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Twitter対Facebook…よく使う人の性格は違うの?

ふだんのSNSの使い方を思い起こしながら,次の質問に答えてみてください。

◎情報を見つけたり広めたりするのにTwitterを使う
◎友人が使っているのでTwitterを使う
◎イベントの情報を得るためにFacebookを使う
◎友人とつながるためにFacebookを使う

他の人との関係を維持するのに,どれくらいTwitterを使うのか,あるいはどれくらいFacebookを使うのか。また,情報を得るのにどれくらいTwitterを使うのか,あるいはどれくらいFacebookを使うのか,という質問です。

どうでしょうか。


検索エンジン

GoogleやYahoo!といった検索エンジンが登場してきたことの頃を覚えています。「最近,Googleというすごい検索エンジンが登場した」というニュースを雑誌で見て,早速使ったという記憶もあります。

現在,日本の検索エンジンのシェアは,Googleが約75%,Yahoo!が約20%です。このほかにもこれまでに各種の検索エンジンがあったのですが,日本ではすっかりこの2強になっています。しかしこれは日本の特殊な状況で,世界を見るとGoogleのひとり勝ち,シェアは9割以上です。

検索エンジン離れ

「検索エンジン離れ」という言葉も使われることがあります。

最近はわざわざGoogleのトップページを開かなくてもGoogleで検索されてしまうので,検索エンジンを使っているという意識がすっかりなくなってしまうのかもしれません。そして,TwitterなどSNSで検索してニュースや流行っていることを見つけるケースが増えているという話です。

Twitter対Facebook

そんな,情報検索にも使われるようになっているSNSですが,「FaebookとTwitterをよく使う人は特有の性格があるのか?」ということを検討した研究があります。この論文です(A tale of two sites: Twitter vs. Facebook and the personality predictors of social media usage)。

調査に参加しているのは18歳から63歳までの男女300名です。70%はヨーロッパ系,18%は北アメリカから,9%はアジアから調査に参加しているようです。55%は働いており,41%は学生ということでした。

TwitterやFacebookの使用に関しては,最初に示したような「友人関係」と「情報収集」という観点からTwitterとFacebookを使う傾向を測定する尺度が用いられています。また,ビッグ・ファイブ・パーソナリティ,社交性,認知欲求の尺度が使われています。認知欲求というのは,知的な活動を行ったり楽しんだりする傾向のことです。

結果

さて結果ですが,次のような特徴が見られました。

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