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アメリカ大学サッカー留学への挑戦 〜村上貴一

アスリートブランド生レポートシリーズ!
今回はカナダカレッジに所属していてリーグの最優秀選手賞獲得経験もあり、NCAA D1 サンノゼステイトへの編入が決まった、村上貴一選手に実際にアメリカにいて感じたことやアメリカ留学を考えている選手へのアドバイスなどのお話を聞いてきました!


Q アメリカ大学サッカー留学への動機は何でしたか?なぜアメリカの大学を選んだのですか?

A 小さい頃から海外に憧れがあり、英語を喋れるようになりたかったのと英語の習得は将来の自分に役立つと思い、本場の英語を勉強したいと思ったからです。また、サッカーを続けてまだまだ上を目指したいという思いもありました。自分の中でその両方を叶えられるのがアメリカサッカー留学だけだと思い、アメリカ大学への進学を決めました。

Q アメリカの大学サッカーは日本と比べてどう違いますか?環境、プレイ、練習など違いを感じた点や驚いた点はありますか?

A 環境面の違いで言えば日本と比べてアメリカの方がサッカーに集中できる施設が整っているなと感じました。日本の大学だと全国レベルの大学でも環境面で改善すべきところがある大学もあるが、アメリカではそんなに強い大学ではなくてもジムやレクリエーション施設があったりと環境が整えられています。サッカー面だとやはり外国人と日本人では体格の差があります。とにかく速くて強くてでかい選手がたくさんいます。その一方で正直足元が上手い器用な選手が少ない印象です。練習面ではアメリカは練習時間が短く効率的な印象でした。

Q チーム内でのコミュニケーションや文化の違いについて教えてください。

A コミュニケーションの取り方やスキンシップの違いは感じました。例えば僕の周りのチームメイトとは会った時に練習前であれ、授業であれ必ずグータッチの文化はありました。またフレンドリーで仲間想いの人が多く、他人の喜びも自分のことように喜んでくれたりしました。あとは時間にルーズな人が多いです笑。

Q 留学生としての大学生活はどうでしたか?勉強とスポーツの両立は難しいですか?

A 正直なところサッカーと勉強の両立は難しかったです。特に自分は元々頭が良いわけではなかったので英語を理解したところでつまずくことも多かったです。またエッセイやスピーチ、宿題も多く、週に2試合とかある場合はすごく忙しい日々を過ごしました。それでも自分の中で海外の友達や先生を訪ねて効率よく理解して勉強することを心がけて両立していました。

Q 自身のサッカーの成長について、どのような点がありますか?自分のスキルやプレースタイルに変化や進歩を感じましたか?

A アメリカは本当に結果が大事な場所でした。また監督の目に留まるために、自分をどんどんアピールするようになりゴールへのエゴも出すようになりました。その結果、点も量産できるようになり色々な個人の賞も獲得することが出来ました。

Q 留学して、困難な瞬間はありましたか?それらをどのように乗り越えましたか?

A アメリカは日本ほど公共交通機関が揃っていなく、車社会です。どこに行くにも基本車移動なのにも関わらず自分は車を持っていなかったのでそこは最初は苦労しました。でも車を持っている友達にお願いしたり、友達とUBER(タクシー)を使ったりして解決しました。結果的にそのおかげで英語でのコミュニケーション力も上がったし、友達もできました。

Q 大学サッカー留学中に得た最も貴重な経験や教訓は何ですか?それがどのようにあなたの人生やキャリアに影響を与えましたか?

A 1番はNCAA(4年制大学)のD1に移籍が決まったことです。自分のアメリカでの1つの目標で、そのために1つ1つの試合も集中してやって来たことが結果に繋がった経験は自分の中で大きなものになりました。

Q アメリカの大学サッカーでは、どのようなトレーニングや考え方が一般的ですか?それが自身の成長にどのような影響を与えましたか?

A 僕はアメリカはサッカーのゲームスピードはあまり速くないなと、日本のように連続した動きの速さはあまりないと思います。しかし、個々のフィジカル的なスピードが速く、フィジカルが発達している選手が多いので、チームのトレーニングには筋トレやアジリティのトレーニングを取り入れることが多いです。最終的に自分のフィジカル力のアップにも繋がり、海外選手にも劣らないくらいまで成長することが出来ました。

Q 留学生として、海外のチームメイトやコーチとの関係構築について、どのような工夫や努力をしましたか?

A 僕は日本人の特徴である『謙虚さ』を大事にしました。どんなに活躍しても練習をしっかり真面目にやることは日本でも海外でも大事なことだと思います。例えば、練習では最後の片付けまでやったり、ゴールを運んだりと試合以外でもチームのためになることを考え行動していました。意外とアメリカのコーチはそのような人柄も見ている人も多いです。また、そのような行動をチームメイトも見ていて、続けているうちに監督ともコーチとも信頼関係を築けていました。

Q アメリカの大学でのサッカー留学が終わった後、将来のキャリアプランや目標は何ですか?それに向けて今後どのようなステップを踏む予定ですか?

A この後のプランとしては四年制に進んで、アメリカでプロを目指すつもりです。もしサッカーを辞めることになったとしてもアメリカで培った英語力を活かして英語を使った職業に日本で就くつもりです。

Q 大学サッカー留学を振り返って、もしもう一度同じ道を選ぶことができるとしたら、何か違うことをするか、または同じことを続けますか?

A 同じ道を選ぶと思います。僕はアメリカを選んで、いい意味で受験勉強をしなかったです。アメリカの大学はサッカーのうまさと英語の点数があれば入学できるところが多いので勉強が苦手でサッカーしかしてこなかった僕にはうってつけの道だったからです。また海外の人たちとのコミュニティーも増えますし、将来に役立つことが私生活にごろごろ転がっています。実際に私は受験勉強をしたことがないですが、これからアメリカの四年制にサッカーで進学しますし、この後もアメリカの大学を卒業する予定です。アメリカ大学サッカー留学は『将来キャリアの基盤も作りやすい』のでそういった意味でもアメリカ留学を選ぶと思います。


Q これまでのサッカー留学生活での最も印象深い思い出や経験について教えてください。

A 1番印象深い出来事は初めてのアメリカでの試合です。アメリカは普通のリーグ戦でも観客が多いです。そのためブーイングがあったり、逆に良いプレーをすると観客が沸いたりすることもあります。日本では観客がいない試合があったり、観客がいてもリアクションを表に出す人は少ないと思います。なのでアメリカで初めてそのような経験ができて、自分のプレーで観客が沸いたあの感覚は今でも忘れられないものになりました。何よりプレーしていて楽しいです。

現在アメリカの大学サッカー留学を考えている高校生へ

正直アメリカ大学サッカー留学は大変なことの方が多いし、いろんな助けが必要な時もあります。だけど、そんな大変なことや辛いことを乗り越えたからこそ見える景色があるし、アメリカでは全てが新鮮で、日本にいては味わえない貴重な経験がほんとにたくさんできます。特に今の若い世代の人たちはここで挑戦して、一歩踏み出すことは本当に人生を変えると思っています。また、実力を評価してくれる場所なのでサッカーに自信がある人にもすごくおすすめです。なのでアメリカ留学に興味がある、人生を変えたい、チャレンジしたいと少しでも思っているのならアメリカ大学サッカー留学を僕はお勧めします!

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