「“幸せ”とはなんぞや」。ちょうどいい。自分を出す。“歓喜”の爆発の連続。
最近、同世代(30代半ばくらいですね)の男3人と、別々の場所でお話しする機会があって、語りながら、語った後、いろいろと考えました。
今年に入り、楽しいことと同時に、人づきあいの中、精神をすり減らす出来事も多かった。仕事は楽しいし、家族には恵まれている。しかし、しかしだ。この満たされず、枯渇する心はなんだろう。
「“幸せ”とはなんぞや」……。まぁ、満場一致の答えなんてぇのは出ないのですが、主観で書くぐらいいーでしょ! noteだし!
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■ 「ネット文明やSNS文化」との接し方。
1人目にお話ししたのは、私と同じく、東京に住みつつ、ロゴ系を得意とするデザイナーさん。某大手ブランディング会社に長年勤めた後に独立。タイポグラフィ協会の集まりの場にて名刺交換し、ちゃんとお話を聞きたいと思い、私からお誘いしました。
トークテーマは、「20代頭ぐらいの若い世代、オンラインの使い方に対する談義」。
非常にうまいんだ。20代頭。同じことを調べるにしても、行動するにしても、ぐるんぐるん回っていた僕らの時間やステップを、ネットの力でぽんぽんぽーんと飛び越えていく。
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自分ら30代は、ネット文明やSNS文化に対し、とても中途半端。30代、とかくくっちゃうと批判パンチが気そうなんですが、まぁ、私代表でいいです。うまいこと利用していきたいんだけど、チラと目に入るタイムライン、情報の渦に、神経と自身の幸福度がすり減っていく“気がする”。
いんや、“気がする”んじゃなくて、現にすり減っていたんだろう。その証拠に、彼と語り合った後、「Facebook・Twitterのタイムラインをなるべく見ない」ようにした。すると、おおお、心の安定が保たれている。つまり、幸福度のすり減りがすくないよ!
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あ、noteのタイムラインはしっかりと見ています。なんだろ、noteは情報のダイレクトさの前にワンクッションあって、“自分で見る/見ないを判断する余地”がある。
特に私がnoteで好んで読む、noteに求めているのは、“即効、役立つ知識・情報”なんかではなく、「日常の中での何気ない出来事、とか、ふと思いついたゆるゆる思考」でございまして、こういった、一見なんの役にも立たなそう文章こそ、長い人生の活力&栄養素。
そんなポーション文章を読むと、気力がクイッとアップするのです。
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20代頭はどうなのかな? 成長期からネット社会とふれあっているから、「迫り来るダイレクトな情報・知識波に対する、心のすり減り防御力・免疫力」が高そうだね。ん? 人による? まーまーまー。
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■ どんな時、どんな相手も、「ちょうど、いい」という感覚。
2人目は、今は福岡に住む、元クライアントさん。私は独立直後、Web制作もちょっとだけやっていまして、その時、友人紹介にて仕事を通し、出会いました。
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彼は20代後半までWeb関係の仕事についていたんだけど、結婚予定だった浪費グセのある彼女と別れ、インドに行った。寺で瞑想をする。丸一日。これを2週間。なんで? と聞くと、「自分の身の回りに起きていること“のみ”に集中」するためだと。
呼吸をしている。息を吸って、吐いている。酸素を吸って、二酸化炭素を吐く。目の前に虫がテクテクと歩いている。歩く様子をジッと見つめる。
そんな事実と向き合うことで、心の落ち着きが保たれる、って話しです。瞑想の後、遊牧民と2ヶ月ほど生活を共にして、日本に戻る。山口県の山奥で2年間半、「自給自足の生活」をする。
どれくらいの「自給自足の生活」かってーと、収入一切なしのマジな生活。野菜を育て、イノシシを捕まえる(もちろん、細かな許可は取った上ですよ)。そこで、気づく。「あぁ今後、稼ぎがまったくなくなっても、この生活に戻ればOKだ」。
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そんな経験と気づきを生かし、自然・社会・意識への貢献につながる、あたらしい仕事を企画中。リサーチで、福岡から東京にきていたタイミングで、久々に会ったんだよ。
最近、わりとやさぐれているんだ、という話しを私がすると、彼は言う。すべてにおいて、「ちょうど、いい」。
やさぐれている状態も、人を利用しだましにくる人も、義を通さず利のみ追いかける人も、逆に感謝を伝えまくりたい相手も。「ちょうど、いい」。
その時期があったから、大きな気づきがあって、次につながる。「今は各々、どんな状態であれ、次につなげるためのタイミングなんだ。だから、“ちょうど、いい”」。
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おいおいおい、悟ってんじゃないすか! さすが、寺院瞑想と遊牧民との共生、マジな自給自足を経た人間の言うことはちげぇ。ガッツリ、握手を交わし、二子玉川駅前で互いにグッドラック。
