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シーフードチキンカツカレー

なかなかのごちそう感。

カレーライス

にはさして思い出などはない笑
和食中心で子ども用のおかずなど供さない我が実家の食卓にもたまにはあがったし、あれほど好き嫌いの多い父親も好きだったと思われる。

母親はカレーにウスターソースをかけて食べる人だった。
父親はそれを見ると(うへぇ)みたいな顔をしていた。
ぼくもソースをかけるのは否定派だったが、後年ココイチでカツカレーを食ったとき、お好みでと出されたカツカレーのカツ用というソースをかけて食ったらびっくりするくらい旨くて、それ以来カツカレーにはソースをかけるようになった。

親父の料理

亡くなる少し前。
週一で話す電話でごはんはどうしているのか?と尋ねると、なんとか適当に食っとるわ、という。
父親は結婚するまで家の台所を担っていた(祖母が早くに亡くなったため)という話は母親から聞いていたから驚きはしなかった。 

なに食っとんの?
「まぁメシ炊いて味噌汁とかだわな」
ふーん
「あとカレーも作っとるわ」
そうなの?
「うん、カレーはよ、煮込めば煮込むほど旨いだろ?結構時間かけて煮込んでやっとるわ」
ほー

ぼくはふと、ぼくが贈ったリュックを背負って買い物に行く父親を想像していた。
 
まぁ元気でやっとるならそれでええわ。
「おう」

ぼくは胸が詰まって言葉が出てこなくなっていたのだ。
そんなカレーにまつわる記憶。

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