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ヒューマングループだからこそできる保育事業とその魅力とは

ヒューマングループ全体で取り組んでいる保育事業。その中核を担うのが、保育人材を育成するヒューマンアカデミー(HA)、認可保育所運営・アフタースクール運営に加え、知育玩具の開発をするヒューマンスターチャイルド(HSC)、10年以上にわたって「ヒューマンアカデミー保育園」を運営しているヒューマンライフケア(HLC)の3社です。

今回は同グループ3社で働く3名に、ヒューマングループが展開する保育事業と相互の関わりについてお話を伺いました。

写真左:ヒューマンアカデミー株式会社 チャイルドケアカレッジ
    学科主任 兼 保育部門 商品開発担当 石毛 賢さん
写真中央:ヒューマンライフケア株式会社 
     ヒューマンアカデミー西調布保育園 保育士 灘 美衣奈さん
     (総合学園ヒューマンアカデミー卒業生)
写真右:ヒューマンスターチャイルド株式会社 
    人材開発課 課長 髙倉 智巳さん

ー現在のお仕事内容を含めて自己紹介をお願いします

石毛:現在はヒューマンアカデミー株式会社において、主に3つの業務を担   
当しています。1つ目は、指定保育士養成校である総合学園ヒューマンアカデミーチャイルドケアカレッジの立ち上げやカリキュラム作成といった管理・運営業務です。2つ目は国家試験対策講座を含む、保育に関する通信講座の管理・運営。3つ目として、チャイルドケアカレッジの東京校で教育原理という科目の授業を受け持っています。

髙倉:ヒューマンスターチャイルド株式会社で保育士の採用や社員向け研修の計画と社内外向け広報を担当しています。人材広告会社の営業職を経て33歳で保育士になろうと決心し、保育士として現場経験を積んだ後、HSCに入社しました。

灘:2020年4月に新卒でヒューマンライフケア株式会社へ入社し、西調布保育園に配属されました。現在は2年目で、1歳児クラスの担任をしています。入社前は、総合ヒューマンアカデミー大阪校チャイルドケアカレッジへ2年間通っていました。

学校内に限らず、学びの機会が多い

ー保育人材を輩出している側の立場から、グループ内に保育園を運営する事業会社があることについてお考えをお聞かせください

石毛:「実際の現場がどう動いているか」をすぐに把握でき、それをタイムラグなく学生に教えられるのが何よりのメリットです。HSC、HLCの両社が運営する保育園には、学生の保育実習先や就職先としても大変お世話になっています。実習では各園共に一定の評価水準の中でご指導いただいているので、その後の学生指導がとても行いやすいです。実習のみならず、「学校では得られない学び」をいろいろな形で提供してもらえるのも、グループに園があるメリットですね。

ーヒューマンアカデミー(HA)が運営する専門校と他校の違いを教えてください

石毛:株式会社として初めて指定保育士養成校として開講したのが、HAが運営するチャイルドケアカレッジです。私たちが目指したのは高卒の学生ではなく、社会人や子育て中の方、働きながら学びたいという方が通いやすい学校。それを実現するために、週2.5日(※)、2年間の通学で卒業と同時に国家資格である「保育士」が取得できるカリキュラムを組んでいるのが特徴です。 (※実習期間を除く)

こどもも先生も安心して過ごせる環境

ー保育士採用の側面から、グループ内に保育人材を育てる教育部門があることについてお考えをお聞かせください

髙倉:HSCでは、定期的にチャイルドケアカレッジの東京校や横浜校を訪問して説明会を行っています。園長先生や卒業生を招いて、実習に向けての心構えや「チャイルドケアカレッジでの学びが現場でどう活かされているのか」について学生に生の声を伝えたり、1日の仕事の様子をまとめた動画を見せたりもしています。HSCの保育理念や方針に対して理解や共感をしてもらったうえで、優秀な保育士に就職してもらえるチャンスがあるのは大きなメリットですね。

ーヒューマンスターチャイルド(HSC)の特徴を教えてください

髙倉:一番の特徴は、保育理念でもある肯定的で前向きな声がけ、"positive sentence"を心がけながら日々保育をしていることです。壁ではなく棚で空間を仕切ったオープンスペースでの保育をしたり、「五感で感じる木の保育園」をコンセプトに、こどもたちがワクワクする仕掛けを施設に取り入れたりと、保育環境にもこだわっていますね。こどもも先生も見守られている中で、安心して過ごせる環境づくりをしています。

ー採用活動を行ううえで、課題に感じていらっしゃることはありますか

髙倉:採用年齢に偏りが生じるとライフイベントが重なりやすく、同じ園で複数名が同時期に産休や育休を取得することがあります。その場合は代替保育士を採用しますが、保育の質の担保が課題です。
 一方でチャイルドケアカレッジには、若い方から子育て中の方、子育てが一段落された方まで幅広い年齢層の学生がいます。HSCではこのメリットを活かして、積極的にいろんな層の方を採用するようにしています。
これが実現するのも、同じグループ会社だからこそですね。

ー保育士の先生たちの研修制度があれば教えてください

髙倉:HAとHSCで共同制作しているスターチャイルドプログラム(通称:SCP研修)を年間20講座程度開いています。先生たちには毎年3つ以上の講座を選択してもらっており、受講するのは平日の勤務時間中です。
 ベビーマッサージやチャイルドアートセラピーといった認定資格取得ができる研修や、新人研修やコーチングのような階層別研修、造形遊びのように保育に関わる研修など、スキルアップにつながる研修を取りそろえています。

