持続可能な環境に関心を向ける性格
みなさんは普段から，持続可能性を気にして行動していますか？
◎商品を買うときにはリサイクルできるかどうかを気にする
◎便利さよりも環境を考えた移動手段を選択する
◎少々高くても，環境によさそうなものを買うようにする
◎使用エネルギーを減らすことを考えて行動する
などなど，環境によさそうなものを選んでいこうとする姿勢を示すことです。
関心を向ける
持続可能な行動は，環境にとってはよい行動（厳密に考えていくと必ずしもよい面ばかりではないでしょうけれども）なのですが，個人の行動を考えたときには，しばしば不快で不便でコストがかかる行動であったりもします。ですので，持続可能な行動を続けるためには，個々人の行動をどのように動機づけていくかという点が重要になります。
そこで重要だと考えられているのが，環境に対して関心を向けることです。これまでの研究でも，環境に対する関心が高まることで持続可能な行動が増加することが報告されています（「あたりまえでは」と思うかもしれませんが，ちゃんと関連を示すことは大切です）。
パーソナリティと関心
さらに，特定のパーソナリティ特性が環境問題への関心の高さに関連することも報告されています。ただし，1回の調査で関連が報告されているものが多くて，パーソナリティ特性が環境への関心に強く関連すると言えるのかどうかは結論が曖昧な状態です。意見の変化はパーソナリティの変化と関連するのでしょうか。
ドイツでとられた3回にわたる縦断的なデータを分析して，因果関係を検討した研究があります。この論文を見てみましょう（Personality changes associated with increasing environmental concerns）。
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