ラフ、デザイン、調整。なんのために形にする? 本質を考える。
◎ なぜ、形に起こすか? 考えながら、形に起こす。
良いデザインをつくる流れ、第四・五・六弾。シゴロ。ジゴロ。
「A. ラフ制作」「B. デザイン実施制作」「C. 検証・調整」。いよいよ、形に起こすところ。ポイントは、“本質を意識する” ことだよう。
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前回までの流れで、頭の中には、「コンセプト」と「なんとなくのイメージ」がふわふわと浮かんでいるはずです。
手を通して、紙にうつしだしましょう。描く。
ラフスケッチは、言葉で表してきたデザインのゴール、コンセプトを「視覚化する行為」です。
有名書「アイデアのつくり方」では、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」なんて書かれてあります。
ま、むずかしいことは考えず、いやいや、頭から血が出るほど考えて、描きましょう。どっち? どっちも!
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デザインリサーチでの気づきを生かし、全体の雰囲気と細かな要素を形に起こしていく。
ある程度の形になったら、一度、周りにいる人に見せてもいいかも知れません。合わせて、「こういう考えで、こういう風に描いているんだ」と伝えましょう。
人に話すことで、冷静に自分の考えが整理されます。主観と客観を行き来すると、新たな発見があるかも! より良いデザインを目指しましょう。
ラフの中から、よりコンセプトを感じるものにチェック!
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チェックしたラフを形に起こします。ここではじめて、Illustrator などのソフトが出てくるのです。
手描きの状態から、デジタルデータにする目的は、「デザインのゴール、コンセプトをより明確に感じさせること」「デザインが、生活の中で実際に使われる形にすること」です。
自分が何を意図しているか、何を目立たせ、何を控えめに見せると、ゴールに近づくか。しっかりと考えながら、進めます。
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まずはざっくりと形にして、すぐにプリントアウトするのがオススメ。
ロゴであれば、ざくざくっと形に起こして、すぐにプリント。フライヤーであれば、ざっくりと少し組んで、すぐにプリント。なぜに? 改善点に気づくため。
誰でもざっくりとはできますが、完成度がプロとアマチュアを分けるポイントでもある。
細部の検証、そして、調整。形・色・文字・レイアウト……多岐に渡る、完成度を高めていくのです。
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どのような状態がベストか? という答えは、誰かが教えてくれるわけではありません。
提案前、まずは、作り手(デザイナー)である自分自身が考え、ベストな答えをだす必要があるんですよ。
ベストアンサーを出す方法は、検証・調整の反復に尽きます。
形に起こす → プリントする → 改善点に気づく→ 調整する → プリントする → 別の改善点に気づく→ 調整する → プリントする → 別の改善点に気づく……。
何かが改善されると、それまで気づかなかった次の改善点が見えてくるんです。一度に気づけばいいんでしょうけど、不思議ですね〜。
だからこそのやりがい。試行錯誤。細部を調整しつつ、全体の見え方を確認することも忘れずに。
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何度も何度も繰り返していくうちに、途中から、あれ? どこに向かっているんだっけ?
そんな感じに迷ったら、デザインのゴール、コンセプトを再度意識しましょう。
「このゴールをより明確な形にするために、今、自分はこれをやっているんだ」。よしよし。
本質を常に意識すること。大事。忘れずに! 忘れらんねえよ。
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→ 次の流れ、「第七弾」はコチラ
→ 1つ前の流れ、「第二〜三弾」はコチラ
→ 良いデザインをつくる流れ、「全体の目次」はコチラ
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* 2019年8月28日_追記 : 本noteの「▶ 動画版 YouTube」を公開しました。よろしければ、下の動画↓もご覧いただけると嬉しいです!
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