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本を読む筋力の低下

日々、ブラウザを通して膨大な量のテキストを読み込んでいるのに、なぜかKindleや紙の本でテキストを読むのが億劫になってしまっている自分がいた。

仕事の調べ物や隙間時間にブログやニュースサイトを読んだりというのは主に日中絶え間なく行うのだが、まとまった時間で何らかの作品を読みたいとなるとどうしても寝る前になってしまう。寝る前になってしまうとすでに疲れていて、とてもじゃないが本を読み進める元気がない。

そこで一旦、本を読むのを諦めてKindleで漫画を読むところから読む筋力を立て直すことにした。しばらく漫画を読んでいないと漫画を読む筋力すら衰えてしまう。

その際に気づいたことは、Kindleですら漫画が積ん読になっているということだった。国際線に乗る際に読むから積んどこうと思っておきながら、国際線に乗るときは大体寝ているか、読む筋力の低下から結局受動的に摂取できる映画を観てしまうのだ。結果積ん読となる。

結局Kindleで漫画を読むことすらできず、読む筋力を立て直すことは難しかった。

そんな中先日、久しぶりに紙の漫画を買う機会があった。Amazonからの届きたてを昼間に読むことで最近の中ではもっと良い読書進捗を得た。最近は蔵書を増やさないためにKindleで書籍購入することが多いのだが、妻が紙で読みたいという作品だったので紙の本を購入したのだ。

紙の漫画を読み進めると、なんとなく読書の筋トレになったのか、Kindleの本も多少読み進められるようになった。

今書いていて改めて感じるが、テキストを書く能力も読書と同じく筋力のようなものだ。しばらく書かないでいると何を書けばいいかがわからなくなってくるし、書いても日本語がしっくりこない。日常的にメールやチャットをしたり、時々How toもののブログを書いているものの、エッセイ的なものを長々と書くことはなかなかない。

How toモノは何かのやり方を説明するテキストなので順序立てて説明するだけだ。そういうものは結果が分かっているので勝手に構造ができあがって書けるので楽だ。

中学生くらいのときは思ったことをテキストファイルに書き溜めたり、個人ウェブサイトを作って日々自由に日記やエッセイを書いていた。しかし現在、仕事のことをかいつまんでエッセイにするほど衝撃的な内容は私の日々の業務にあまり含まれていない。そもそも仕事で発生した衝撃的な内容は公開できないだろう。

インプットもさることながらアウトプットをしていくことで真の知の筋力が手に入るものと自分は考えている。しかし、そう理解していても実践するのは怠惰な自分には難しいのである。


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