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開放性が高い人は博物館や美術館に行きたがるのか

皆さんはどのくらいの頻度で博物館や美術館に行きますか?

◎毎週
◎月に1回
◎数か月に1回
◎1年に1回
◎数年に1回
◎ほとんどいかない

どうでしょうか。

なお,英語でmuseumというと,博物館も美術館も記念館のようなものも含みます。私の場合は博物館に行っても美術館に行っても,文化や歴史や自然に触れることができて,つい長い時間をそこで過ごしてしまいます。皆さんはいかがでしょうか。

効果

実はこれまでの研究でも,博物館や美術館に行くことはよい効果があることが示されているそうです。

◎主観的幸福感の向上
◎生活の質の向上
◎不健康の改善

などなど,博物館や美術館に行くことは,やはり生活の質を向上させる一つの要素となっていそうです。

性格

では,どんな性格の人が博物館や美術館に行く傾向があるのでしょうか。ビッグ・ファイブ・パーソナリティでいえば,やはり開放性ではないでしょうか。

空想にふけることや芸術や学問への関心,新しい体験に興味を抱くことや新しいアイデアが好き,権威やしきたりにこだわらないといった特徴をもつのが開放性です。明らかに,こんな人物だと博物館や美術館を楽しみそうに思えますね。

実際に,博物館や美術館に良く行く人は,開放性が高いのでしょうか。一口に開放性といっても広い範囲のパーソナリティ特性です。その下位次元であるファセットに注目して博物館や美術館を訪れる頻度との関連を検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Openness to experience and museum visits: Intellectual curiosity, aesthetic sensitivity, and creative imagination predict the frequency of visits to different types of museums)。

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