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ダークな性格とニュース視聴との関連

割引あり

日本は本格的な人口減少時代に突入しています。人口が減少する中,移民をどうするかという議論も不可欠になってきます。


脅威

移民を語る際に,脅威という観点で研究されることがあります。集団の結束に対する脅威,コミュニティへの脅威,政策への脅威などなど,移民に対する脅威にはさまざまな姿があります。また,移民に対する脅威は,メディアの取り上げられ方からも大きな影響を受けると考えられます。

伝統的に,テレビメディアは移民に対して脅威を煽ったり,逆に沈静化させようとしたりします。国が移民を促進しようとしているときに,政策に対して批判的な方向で報道するか,肯定的な方向で報道するかも問題です。

消費者

ニュースメディアが報道をしても,受け取る側がどのような態度で情報に接するかというのもひとつの観点です。受け取る側の特性によって,ニュースを肯定的に受け取ったり否定的に受け取ったり,複数の結果が生じることでしょう。

今回紹介する研究では,マキャベリアニズム,ナルシシズム,サイコパシーの3つのダークなパーソナリティのまとまりであるダーク・トライアドに注目して,ニュースの消費や移民に対する脅威との関連を検討するものです。どのような結果が得られているのでしょうか。こちらの論文を見てみましょう(Exploring the news media-dark personality nexus: Linking television news consumption, the Dark Triad, and perceived refugee threat)。

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