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鮭とだいこんの照り焼きともつのどて煮

ほっくり。
名古屋の味。

煮物

ま、若い時分にはあまり食指が動かず。
母親が出す芋や魚の煮物は敬遠しがちだった。
今ではとても好きなのだけど、いつくらいから好きになったんだろうと考えると、たぶん日本酒が旨いと思うようになったころではないか、と思う。
こういったものは日本酒のアテにちょうどいい。
小鉢に入ったものをちまちまと食うのが旨いな、と思うようになったのは、ぼくの場合だが日本酒がきっかけになっている気がする。

関谷酒造

会社の上司と飲みに行った時に飲んだ「久保田」は衝撃的だった。
それまで口にしていた日本酒は、どちらかというとイヤなエグみみたいなものが口の中にいつまでも残るものだった。
冷やですらそうなので、燗なんかをしたら、もうすぐに気持ち悪くなったりしていた。

しかし久保田は違った。
キレがある、というのが実感として分かった。
旨い日本酒とはこういうものか、と感動したものだ。

それからしばらくして、やはり会社の先輩から「空」という酒が人気があって、しかも限定だからなかなか手に入らない、というのを聞いた。
手に入らない、と聞くと手に入れたくなるのは人情だろう。
ぼくは知り合いの居酒屋の親父に相談して、なんとか1本手に入れた。
酒蔵は「関谷酒造」というところ。
愛知県の山間部である設楽町にある。
空は純米大吟醸で限定品だが、他にも蓬莱泉の名で出している酒も大変に旨い。

味噌どて煮

名古屋は味噌王国だが、割とどこの居酒屋に行ってもメニューにあるのが「味噌どて煮」だ。
それ自体は名古屋に限らないだろうし、それほど珍しくないと思うが、酒にも飯にも合うので子どもの頃から食べつけている食い物なのだ。
味噌を水、みりん、しょうゆ、砂糖、和風だしなどで溶いてこんにゃくなどと一緒に豚もつを煮込む。
名古屋でもつ煮込み、あるいは煮込みというと、これになる。

さて、もう一杯だけ...。

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