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■ 「“自分”をどこまで出すか?」……悩みと取り組み。
3人目は、大阪在住のデザイナーさん。5年ぐらい前かな、DM大賞という授賞式の懇親会、会場内で知り合いがいなく、お互いウロウロしていたところ、「あ、この人、浮いている!」レーダー感知の上、声をかけあった。
彼は、キャラクター系を強みとするデザイン会社に10年ほど勤めていたけど、デザイン仕事は個人的にも続けつつ、別仕事もやってみたいと、転職を決意。IT関係へ。
トークテーマは、「“自分”をどこまで出すか?」。
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“ものづくり”をしている人。制作業務“以外”の部分で、何かしら“自分”を出すべきか。ここを悩む人は、多い。彼も私もその1人だ。
制作物自体、クリエイティブな面で言えば、「“自分”を捨てれば捨てるほど、“自分”がにじみ出てくる」。それこそ、20代頭ぐらい時は、「これが、オレの作品だー!!」と表現露骨に、“自分らしさ”を出すことにハマる時期がある。
しかし、デザインというのは、“相手ありき”で、“相手に喜んでもらう”ための行為。てめぇ自身が気持ちよくても、相手が気持ちよくなっていない状態は、“いいデザイン”とは言えない。
つまり、プロジェクトごとに目的が異なるデザインワークにおいて、「“自分らしさ”を出す = “相手も自分”も超気持ちいい」がガッチリ重なる状態はかなり珍しい。
だからこそ、20代は、“相手(クライアント)がどう気持ちよくなるか?”のみを探り続け、そのための力を必死につけていた時期だった。
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……でもね。もういいでしょう、と。10年以上、とにかく“自分が接する人や相手”が気持ちよくなることのみに注力し過ぎた。「自分自身」が気持ちよくなることをすっぽかしてきた。
気づくのがちょっと遅かったかもしれないけど。素通りして、今より年を思いっきり重ねた後に気づくよりは、全然マシだ。
感覚的に考えていること、身体が求めていることは同じだな〜という感じで、30代半ばバンザイ。まだまだ走るぞ。いや、ここからだ。
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■ 結局のところ、「“幸せ”とはなんぞや」。“歓喜”の爆連。
さて。そろそろ、まとめよう。
岡本太郎さんは書いていた。
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私は、この「歓喜」という感情を、連続させて、爆発させることこそ、「幸せ」に近い状態じゃないか? と改めて考えました。
なんですが、その前に。
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とくに最近は、収入や自身のやりたいことよりも、「ストレスをためない環境を、優先してつくる」方が大事なんじゃあないか、と感じる。長期的に、スムーズに、“楽しく進める道”を整えてからの方が、速く(時に適度に)ルンルン気分で走れるからだ。はっは〜! それには、
・ 自分と誰かの比較をやめること。
・ ストレスをためない環境をつくること。
・ 断る、または、調整相談すること。
この3点をキープしながら、自分のやりたいことを爆進させる。“楽しい”気持ちを維持できる。“楽しい”を続けることは、“歓喜”の連続となる。イコール、“幸せ”。
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じゃあ、今の私の“歓喜”とはなんなのか?
デザイン提案で喜んでもらうこと? デザインを伝えることで喜んでもらうこと? それらもまぁ、デザイナーやモットーとして当然なのだけど、もっと個人的な視点でいうと、“人を笑わせる”こと。これに尽きる。
会話での直接アプローチ、はたまた、媒体を通しての笑い。目の前の“人を笑わせた”瞬間。私の文章を読んだり、ラジオを聴いて、“面白かった”という感想をいただいた瞬間。私の中に、“快感が駆け抜ける”。つまり、“歓喜”。
“笑う”“笑わせる”とは、心の余裕がないとなかなか至らない領域だし、十人十色、ツボが変わってくる。だからこそ、よりオモロイ。
ここの研究、検証、技術力の向上に今後は注力しよう。うむうむ。
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この考え方、20代の頃にはまったく持ってなかったので、5年、10年先、“幸せ”に対する考え方が、ぐるっと変わってもおかしくはなかとよ。
っつーか、究極、日本に住んでいて、「“幸せ”とはなんぞや」……なんて文章を打ち込めている状態こそ、めちゃくちゃ恵まれているんだろうよ、って話しです。あ、気づいちゃった??
歓喜だ、歓喜。周囲を気にせず、瞬間、一瞬の喜びを爆発させ続ける。喜べ、自分。気持ちいいか、自分。よがりまくれ。ソコソコ!
今のスタイルにはこれが合っているかな。あなたはどうでしょう? たまにはちょっとだけ立ちどまって、向き合って考えたり、同世代と語ったりするのもいいですよ。その貴重な時間こそ、“歓喜の1つ”ってわけですわ。ふはは。
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