ベストなデザイン提案、プレゼン、打合せ。それは、“答えを汲み取る”こと。
◎ より良い提案 = 相手のことを想いやるハート。
良いデザインをつくる流れ、第七弾。
いよいよ、提案です。プレゼンテーション、打合せや擦り合わせ、とも言いますね。
デザインの提案・プレゼン時、意識すべきこと。「A. ゴールを決めておく」「B. 答えを汲み取る」「C. 提案型の質問をする」です! そこにつながるハート。
あぁっと、その前に……。
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◎ 自分自身で最高! と思えるデザインができましたか?
提案前、お客さんに見せる前。「デザインのゴールとコンセプト」が感じられるデザインができましたか?
自分自身で、心の底から最高!と思えるまで、クライアントに提案してはいけません。
フランス料理屋で、「ちょっと味に自信ない、テリーヌなんですけど……」と言われながら出されても、食べたくないし、高いお金は払いたくありませんよね。(倒れそうなぐらい空腹な状態、激安料理であれば別かもしれませんが…)
まだ、最高! まで至ってない? それならば、検証・調整を繰り返しましょう。対価をいただく、ということは、“なんとなく、つっくりました〜デザイン” ではなく。
「○○という理由で、私は、このデザインが最高だと感じます」。この状態で、初めて、人様に見せることができる。っちゅーわけです。
……最高! になった? OK、いざ、提案準備。
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事前に、「今日の提案時に、何を決めて、どんな意見をもらうべきか?」。打合せのゴールを決めておきましょう。
箇条書きでもいいので、メモしておくと安心。
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人間の脳って、「考えること」と「記憶を呼び戻すこと」を同時にやるのがむずかしいらしい(実際ムズい)ので。
打合せ中は「考えること」に集中するため、“確認を取る必要がある項目” はメモ紙に記憶しておいてもらうのが吉です。漏れのないように。
提案時、打合せのゴールを見据えた上で、いよいよ、GO!!
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勘違いされがちなのですが、プレゼンは、自分の伝えたいことを延々と伝える時間ではありません。
周りにもいませんか? その場で話すべき内容・本質から外れた、聞き手のまったく求めていない、余談や細かな部分や個人的な想い入れを長々と話す人。(← 昔の私、耳イタタタタタ)
提案・プレゼンテーションは、「相手が(心の奥底で)求めていることを汲み取り、それに答える時間」です。
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最初に話すべき内容は、最低限のことで大丈夫。
話す情報量がドバッと多いと、聞いている側は、何が本当に大事なのか、わからなくなってしまう。だから、要点をギュギュッと絞り、大事なことだけ話すのです。
その後、相手から質問があれば補足する、という流れが気持ちいい。
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話している時、話した直後、相手の表情から、求めていることを汲み取ろうぜ。なぜか?
生活者からすると、「デザインに対する感想・意見を、細かく言語化するのは難しい」からです。
ゆえに、デザイナー側から、答えを汲み取りにいく。顔の表情こそ、すべての答え。
正にその瞬間、喜んでいる? 微妙? 一部だけ調整希望? 何か聞きたがっている?
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ところで、オペレーターとデザイナーの違いって何でしょう?
私が考えるに、受身型(指示待ち)か提案型(掴み取り)かの違い。
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例えば、演劇フライヤーのデザイン提案を行った後、クライアントから、「全体イメージはいいんだけど、もっとタイトル部分のインパクトがほしいなぁ……」というリアクションがあったとします。
これに対し、つくり手が「どうしたらいいですか?」と聞いたらどうでしょう。
相手は「(んなことオレに聞かれても……それがわからないから、デザイナーにお願いしてんだよぅ……)」と思うかも。
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デザイナーであれば、「全体イメージは保ったまま、タイトル以外の要素を少し小さくして、タイトル部分のみ大きく、現状色をやや濃いめにしてみましょうか?」ってな感じに、提案型の質問をするべきです。
まとめると、「どうしたらいいですか?」は受身型、「私は○○と考えてますが、いかがでしょうか」が提案型。自分はどっち??
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上記のABCを行うには、「リアルな人に向けた実践提案」を何度もやって、「コミュニケーション力」をつけて、「相手のことを想いやるハート」を持つことが必要なのです。
お互いが最高! だと感じるデザインに達するには、Illustrator・Photshop などのアプリケーションスキルだけではダメ。
……ということは、もうおわかりでしょう。うおぉ、奥深いなぁ、おい。
涙が出るほど、美味しい料理。特別な日を彩る、提案シーン!
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→ 良いデザインをつくる流れ、「全体の目次」はコチラ
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* 2021年12月27日_追記 : 本noteの「▶ 動画版 YouTube」を公開しました。よろしければ、下の動画↓もご覧いただけると嬉しいです!
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