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中華丼とのりゆず胡椒ポテサラ、だいこんとベーコンのスープ

好物

ピリ辛とはいうものの手加減してある。
これはなかなか好い。また作ろう。
はじめて作ったがこれも好い。

娘の好物が中華丼だ、という話は書いたばかりだが、今日は久しぶりに一緒に晩めしを食うので中華丼を作った。
少しピリ辛にするために豆板醤と花椒を加えてある。ここら辺はぼくの好みだ。

小学生のころだったと思うが、母親が作ってくれた中華丼が衝撃的な旨さだった。
基本的に母親はめんどくさがりな人なので、手の込んだ料理はまずやらなかったから(父親の好き嫌いがおおかったせいもある)、ある日突然晩めしにこれが出てきたときは少なからず驚いた。

「なにこれ?」
「中華丼」

ラーメンの丼に入っていたから中華料理なのはわかるが、どんな味なのか想像もつかなかった。

「あっついで気をつけて食べやぁよ」(名古屋弁)

旨い。
なんというか、ラーメンみたいな味だ。
時々自分で作る野菜炒めをラーメンに乗せたやつみたいな味だ。
でもごはんにも合う。

あんが猛烈にあつかったあから上顎に結構なやけどを作りはしたが、中華丼は大好物になった。
それから事あるごとに母親には中華丼を注文し続けた。

全くもって血は争えないのである。
まさかそんなものが遺伝するとは。

やっつける

まぁ思いつきで作るから材料なんかきちんと揃うはずもない。
あるものでやっつける。
白菜を入れたいところだがキャベツとレタスで代用する。
にんじんはある。
キクラゲは乾燥してあるのが常備品だ。
豚コマはあるからそれでいく。
それで大丈夫なのだ。
中華丼の度量は大きい。

ポテサラは青のりとゆず胡椒を混ぜ込んである。
ちょっと大人な味だ。
じゃがいもをレンジで柔らかくなるまで温めてマッシャーで潰し、青のりとゆず胡椒を和える。
簡単でいい。

大根はすりおろしたものをガラスープの素と酢、塩コショウで味付けしたスープに溶かす。
ラー油を足したらサンラータンみたいな感じになりそうだ。

しみじみ

やはりこれを食べるたびに母親を思い出す。
7年ほど前に他界したが、ああこれで無条件にぼくを許してくれる人はいなくなったのだ、と思った。
そんな風に守られていた頃の自分を思う。
親孝行、したい時には親はなし、とはよく言ったものだよなぁ。

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