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働いて3年は努力した分伸びる。その想いが原動力に。

 ヒューマンアカデミー株式会社は、2024年3月に通信講座の学習マネジメントシステム「ヒューマンアカデミーassist」のリニューアルを発表しました。入社1年目の安  博充さんは、そのリニューアルに携わり、通信講座市場かつてないサービスである「学習スケジュール機能」の開発を主導し、2023年度の新人賞を受賞しました。慣れないことばかりの社会人1年目。働く中で大切にしてきたことを伺いました。

ヒューマンアカデミー株式会社 DX戦略本部 |安 博充さん

––––入社した経緯を教えてください。

 教育とITの分野に興味があり志望しました。
実は、別の会社でプログラマーとして内定をいただいていたんです。大学時代は、素粒子物理学を研究していました。実験レポートなどを作るため、プログラミングの経験があり、そこに楽しさを感じていたため、入社しようかと思っていました。そんなときに、当社の面接官の方から「ここでは、システムを自分たちで考え、設計できる」と伺い、それができたら格好いいな、チャレンジしてみたいと思い、当社に決めました。
 
––––教育に興味を持ったのはどうしてですか?

 私自身、小さい頃から勉強が好きだったこと、そして、地方の教育格差を感じたことです。三重県出身なのですが、高校時代は大学進学のため名古屋の塾に通っていました。しかし、地域によっては、塾に通いたくても物理的に無理だという人たちもいて。この地域格差をなんとかできないかという思いもありました。
 
––––現在は、どんなお仕事をされていますか?

 入社以来、DX戦略本部 DX推進課に所属し、システムエンジニアとして働いています。社内で、必要となったシステムの要件定義や設計を行い、開発会社に発注し制作しています。
 システム開発は、どれも同じものがありません。それでも、経験値があれば「あのパターンが使える」とか、ITの知識があれば「あの仕組みを使ってみよう」など提案できるのですが、私にはその経験も知識も足りないため、どう進めるべきか、悩んできた1年でした。

 
––––新人賞受賞はどの点が評価されたと感じていますか?

 通信講座を販売するECサイトの刷新に関わったのですが、それに伴い、新しい学習コンテンツ「学習スケジュール機能」を導入した部分で評価されたのだと思っています。
 講座ごとに、資格取得に必要な推奨学習時間に合わせ、試験日や学習開始日、曜日ごとの学習ペースから計算し、いつどの学習をすべきかを自動で教えてくれるシステムです。事業部の方からその構想を伺い、どういうロジックであれば実現可能なのかを設計し、開発会社の方にそれをお伝えし、システムを構築していきました。

表彰式の様子

 ––––1年目でありながら、社内の事業部門の方たち、外部の開発会社の方たちに挟まれ、プロジェクトを進めていくのは大変ではありませんでしたか?

 大変でした。社内では事業部の責任者の方と話すので、いただいた時間を無駄にできないため、打ち合わせをどう進めるか準備をし、また、変なことを言わないよう細心の注意を払いました。
 一方、開発会社の方からは、新人と見られると進めづらい部分も出てくると思ったので、1年目ということは隠し、甘く見られないよう努めました。

 ––––度胸がありますね。

 人並みか、それよりあるんですかね…。わからないです(笑)ただ、事業部の方と開発会社の方と共にプロジェクトを進める上で、みなさんの考え、イメージを一つにまとめることが自分の力のみせどころだと思っていました。上司のアドバイスをいただきながら、アウトプットを大切にしてきました。
 例えば「庭にあるブランコ」と言われても、人それぞれイメージする風景は違うはずです。そのため、全員のイメージを合わせるためには、図示したものが必要だと感じました。

 ––––イメージをアウトプットすることへの難しさはなかったですか?

 難しく感じる部分もありましたが、アプリやWEBサイトはすでに日常の一つになっているので、そういうものを参考にしました。頭でイメージしているサイトの見た目や機能などを、パワーポイントを使い、丸や四角などの記号などで簡単な絵にしました。それを、プロジェクトに関わる方々に共有をし、方向性の合意を取ることで、どういうシステムが出来上がるのかイメージをひとつにしていきました。
 そうやって開発を進めていき、3ヶ月後に、システムが完成し、実際の画面で見た時は、本当に嬉しかったです。

 ––––社会人となって1年目で、忙しい日々が続いたと思います。仕事とプライベートの両立はどのようにされていましたか?

 僕自身、働くことにマイナスな気持ちがありません。やりたいことを仕事にできているので、そういう意味では、バランスは取れていると感じています。
 持論ですが、働き始めて3年間は、努力した分伸びるのではないかと思っています。ベテランの方よりも、経験値のない今の方が、成長の伸び率は高いはず。そう考えて頑張っています。

––––新入社員の方へのメッセージやアドバイスをお願いします。

 わたし自身、入社以来、楽しいことにたくさんチャレンジさせてもらってきました。
 ですので、新入社員の方には、仕事の楽しいところを見つけて欲しいです。えらそうなことを言える立場ではないのですが、「働く」ことは、何十年と続きます。楽しいと感じるところを見つけることが、社会人を続けていくコツではないかと思っています。
 
––––今後提供してみたいサービスはありますか?

 まだ、考え中ではあるのですが…、教育格差をなくすために、その人の働き方に合わせて、場所や時間を問わない学習を提供できたらと考えています。AIの技術を使い、その人に合った学習法がおすすめできると、学習へのハードルが下がり、教育格差が少なくなり、さらに日本の教育水準も上がるのではないかと思っています。
 
––––最後に、今後の目標を教えてください?

 視座を高めていきたいです。
最近、上司から言われた言葉がとても心にささりました。「2年目からは、目の前の仕事がどう社会に役立っているのか、日本にどう影響を与えているのかなどを考えることが、仕事へのやりがいや責任感につながる」と。これが、社会人としてあるべき姿なのだと新しい発見でした。視座を高め、ものごとを多面的に見えるようになると、自分が何をすべきかが見つけやすくなると思いますし、そうならなくてはいけないと思っています。

<安 博充さんプロフィール>
大学では素粒子物理学を専攻し、2023年、ヒューマンアカデミー株式会社に新卒入社。DX戦略本部に所属し、SE(システムエンジニア)としてWEBサイトのリニューアルなどシステム開発を担当。2023年度新人賞を受賞。


※2024年4月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・講座名等は取材時のものとなります。

<ヒューマンアカデミー株式会社・会社概要>

 ヒューマンアカデミーは、学びの面白さを提供する「Edutainment Company」として、1985 年の創設以来、時代や社会の変化にあわせながら800以上の講座を編成しました。未就学児童から中高生・大学生・社会人・シニア層とあらゆるライフステージにおけるSTEAM教育やリスキリング、学び直しの支援を行っています。
 さらに、独自の「ヒューマンアカデミーGIGAスクール構想」を推進し、学習支援プラットフォーム「assist」を開発。SELFingサポートカウンセラーと講師が、個別に学習目的や目標にあわせた進捗管理や相談などの学習サポートをします。私たちは、常に最先端の教育手法やテクノロジーを取り入れ、学びの喜びを追求し最高水準の教育サービスを提供していきます。


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