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自分の機嫌は自分でとる。

ルワンダで暮らしはじめて5ヶ月。
楽しいことや嬉しいこともたくさんある一方で、
ほんのちょっとした出来事の積み重ねによって、それなりに沈む日もあります。

毎日活動していると、なにかしら心が削られる出来事があります。

今日は、怒りで手が震えるってこのことか。と実感した出来事がありました。

1200RWFで目的地にたどり着けるはずのバスでのこと。

チケット売りのお兄さん:「イチヤターヌ!ワンサウザンドファイブハンドレッド(1500RWF)」

私:「いや、違う。いつも1200RWF」

お兄さん:「オヤ!(違うよ!)」

私:仕方なく支払う。

お兄さん:バスチケットを手渡してくれる。

私:チケットを確認。「あ、やっぱり1200RWFだ」
  「嘘つき!1200RWFじゃん!みんな1200RWFなのになんで私だけ?」

お兄さん:別のお兄さんと顔を見合わせる。

私:「お釣り、300RWFだよ。」

お兄さん:嫌そうに、仕方なさそうに200RWFを手渡す。

私:「あと100RWFだよ。」

お兄さんたち:また顔を見合わせてようやく100RWFを手渡す。

・・・外国人?若いから?女性だから?
日本円だとたかが30円なんだけど、平等ではないことに対して苛立った。

この会話中、自分でも驚くくらい怒っていて
手も声も震えたけど、どうしても許せなくて、しっかり会話した。
元気な時ならこんな出来事も気にせずに、笑って流せるのに・・・。

そんな時は、少し贅沢してご飯を食べに行ったり、お酒飲んだり、
大好きな音楽を聞いたり、日本にいる友だちとオンラインで話したりして、
自分の機嫌をとっています。

今日は、ルワンダで私のHPを削った出来事を紹介しようと思います。

・街を歩いているだけで、立ち止まってジロジロ見られる。

・歩いている自分を見ながら、ヒソヒソ声で噂される。

・指差して「ムズング〜!(外人〜!)」「ウムシンワ〜(中国人)」

・鼻詰まりのような声で「チンチョンファン!」「ニーハォ」
 (真似がお上手で思わず笑ってしまう)

・「すごく悲しい気持ちになるからやめて」と言っても、謝らずヘラヘラ笑っている。

・魚のフンのように10分近く後ろをついてくる。立ち止まったら、彼らも立ち止まる。
 (いやいや、ダルマさんが転んだをしているんじゃないんだからさ・・・)

・朝でも夜でも笑顔で「グッドモーニング!」
 (挨拶はとても嬉しい!)

・二言目には「ギブミーマイマニー」
 (嬉しいと思うのは一瞬。お金目当てで話しかけられていると思うと悲しい)

・現地の言葉で挨拶したり会話すると、なぜか笑われる。
 (外国人が現地語使っただけで笑ってもらえるなら、喜んで芸人になる。)

・買い物をしていると、周りに人だかりができる。
 (お金だしづらいんですけど…?)

・市場で野菜を買おうと思うと、現地人の倍以上の値段をせびられる。
 (悔しさでいっぱいになる。)

・平気でつかれる嘘。
 (なにも知らない外国人だと思われているのか、自分にとって都合の良い嘘ばかり。)

・「Japanese」同僚の体育教員の私の連絡先の登録名。
 (日本人だけどさ、私にだって名前がある。)

・「料理に砂糖を使う!?魚を生で食べる!?ありえない!!」大好きな日本食を全否定される。

・職員室で同僚同士で悪口。
 (「ムズング」とか分かる単語が聞こえるし、私の話し方の真似をしながら会話しているから、なんとなくあの話しているのかなあとわかってしまう。)

・基本、情報は共有してくれない。けど、必要に迫られると急に頼り始める。
 (都合の良い存在でしかないのか、と思い悲しくなる。)

・I'm comingで待つこと2時間はザラ。
 (鬼のようなスピードで約束を忘れる。逆に羨ましく思う。)

・なのに、少し遅れると、怒られる。
 (おそらく、優先順位や自分にとって利益がある時は時間を守る。)

・フェアに行われない大会。
 (今まで自分がいかに理不尽のない、クリーンな場所で育ってきたのかを実感する。)

・なぜか私の家で洗濯をしているセキュリティ。

・断水中に、タンクの水を近所の住民に無料で配っているセキュリティ。
 (ルワンダは助け合いの精神が強いから仕方ないけど、日本では起こり得ない出来事に対して注意するのは、それなりにエネルギーが必要だったりする。)

・「ドンドン!」とドアを叩き「おなかすいた〜」というセキュリティ。
 (家の外に誰かが常にいて、見張ってくれているのはありがたいけど、たまにストレスだったりする。)

・信じていた人に裏切られる。
 (一番心が沈む。自分を責めてしまう。)

こうした出来事がある一方で、近所で暮らす家族からの「リサ!こんにちは!」と話しかけられたり、ほんの些細な出来事で心が満たされる瞬間もいっぱいあります。

海外、それも、開発途上国に訪れたことがある方なら一度は経験したことがある出来事ばかりだと思います。

日本にいた時「そんな出来事があっても、自分は気にしないから大丈夫!」と思っていました。
でも、実際長期間暮らしてみると、割とHPが削られている・・・笑

自分の機嫌は自分で取る。
2年間の生活を通じて、この能力がかなり磨かれることを信じて、
今日もたくましく、生きるんだから!


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