革靴製作ブランド「delightful tool(デライトフルツール)」。クライアントさんの声、ロゴデザインと想いのストーリー。
“革靴を通し つなぐよろこびを形にしたい”
---
---
◎ デザイン解説のようなストーリー
オーダーシューズブランド 「delightful tool(デライトフルツール)」。
このブランドを立ち上げた、寺田さん。規模がある、靴修理を行う会社に勤めていた。
「組織ゆえの、細かなとこに手の届かないサービス」に疑問を抱えつつ、「個人でできる範囲でも、1人1人に対し、しっかりと手のいき届くサービスを行いたい」。
---
ここで、“Webサイト”に書かれている文章を紹介。
“delightful toolの靴は生活道具です。ハレの日の1足ではなく、日常生活で履いていただいてこその1足”。
日だまりのようで、とても心地よい……おおっと、デザインの説明をしよう。
---
オーダーする人、想いを形にする靴職人、その間に立つブランドとして、「つなぐ よろこび」 というコンセプトでロゴタイプを制作。
よい関係を印象づける 「i」(人) に“ポイント”におき、「g」 によって“喜び・発信”を表現した。
名刺は、“アンティーク加工紙”を使用。染色してつくられた紙は、1枚1枚、にじみが変化する。
「1人1人に合わせた、期待に答えていく」という、“ブランドの姿勢”を表しているのだ。
---
生活の中、“モノ”と仲良くよりそう「delightful tool」。
日常とか普段とか。私自身も“デザイン”に対し、こうであってほしいと重なること。
寺田さんから、デザイン依頼のお声かけをただいたのも、思考が一緒だからかな。
たのしい、うれしい、愉快で快適。日常生活をふと豊かにする。これからも、そんな立ち位置であってほしい。
---
---
◎ デザインから派生したエッセイ
「普段、日常的に使われるモノ」。大事に〜ではなく、普段使い。
「大切に使おう」と意識されないからこそ、むしろ、生活必需品であって、実はめちゃくちゃ大切なんだ。
で、タオルとかトイレットペーパーとか、“マジな日常品”ではなくて、「その人の日常品」、“オリジナリティある日常品”と向き合う。
私の中では、「デザイン書籍」です。
---
「デザイン書籍」は、事例がたくさん載った本でして、デザインの方向性やアイデア出しの際、重宝する。外で見ることが多い。
私、「デザインは人に向けたもの」と考えているので、種となる「デザインのアイデア出し」は、「人がいる場所」で行うようにしています。
カフェや喫茶店。ここに、持っていく前。ページをめくりやすいよう、カバーは外す(資料になるので取っておく)。
汚れるのはあまり気にせず、気軽に鞄に入れる。力強いデザインになるよう想いを込め、力強くめくる。側はどんどん汚れていくけど、共にデザイン制作を歩んできた勲章。気にしない。
……と、考えると。
汚れたり、傷ついたりってのは、ともに歩んできた道や、想い出や、今に至るストーリーでもあるってわけだ。
---
しかし、「壊れてしまって」は、ストーリーの更新はない。
傷ついた結果、よりいっそう想いが強くなるのはいいが、「壊れないような修復」は必要。
身近すぎる、当たり前のモノたちよ。
これからも、「当たり前に感謝しつつ」、ともにストーリーを更新していこう! 行こうよ! 仲間たち! 大冒険。
---
---
・ クライアント:
革靴製作「寺田太郎」
・デザインと文章:
グラフィックデザイナー「アトオシ(永井弘人)」
---
◎ ロゴデザイン・ブランディング事例:
オーダーシューズブランド 「delightful tool (デライトフルツール)」
---
◎ 次のクライアントさんの声、ロゴデザインと想いのストーリー:
アーティストユニット「ワダノヒト」
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。いただいたサポートは私のモットーである、「“デザイナーではない人”にデザインを伝える」活動費に使わせていただきます。日々、コツコツと伝えます!!