「理想のファン」とは? サイレントファン“でも”いいじゃない! 栄養→成長→感謝のラブリーラリー。
■ HEN。佐藤藍子。
久しぶりにテレビで佐藤藍子を見た。
佐藤藍子といえば、アンビリーバボー、ではなく、HEN。深夜、30分程のドラマ。中学の頃だったか。テーマ曲はフェイバリットブルー。そして、オープニングには……佐藤藍子の手ブラ裸が現れた。
佐藤は女の子っぽい男の子という設定。BLドラマかと思いつつ、配役の大元はもちろん女性。なんとも、モヤモヤモンモンとしたドラマなのでした。
このドラマを、彩度がいちじるしく落ちた、ほぼモノクロ状態のお下がり14型テレビで、マジマジと見てたもんだから、視力が落ちた。そのかわり。
HENを見ていた数少ない学校友だちと、極度の盛り上がりを影で分かちあった喜びは、かけがえのない想い出。
はたから見たら、まさに。
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■ 無限の情報。
無限の情報。これは安部公房の言葉だ。作品にテーマは設けない。捉え方によって、情報は無限に広がる。説明的な内容は、作品とは呼べない。
なるほど。野生爆弾や天竺鼠のコントもそうか。見る側に考えさせる。
唯原ひなせはどうだろうか。彼女から、様々なコスプレによる表現と、絶妙な表情が放たれる。こちらの妄想力をグググググと盛り上げてくれる。グググググググググググググググ。
そろそろ、現実に戻る時間だ。感謝したい。感謝だ。無限の情報に、感謝。
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■ 「理想のファン」とは?
さて。みなさんは誰かの「ファン」だろうか? そして、「ファン」であることを公言しているだろうか?
例として、ファン対象を“音楽アーティスト”としよう。
そのアーティストのSNSをフォローして、なにか発言、発信される度に必ずチェックして、いいねをつけて、シェア・リツイートしているだろうか?
そのアーティストが今まで出した楽曲・グッズは当然のごとくすべて購入し、ライブがあれば、必ず生歌を聴きに行くだろうか?
そして、ライブに行ったことのない、ファン歴の浅いファンを「いやいや、あなた、にわかファンですか?w」と小馬鹿にしているだろうか?
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ある人は言った(らしい)。
ふむ。それも1つの考えであろう。極端ではあるけど、“自分のファンはこうあってほしい!”と、わかりやすく伝える“やさしさ”、なのかもしれない。
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■ 「ライティングファン」と「サイレントファン」。
ところで、「『ファン』の思考における、ジャンル」を大きく2つに分けると、
……があると考えます。
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ライティングファン。
わかりやすいところで、パーリーピーポー関連のライブやイベント。ありゃあ、「ファン」であることを「アピールする前提」でもある。つまり、「公言 & 拡散」すること自体が「ファン」要因の1つでもある。
それとは逆の、サイレントファン。
例えば、文学や小説、ラジオリスナーが多いでしょうか。
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中学時代。休み時間、クラス中央で陽キャな5〜6人が「ラルクの新曲聴いた!? ヤバくね!!?」とでっかい声でワイワイしている隅っこで、僕はMDに録音したラジオ「中島みゆき お時間拝借」を聴いていた。
……と、頭の中で、妄想ファントークを繰り広げていた。
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ある時。
社会科新任(といっても、50歳過ぎ)の先生が、「皆のことをもっと知りたい!」と、アンケートシートを配った。「最近ハマっていることは?」の欄に、僕は迷うことなく「中島みゆきのラジオ」と書いた。
回収し、軽くチェックを行う先生。すると、
と言ってきた。影のうすい私に、一瞬、クラスの視線が集まる。
本来なら同志がいて嬉しいはずなのに、僕は、
という想像をして、「そ、それ書いたの、本当にオレっすか……?」的な意味不明なリアクションをしつつ、心の中で叫んだ。先生、や、やめちくり〜!!!!!
