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コロナ禍のさなかに出産、育休復帰。仕事と育児の両方を頑張れたのは、いつも明るく前向きなチーム仲間のサポートのおかげ。

 ヒューマンアカデミー日本語学校で学生募集を担当する黄 鑫(コウ シン)さんは、明るいキャラクターで職場のムードメーカー。4歳の男児を育てるワーキングママでもあります。2023年度最優秀ジュニアマネージャー賞を受賞した黄さんに、受賞の感想や仕事に対する想い、今後の目標についてお話を伺いました。

ヒューマンアカデミー株式会社 国際教育事業部  | 黄 鑫(コウ シン)さん

――まずは、入社の経緯について教えてください。

 私は高校卒業後に来日し、日本の大学を卒業後、日本企業に就職して営業スタッフとして3年間働いた経験があります。転職を考えたとき、こうした私自身の経験を活かせるのは、日本語学校で外国人留学生をサポートするような仕事だと思いました。そこで、ネットで「日本語学校」と検索してみると、表示されたのがヒューマンアカデミー日本語学校。サイトを見ると社員募集の告知があり、すぐさま応募しました。無事に採用され、2016年に入社。いいタイミングで当校と出合い、トントン拍子に話が決まったときは、これはご縁だなと思いました。

――現在は、どのようなお仕事を担当されていますか?

 入社以来ずっと、中国人を対象とした学生募集を担当しています。中国の学生や海外エージェントに対して、ヒューマンアカデミー日本語学校ではどんなことが学べるのか、日本での生活はどのようなものか、卒業後はどのような進路があるかなど、学業と生活面などを詳しく説明します。簡単にいうと「日本に夢を持っている海外の人たちにチャンスを作る仕事」だと思っています。日本に行きたいけれど、何をすればいいかわからない人はたくさんいます。そういう人たちに向けて、日本語学校で日本語を習得して2年間の学生生活で日本の環境になじむと、将来は大学進学や就職などいろいろな道が開けると伝え、夢の実現をサポートする仕事です。当校の入学時期は年4回(1月、4月、7月、10月)あるので、募集から入学まで3カ月サイクルで営業活動を行っています。


――2023年度の最優秀ジュニアマネージャー賞の受賞おめでとうございます。受賞を知ったときのご感想は?

 上司がこっそりチャットで「受賞おめでとう」と知らせてくれました。普通に「ありがとうございます」と返信しましたが、心の中では「よっしゃー!」とガッツポーズを取りました(笑)。計画していた入学者数などの数字面で評価をされたのだと思います。昨年は優秀ジュニアマネージャー賞を受賞しましたが、昨年よりもさらにワンランク上の賞を獲得できたのが、嬉しかったです。


――表彰式では受賞代表者としてスピーチもされましたね。

 大勢の人前で話したことがなかったので、めちゃくちゃ緊張しました。しかも、スピーチをすると知ったのが表彰式の直前で、ペーパーを用意して見ながら話してもいいと知らされていなかったので、「どうしよう!?」と焦りました。チームのみんなからは「ぶっつけ本番で話したのが、生き生きとしていて逆によかったよ」と言われましたが、恥ずかしかったですね。スピーチでは「仕事と育児の両方を頑張りました」という話をしました。


――お仕事で大変だったこと、苦労されたことは?

 私は2019年に妊娠し、2020年5月に出産しました。産休に入る前の2019年は留学生が多く、校舎に学生があふれていた時期でした。ところが、コロナで2020年3月から日本への入国制限が始まり、留学生が入国できなくなったのです。産休から復帰した2021年4月も入国制限が続いていて、先の見えない状況でした。入国制限が解除になるまでの間は、一番辛かったですね。でも、チームのメンバーたちと「この状況がこのままずっと続くことはないはず。大変だけど何とかなるでしょう!」と、励まし合いながらコツコツ頑張ってきました。ようやく、ここ1、2年で入学者も増え、コロナ前の学生数に少しずつ近づいてきています。

――お仕事をする上で大事にしていることは?

 チームのメンバーです。仕事は1人でできるものではなく、チームのメンバーや社内外の人たちと仲良く連携していかないとうまくできません。仕事をする上で一番大事なのは、メンバーとのつながりです。みんながいるから頑張れたし、みんながいなければ、あきらめていたことも多々あったと思います。最優秀ジュニアマネージャー賞を受賞できたのも、チームのみんなのおかげです。

――どんなチームですか?
 
