自撮りする人の心理的な特徴
あまりに普及しているために,ずっと昔からSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)があるように思ってしまうかもしれませんが,SNSが出てきたのは21世紀に入ってからです。日本発のSNSサービスmixiが始まったのも2004年だそうで,Facebookも2004年にサービス開始だとか。その後Twitterがリリースされて,2010年代に入るとSNSの利用がパソコンからスマホ中心になっていきます。
カメラ
一方で,携帯電話にカメラが搭載されたのはもっと古く,20世紀終わりごろです。私自身,携帯電話キャリア歴は最初「東海デジタルホン」,次に「J-Phone」,そこから「Vidafone」そして「ソフトバンク」とこの流れでずっと(惰性のようにそのまま)移行しているのですが,J-Phoneが2000年頃に出していたカメラ付き携帯電話(シャープの機種)を持っていました。
SNSが普及すると,スマートフォンに搭載されたカメラが活躍するようになります。そして人によって,被写体の傾向が大きく異なるのも不思議ですよね。ある人は風景ばかり撮影しますし,別の人は自撮り写真ばかりをSNSにアップしていきます。
自撮り
私自身は自撮りがあまり好きではないので,自撮りを好む人との間にどのような違いがあるのかな,と不思議に思うことがあります。
これまでの心理学の研究では,自撮り行為と自己評価との関連も検討されているそうです。いかがでしょうか。自分に自信がある人のほうが自撮りをしそうでしょうか,それとも自信がない人のほうがしそうでしょうか。
また,一口に自撮りといっても,そのまま掲載する人と加工する人もいますよね。これも自己評価に関連していそうです。実際にどのような関連があるのでしょうか。メタ分析で関連を検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Selfie-Evaluation: A Meta-Analysis of the Relationship Between Selfie Behaviors and Self-Evaluations)。
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/01461672231158252
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