そう。これが、「サイレントファン」だ。
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サイレントファン。
この状態だと、当然のことながら、「最近、オレ、○○さんにハマってるんだよ!」と公言しないし、「ぜひ、○○さんの□□、聴いてみてよ!(見てみてよ! 読んでみてよ!)」とオススメも拡散もしない。
はたして、これは本当に「ファン」と言えるのだろうか?
……バカヤロウ!! 大いに「ファン」と言える。これが、私の答えだ。
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■ 感想、報告、栄養素。“受け手”と“送り手”のラブリーラリー。
こんな方がいたんです。
私の「何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。」noteを読んでくれた方。
影響を受けて、(制作に直接関係ない)会社をやめて、イラストレーターを本格的に目指し始めました! って、報告してくれたんです。
表向きに、noteを“いいね”するわけでもなく、“シェア”するわけでもないけど、メールで丁寧に送ってきてくれた。
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別の方。
2年前の秋、自主企画をした「人の顔が魅えるデザイン展」に来てくれた方。インスタDMからこんなメッセージをくれました(公開許可済み!)。
……な〜んで、“個人DM”から感想を送ってくるんだよ〜! 公に発信して、世の中にもっと宣伝してくれよ〜! サポートしてくれよ〜! なにかしらの有料コンテンツ買ってくれよ〜! ギブミーマネー!!
……なんてことは、まっっっったく思わず。
生まれてから20年以上、人から必要とされてこなかった自分としては、“いいね”とか“シェア”とか“購入”とかとは比べられない価値があり、とても嬉しかった。
これぞ、Win-Win。でもって、この感情を世に出すことで、Win-Win-Win。出ました、三方良し!
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■ “成長に変換”する。“各々の形で感謝”を返す。それが、「ファン」。
先日書いた、青春電波小説「デザインのむきだし」の10話内でも紹介したんですけど、いろんなアーティストさんたちの音楽・歌詞の力によって、私は今までデザインを続けてこれました。
ここらで紹介したアーティスト。実は、ライブに1回も行ったことがない。
ライブに行く時間があったら、デザイン力をつけて、「デザインで“感謝”を世の中に還元したい」と本気で思っていた。
ライブには行かなかったけど、間違いなく、自分の力になった。前職、泣きながら会社に向かう電車の中。イヤホンから流れる、音楽と歌詞の後押し。一歩、一歩、確実に進むことができたんだ。
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まぁなんだ。直接でも、間接でも、他の出口でも。間接の間接の間接の派生でも。各々の形で感謝を返す。大なり、小なり。そんな行動に表れたら、それでもう「ファン」だと思うんです。
発する側は、「受け手の中で、じっくりと熟成させ、自身の成長、栄養素に変換してくれた」……それだけで、十分に嬉しいんです(私はね)。はて、みなさんはどうでしょう??
だ・か・ら! サイレントファン“でも”いいじゃない! ってことが言いたかったの!! あっそ!
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最後に。
私がリスペクトしているアーティスト。ガガガSP(スペシャル)。キャッチフレーズは、“日本最古の青春パンクバンド”。
現在開催されている、企画ライブ「日本最古の青春パンク街道一直線 -2000-2003-」。
……チケット買ったったわ! 長年のサイレントファンだったけど、ライブは初だ、初。
自分が“人生で一番くすぶっていた時期に、一番聴いていた = 助けられた楽曲だけ”で構成されるライブ、ってあなた……。行くしかないじゃない。
そんで、また、もらったパワーをデザインと人生に活かすんだ。そんでもって、世に還元するんだ。最高や、最高!
参戦する日にゃ、花粉症なんか、さよなら〜さよなら〜さよなら〜!!!!!
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* 2019年7月19日_追記 : 本noteの「▶ 動画版 YouTube」を公開しました。よろしければ、下の動画↓もご覧いただけると嬉しいです!
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