 中国募集担当は私を含めて10人、チーム全体では20人いて、年齢層は30代が中心で男女半々くらいです。みんな仲がよく、明るくて前向き。「みんなで力を合わせて頑張れば、いい結果がついてくる」という考えで仕事をしています。 
 私は育休復帰後、朝9時から夕方4時までの時短勤務で働いています。長男が幼い頃は急な体調不良で仕事を早退したり休んだりすることが多く、出社した直後に保育園から「お子さんが熱を出しているのでお迎えに来てください」と電話で呼び出されることもしばしばでした。そんなときもチームのメンバーは嫌な顔ひとつせず、私が負担に感じないように優しい言葉をかけてくれました。そんなふうに、困ったときにはお互い自然とサポートし合えるような、すごくいいチーム。上司も同僚も、頼りがいがあり、いい人ばかりです。

――お仕事でやりがいに感じることは?

 以前の私は、仕事はお金を稼ぐため、生活のためにやることで、やりがいなんてウソだと思っていました。この仕事に就いたときも「中国人で日本語と中国語の両方ができて留学経験もある自分に向いているかも?」「土日にしっかり休めるのはいいな」という程度の軽い気持ちでした。
 でも実際に仕事をやってみると、やりがいを感じる場面はたくさんありました。特に嬉しいのは、学生たちが自分の夢を叶えた瞬間に立ち会えたとき。卒業生も含め、自分が担当した学生たちから、「志望大学に合格できた」「就職できました」「結婚しました」などといった知らせを受けると、その夢の実現をサポートする側の人間として、この仕事をやっていて本当によかったなと実感します。

――仕事と育児の両立は大変だと思いますが、どのように息抜きしていますか?

 有給休暇を取って、1人で外出や買い物に出かけます。チームのみんなにも、正直に「特に用事はないのですが、リラックスしたいので有休を取ります。」と言います。すると「いいんじゃないですか。楽しんでください」なんて返事が返ってきます。そんなふうに気楽に言える雰囲気の職場であることも、ストレスなく仕事を続けていく上では大事ですね。

――最後に、今後の目標について教えてください。

 ヒューマンアカデミー日本語学校では、今年4月に神戸・横浜・名古屋・福岡に新校舎を開校します。神戸校では長期留学の学生募集を開始し、横浜・名古屋・福岡校では来年4月から募集開始予定です。コロナ前から「いつ、新校舎を開校するのだろう?」と思っていましたが、ようやく実現します。新校舎の学生募集も私たちが担当します。東京以外の地方都市で学生生活を過ごす魅力を外国人学生に伝えるなど、これからもできることがたくさんあると思います。
 今後さらに多くの留学生が入学し、そして学生たちの夢のサポートができるよう、頑張っていきたいと思っています。

<黄 鑫さんプロフィール>
中国・吉林省出身。高校卒業後に来日し、1年間日本語を学んだ後、大学へ進学し経営学を学ぶ。卒業後、国内外に料理教室を展開する企業で営業職を3年間勤めた後、2016年にヒューマンアカデミー株式会社に入社。ヒューマンアカデミー日本語学校東京校で、中国人向けの学生募集を担当。プライベートでは2018年に結婚し、20年に長男を出産。2023年に優秀ジュニアマネージャー賞を、2024年に最優秀ジュニアマネージャー賞を受賞。


※2024年4月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・部署名等は取材時のものとなります。

<ヒューマンアカデミー株式会社・会社概要>
 ヒューマンアカデミーは、学びの面白さを提供する「Edutainment Company」として、1985 年の創設以来、時代や社会の変化にあわせながら800以上の講座を編成しました。未就学児童から中高生・大学生・社会人・シニア層とあらゆるライフステージにおけるSTEAM教育やリスキリング、学び直しの支援を行っています。  さらに、独自の「ヒューマンアカデミーGIGAスクール構想」を推進し、学習支援プラットフォーム「assist」を開発。SELFingサポートカウンセラーと講師が、個別に学習目的や目標にあわせた進捗管理や相談などの学習サポートをします。私たちは、常に最先端の教育手法やテクノロジーを取り入れ、学びの喜びを追求し最高水準の教育サービスを提供していきます。