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「最高の素材」から、「より良い料理」ができる。仕草、表情、ドラクエ。

夜通しの撮影。ツール物撮り。カメラマン服部氏を見送る時。疲れと眠気で朦朧としながら、かけた言葉は、「それじゃあ、マージマタンゴ」。それじゃあ、またね。にスパイスをかけたつもりなのだが、まったく伝わっていないようだ。

マージマタンゴを知らない人はいないと思うが、念のため説明すると、ドラクエに出てくるモンスターである。マージマタンゴ。マージマタンゴ。マージマタンゴ。

30過ぎた肉体に、徹夜明けの時間帯。この名称はクセになる。別れ際、早く解散すりゃあいいのに、服部氏と「ドラクエ4コマ漫画劇場」のなつかしトークで盛り上がる。やはりこうでなくっちゃ。

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プレゼンシートをつくる。提案内容はできた。あとはどう見せるか。これは映画でいう、撮影が終わった後の“編集”に似た作業だろうか。

時間優先、完結に見せた方がいい場合もある。ドラマティックに、起承転結を見せた方がいい場合もある。プレゼンシートで、感情に起伏をデザインするのだ。

ここできっと喜ぶだろな、なんてことを考えていると、ニヤニヤ顔がたまにモニタに映ったりして。曲はできた。あとは。ライヴだ。

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先日、渋谷にある撮影場、「ラポールスタジオ」を初めて利用した。動画の撮影だ。

いっつも、デザイン事例の物撮り、シーン撮影をお願いしている服部さん。私の代表事例でもある、焼肉KINTAN等のWebデザインを担当している原田さん。この2人に撮影をお願いした。

なんの撮影か? それは、「話芸」である。デザインは、「目的をもって伝える」こと、でもある。

時代によって、最適な「伝え方・伝えること」は変化する。同じことを繰り返すのではなく、常に進化しなければ。“革新ある”プレゼンテーション検証のため、「話芸」を鍛えるのだ。無論、“型”は大事で、プレゼンにおける“ベーシック”な「伝える」術は身につけてきました。

平成がおわり、元号がかわる。停滞の殻を破るため、“新たな”プレゼン方法 = “話芸”を試す! 話して、録り、確認。そのための動画撮影。そう。それに付き合う2人はたまったもんじゃない(ちゃんと、仕事としてお願いしました!)。

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このスタジオ。隣接の制作会社が運営している。専属カメラマンのTさんが、受付を兼務しながら、私たちをアシスト。

Tさん、とても親切な人で、機材や照明の使い方うんぬん、とてもわかりやすく説明してくれた。質問が飛ぶ。

「今日はなんの撮影ですか〜?」
「かくかくしかじかで、話芸の撮影を……」
「えっ、なんか面白そうですね! お仕事はなんですか?」
「グラフィックデザイナーです」
「は?????」

疑問の表情。無理もない。本業に影響なさそうな労力。客観的にみたら謎だろう。とにもかくにも、撮影開始。声をだす。汗をかく。

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撮影終了が近づき、Tさんがもどってきた。

「永井さんのツイッター、ご予約時にいただいた名前で検索しちゃいました。ちゃんとしたデザイナーさんだったんですね! フォローしましたよ!」
「あっひゃ〜! あ、ありがとうございます」

プチ探偵、いきなりの探りに顔が赤くなる。

私のツイートをみて、「コイツは多少の冗談をいっても大丈夫」と判断したのだろう。スタジオ代のお釣りを渡される時、「1,700万円になります」コメント。「やった! これで、早めに住宅ローン返せます」的なリアル希望感想を伝え、スタジオをあとにした。

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さて、何が言いたいか、というと。

なにごとも「最高の素材」から、「より良い料理」ができあがる、っちゅーこと。

私はこのスタジオで、初見であるTさんの振る舞いに接し、目が♡マークになった。親切・丁寧であることはもちろん、「自発的に攻めてきたアプローチ」。やはり、記憶に残る。

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◎ 人から発せられる「言葉・行動」という“素材”が密集し、「性格・評価」といった“料理”ができあがる。

◎ そんな魅力ある「人」の“素材”が集まり、場である「スタジオ」“料理”が構築される。

「伝えること・仕草・表情」の“素材”を、エンヤコラと重ね、検証し、“料理” = 「プレゼン」が完成する。

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デザインでいうと。「書」も「写真」も「イラスト」も。単体でも十分に美味しい“素材”であり、これらを生かす“料理(編集・レイアウト等)”で、「最高のデザイン」ができあがるのだ。

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「料理」も「デザイン」も非常に複合的! もともとの“素材”が良くても、手の入れ方・見せ方次第ではマズいことが起きちゃうかも!

料理長はディレクター。料理人はデザイナー。ここぞ、腕の見せどころ。美味、美味い、美味しい。食すのはクライアント、世の人、そして、自分自身。

せっかくならば、“素材”を生かしたいよね。でもって、おおもと、最高の“素材”をつくろうじゃあないか。出来あがったら、食べよう。食べる時はよく噛もう、もぐもぐと。さぁ、飲みこむぞ。……

……ご馳走さま、DE・SHI・TA!! Nice Material, Good Cooking.

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