見出し画像

30年務めたメガバンクからの転職、自己成長追求と新規事業開発にチャレンジ!


ヒューマンホールディングス 財務部 渉外課 次長 阿部秀史さん

銀行員時代に培ったスキルを活かして

 私は大学を卒業後、約30年間にわたりメガバンクに勤務してきました。2020年にヒューマンホールディングスへ転職するまでの20年間は法人営業に携わり、さまざまな業種のお客さまと接してきました。
  現在、財務部渉外課で担当しているのは、ヒューマングループ各社の事業と金融機関をつなげる仕事です。たとえば人材ビジネスに取り組む地方銀行に、ヒューマンリソシアとの業務提携を提案するなど、言わば会社同士のマッチングです。
  そこでは銀行員時代に培った、お客さま同士を結びつけるスキルが非常に役立っています。銀行がどのように物事を考えるのか、何に注力しているのか、案件を進めるにはどの部門にどうアプローチすればいいのか。そうしたことが、銀行の中にいたので手に取るようにわかるのです。また、さまざまな法人顧客に接してきたため一般企業のニーズも幅広く熟知しています。これまでのキャリアを活かした、理想的な転職ができたと考えています。
  新天地にやって来た私は、「SELFing シート」の中心にこのように記しました。「自ら開発した事業を運営し、その事業収益を極大化させる」。現在行っている、金融機関やグループ企業とのつきあいを下地に新たな事業を構築することが、3年後を見据えた私の目標です。


お客さまとの関係を構築するために

 銀行員時代、事業を行うのはお客さま自身であり、私自身は財務諸表を見ながら融資の判断を行ってきました。転職を意識しだしたころ、今度は事業会社に入って自ら事業を行いたいと考えるようになったのです。
  目標を実現するために必要な要素、それが「プレゼンテーション力」「情報分析力」「組織マネジメント力」「関係構築力」「事業企画力」「事業計画策定力」「情報収集力」「事業実行力」の各項目です。いずれも銀行員時代の評価基準であり、社会人として業務を進めていくためには必須のスキルと言えるでしょう。
  あらためてそれらをシートに記したことで、自分自身の強みと弱みが見えてきました。長年、お客さまと接してきた私の強みは、人との関係を構築したり、人から情報を収集したりして物事を進めていく力です。
 阿部と話せばプラスになると相手に思われるよう、有益な情報を提供することをつねに意識していました。どんなに小さなことでも、相手に喜んでもらえるなら出し惜しみはしない。また、そのために情報収集も欠かせません。
  銀行は金利でしか他行との違いを見出せず、メーカーのように製品の品質で勝負できないのです。だから自分という商品の価値を磨くことが大事だという思いで、お客さまとの関係を築いてきました。いつも笑顔でいることを意識して、相手のふところに素直に飛び込む。そして自ら情報を提供する。それが私の身に付けた関係構築力です。そのようにして出会ったすべての人との関係が、いまの私の財産になっているのです。

世の中の変化に合わせたアップデートが必要

 銀行員時代は決められたルールの中で動くケースがほとんどでした。事務手続きひとつをとっても細かなルールが山ほどあり、決められたとおりにやらないと減点される文化です。そのため、ヒューマンホールディングスに転職して感じたことは、自ら考え行動しなければならないことの難しさ・厳しさです。これからは、固定概念に縛られることなくゼロから何かを生み出す力を磨いていきたいと考えています。
 30年以上働いてきましたが、いまの自分に満足しているわけではありません。どんなベテランでも、世の中の変化に合わせてスキルとマインドをアップデートすることが必要だと考えています。過去に蓄えた知識と技術だけでは、ビジネスの現場で勝負できないからです。日々、後悔と反省を繰り返しながらも、よりよい自分を目指して前に進んでいこうと考えています。
  
 そんな私から、若い人たちに伝えたいことがあります。皆さんの目標を達成するために、臆せず「上司を上手く使う」ようにしましょう。仕事をしていると、自分ひとりの力ではできないことがたくさんあります。なんでも自分でやりたがる人もいますが、それよりも上司に相談したり、お願いしたり、ときには巻き込んだりして一緒に動いたほうがいい。なぜなら目標達成への近道となるからです。そのためにも、普段からの関係構築が大事です。自分を飾らず、素直に相手のふところへ飛び込んでみましょう。




<ヒューマンホールディングス株式会社・会社概要>
 
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、ITと多岐にわたる事業を展開しています。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、教育を中心とする各事業を通じて、労働力不足、高齢化社会、待機児童問題など、時代とともに変化するさまざまな社会課題の解決に取り組み、独自のビジネスモデルを展開してきました。
 人と社会に向き合い続けてきたヒューマングループは、いま世界全体で達成すべき目標として掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいきます。SDGsへの貢献を通じて、「為世為人」の実現を加速させ、より良い社会づくりに貢献していきます。


※2022年9月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・役職等は取材時のものとなります。


この記事が参加している募集