー肌を公開している方がたくさんいます。
つまり、「アトピーが改善していない人が存在している」というのは事実だということです。
そこで疑問があります。いや、叫びと言ってもいいかもしれません。
皮膚科や医療ジャーナリスト、もしくは「アトピーを克服しました!」という人たちは口を揃えてこう言います。「今はもうアトピーは治る病気です!」「脱ステロイドは間違いです!ステロイドは医師の指示に従ってきちんと塗れば効果があります!」
侮辱ですよね。
今も苦しんでいる人たちに対する侮辱ですよね。
では、434万人(実際の数字はどうでもいいです)のアトピー患者は全員「皮膚科の指示を無視した人たち」ということになります。そんなわけないじゃないですか。呆れてしまいます。
今アトピーで苦しんで戦っている人たちは、みんな皮膚科の指示に従ってステロイドなり治療を行った人たちです。根気よく諦めずに続けた人たちなのです。それでも改善しないで今苦しんでいる人たちなのです。それも何度も何度も皮膚科医を変えて…それでも苦しんでいる人たち、その数が「434万人」なんです。
こんなことまで言う人もいます。
「なぜアトピー患者は民間療法に頼るのだろうか?ステロイドやデュピクセントは効果があるのに」
なぜ民間療法に頼るか?
なぜ?
皮膚科医の指示に従って適切な医療を受けても改善しなかったのですよ?仕方なく「医学」ではない「民間療法」という選択に走るのはごく当然の行為じゃないですか?
「アトピーは医学で解明されていない」という事実と「皮膚科医の指示に従っても改善しなかった」とう実体験、だからこそ「医学では公式に認められてない方法」を探るのは当たり前じゃないですか。
民間療法を試すのは皮膚科医たちが治さなかったからじゃないのですか?
民間療法を試すのはアトピー患者の知識の不足、みたいな風潮は本当にやめてください。馬鹿にしないでください。もうこれ以上馬鹿にするのはやめてください。
アトピーは治る病気です!
と言うのと
アトピーが治りました。
は、まったく意味合いが違うということをどうか今一度考えてから発信してください。アトピーは個人差が大前提です。皮膚科医様、アトピーは治る病気!だと発信する元患者様、どうかよろしくお願いいたします。
もう侮辱はたくさんです。
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