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デザイン確定!〜入稿・納品。気持ちよさ、達する。協業。セッション。

◎ デザイン納品まで、大詰めの流れを掘りさげます。

良いデザインをつくる流れ、ラストの第八・九・十弾。

提案を通して、クライアントの要望を汲み取り、自分の考えで「再検証・調整」を行い、その答えを再提案、「デザイン確定」。最後の仕上げに、「入稿・納品」。

真摯に進めれば、きっと双方が納得いくデザインができるはずです。大詰めの流れを掘りさげます。

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◎ 再検証・調整。いっしょにつくりあげる。

初回提案、一発でズバッと決まることは、まぁマレで、大概、クライアントさんから「調整希望・修正希望」が出てきます。

つくる側が「これがいい」って言ってんだから、ささっと決めてくれよ〜、なんて思ってませんか?(思う時もあります)

でもね、“デザイン” の醍醐味は「相手と自分で、一緒につくりあげる」こと。協業。セッション。

クライアントさんが変わっても、デザイナーが変わっても、同じものはできない。

今、この瞬間、この条件だからこそ、オマエとオレでできるもの。唯一無二。そこが面白い。

よくある質問。「“デザイン” と “アート” って、何がちがうんですか?」。私はこう答える。

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例えるなら、「“デザイン” はセッス」で、「“アート” はオニー」

“デザイン” は、クライアントとデザイナーが、お互いに気持ちよくなる方法を考え、最高に気持ちよくさせ、売上や認知といった「結果」という子供を生みだす。つまり、セッ○ス。

“アート” は、見る側の気持ちよさよりも、まず、つくり手自身が目一杯気持ちよくなることを考え、実行する。その自己満足な快感自体に、最高の「価値」が生まれる。つまり、オ○ニー。

もちろん、どちらも心からリスペクトしています。どっちも最高!

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……この話。専門講師を務めて間もない時、講堂に集まるフレッシュな学生たちに向けて放ちました。

みるみる内に全体がサーッと引いていく光景を、今でも忘れません。喜怒哀楽に当てはまらない、真顔たくさん! 盛り下がってるか〜い。

話が終わった後、「伝えたいことはわかりますが、例えがちょっと」と、お偉いさんに注意(半ギレ)されました。

みんな、ありがとう。noteでリベンジしたよ。

あ、話それました! ついでに、もういっこ。「調整希望」と「修正希望」のちがい。

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・調整 : ある基準に合わせて、正しく整えること。
・修正 : 不十分・不適当と思われるところを改め直すこと。
(goo辞書)

状況にもよりますが、「修正」の具体的な希望は、クライアント側が出せると思います。(記載情報が間違っている、とか)

「調整」の基準は、「デザインのゴール、コンセプト」。

より良くゴールに向かう、視覚的な調整判断は、デザイナー側が率先して検証、反映していく流れ〜。

パンパンとやり合って、行き着く先。それが、デザイン確定なのです。

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◎ デザイン確定後、意図のある入稿をしよう。

デザインが決定した後は、印刷会社へIllustratorデータ入稿 → 印刷 → クライアントへ納品、という流れ。形にして、人に届けるまでもデザイン。

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入稿時、印刷会社の担当者さまに、印刷仕様「サイズ・紙種・加工方法」を “丁寧に” 伝えます。

印刷費を考慮しつつ、「デザインのゴール、コンセプト」をより感じる、紙種・加工方法を考えるのもいいでしょう。

実物サンプルを見て、普段から知識を蓄えておくといいかもしれません。組み合わせで、表現の振り幅もグンと広がりますよ。

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予算や納期によっては、印刷の仕上がり見本となる校正印刷をかけたり、校正無しでいきなり本印刷を行うことも。

ここでも、クライアントの要望を汲み取った上、デザイナーとしてどうするべきか、判断していきましょう。

入稿前に、穴があくほどデータチェック……入稿! 印刷! 納品! 笑顔! バンザイ!

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◎ 提案〜納品まで、流れのおさらい。

01. デザイナーからクライアントへ提案を行う。
02. クライアントに確認してもらう。また、調整・修正希望を出してもらう。
03. デザイナーが調整・修正を行う。(再度、02. へ)
04. デザインが確定する。
05. 印刷の仕上がり見本となる、校正印刷をかける。
06. デザイナー・クライアントが校正印刷を確認する。
07. 校正印刷に問題がなければ、必要部数の本印刷をかける。
08. 本印刷完成、クライアントの希望場所に納品する。

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仕事の種類によって、デザインの確定から納品までの流れはさまざまです。

しかし、変わらずに言えることは、「デザイナーが率先して、物事を進めていく」ということ。

常に具体的な形にして、自分の考えを述べる。「形と考えに対しての意見」を求める。相手も答えやすい!

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ところで、実生活ではオ○ニー三昧の私は、ある意味、アート的なのでしょうか。

いや、わりとよくあること、際立つことでもないから、アートに達するまでの価値などないのでしょうか。

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“上っ面の気持ちよさ” と “満足感” は異なる。肉体と精神、どちらも満たされて、満足。

そのデザイン、お互いに心から気持ちよくなって、心から満足できたでしょうか? “自分だけ気持ちよくなるデザイン” になっていませんか? でもでも、たまには、自己満な気持ちよさも必要だよ。

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う〜ん、考えちゃいますね。

そうです。考える。悩む。考え過ぎの美学。快感を見い出す。感情のゴール。職種をまたいで被ること。

気づけば、あなたもデザイナー。みぃ〜んな、デザイナー。

ありがとうございました!!

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→ 1つ前の流れ、「第七弾」はコチラ
→ 良いデザインをつくる流れ、「全体の目次」はコチラ

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