学校で習ったことが現場で活きている

ー総合学園ヒューマンアカデミー大阪校を卒業してグループの園に就職した経緯や感想をお聞かせいただけますか

灘:出身は鳥取県ですが、実は小さい頃から東京に住むのが夢だったんです。保育士を目指すのと同時に上京したい意思を担任の先生に伝えたところ紹介されたのが、学校とつながりのあるヒューマンアカデミー保育園でした。
 1年目のときは何もかも初めてで、不安なことや失敗を繰り返して落ち込むことがたくさんありました。こどもの成長段階に合わせた遊びや発達を促すようなサポートをどのように保育に取り入れたら良いのか、全く分からなくて苦労しましたね。周囲に助けを求めようにも、最初の頃は何を聞けば良いかも分からなくて...。
 でも、ありがたいことに周りの先生たちが私の状況を察してたくさん声をかけてくれたんです。周囲の温かいサポートがあったからこそ、大変な時期も乗り越えられました。こどもたちの成長を間近で見られる喜びも、保育士を続ける原動力になっています。

ー学生時代に勉強して今、役立っていることはありますか

灘:教育の座学で学んだ知識はもちろんですが、一番は実技ですね。制作物の作成や絵本の読み聞かせ、ピアノやリトミックなど音楽に関することが日々とても役に立っています。お誕生日会や季節のイベントで披露することが多い手作りのパネルシアターも、学校で習ったことが活かされています。

ーこれから保育士を目指す方へのメッセージをお願いします

石毛:保育士の資格は保育園に限らず、児童養護施設や乳児院などのさまざまなな場所で活かせる利用価値の高い資格です。例えば、こども服や保育教材を販売する仕事にも、保育の勉強をしたからこそ分かったり役立ったりすることがあります。「保育の仕事をやってみたい」「こどもに関わる仕事がしたい」と思ったら、まずは肩肘張らずに一歩踏み出してほしいです。


髙倉:保育士を目指すには、年齢も経験も関係ありません。私自身、全
く違う業界から保育業界に飛び込みましたが、「保育士になりたい」と思ったときがベストなタイミングだと身をもって感じました。みなさんも自らの無限の可能性を信じて、なりたい自分を目指していただけたらなと思います。


灘:私が保育士を目指したのは、「こどもが好きだから」という単純な理由でした。でも実際に保育の現場に出て、それまで以上に子こどもが大好きになっただけでなく、やりがいも感じています。最初は悩んだり、成功と失敗を繰り返したりする日が続くかもしれません。しかし、それを乗り越えた先に待っているのは、こどもたちと過ごす明るく楽しい日々です。少し前の私のように、そんな未来を信じて頑張ってほしいなと思います。

グループ内で良い循環をつくる

ーそれぞれが目指す姿について教えてください

石毛:今後はさらにグループのつながりを深めて、相互に良い循環をつくりたいと思っています。チャイルドケアカレッジに入ってきた学生がある程度のレベルに達して卒業し、グループ園で活躍する。現場で経験を積んで力をつけたら教える側となってHAに戻ってくる、という循環が理想ですね。

髙倉: HSCでは、「こどもたちとかかわるすべての人が明るく笑顔に」
にということを理念に掲げています。こどもたちだけでなく先生たちにも寄り添いながら、長く楽しく働ける環境づくりをしていきたいです。
 チャイルドケアカレッジの卒業生にはどんどんグループ園に入ってきていただいて、ヒューマングループだからできる保育を体現してほしいですね。

灘:私は一人の保育士として、こどもの良さや可能性を引き出せる保育士になりたいです。周囲の様子が見やすい環境のお陰で、日頃からたくさんの学びがあります。周りの先生たちの動きや声がけの仕方を見習いながら、一人ひとりのこどもたちの成長につながる保育ができるようになりたいです。

ヒューマンスターチャイルド・ヒューマンライフケア(ヒューマンアカデミー保育園)では、灘さん以外にも多くの卒業生が 保育士として活躍しています。


<ヒューマンアカデミー株式会社・会社概要>
1985年の創設以来、159万人以上※の修了生・卒業生を輩出するヒューマンアカデミーは、「学びは、面白い。」を創造する Edutainment Companyとして、未就学児童から中高生・大学生・社会人・シニア層とあらゆるライフステージにあわせて、学びと成長を支援する「リカレント教育」、「STEAM教育」を推進しています。
IT分野、語学・留学、保育、資格・就転職、趣味・教養、ココロとカラダコンディショニング、なりたい人を応援する専門教育など大きく8つのカテゴリで、時代や社会の変化にあわせながら800以上の講座を編成し、多様なニーズに対する学びの提供を行っています。 
※延べ人数1997年10月~2021年3月時点

<ヒューマンスターチャイルド株式会社・会社概要>

2004年「スターチャイルド 江田ナーサリー」開園を皮切りに、保育所の需要が大きい横浜市、川崎市、さいたま市の3市で認可保育所27園を運営するほか、2021年7月より学童事業アフタースクールみなとみらい校の運営も手掛けています。デザイン性の高い施設や食材にこだわった給食など、安全で工夫を凝らした保育環境が特長です。また、保育士の研修や保育研究にも力を入れ、品質の高い保育サービスを目指しています。


<ヒューマンライフケア株式会社・会社概要>

ヒューマンライフケアは介護保険法施行前の1999年より介護事業を展開、現在では全国でデイサービスやグループホームなど各種介護事業所を177事業所(2022年1月現在/FC含む)展開しています。2011年からは保育事業も開始し、「『成長の環』を無限にひろげる」「こどもの自立の芽を育てる」を理念に、認可・認証保育所および事業所内保育所など、東京・神奈川・千葉・大阪の各府県にて9つの保育所を運営しています。



※撮影協力:ヒューマンアカデミー西調布保育園

※2021年12月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・役職等は取材時のものとなります。


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