ムーミンランドの不思議な行列と愉しいお芝居
ナーンタリは、スパホテルや大統領の公式別荘もある有数の観光地。一番有名なのは、何といってもムーミンランドでしょう。行ってきましたよ~♪
早めに到着すると・・・むむ、これは開門を待つ行列なんでしょうか? ムーミンランドに行く人しか、ここにはいないはずだから、何となく自分たちも後ろにスタンバイ。「あの、道のどちら側に何列で並べば良いんですか?」と聞こうものなら、「もしかして日本人かい?」と言われてしまいそう。 やめとこ(笑)
少し時間がたつと、こんな感じ。道の外にはみ出す人もいて、広がったり縮んだり・・・
しばらくして、後ろを振り返ると、ゆるゆると列が出来ていました。割り込む人もいないし、開門して突進する人もいませんでした。フィンランドの行列って、空にフワフワ浮かぶ雲みたいで、好きになりました。
にょろにょろは、行列上手!?
園内では、あちこちでお馴染みのキャラクターと出会います。次々に抱きしめてもらって、幸せホルモンが出まくり♪
劇場でお芝居が始まる時間になりました。
なんと、日本語字幕が!
あらすじ:ムーミンたちが冒険に出かけると、恐ろしい怪獣が、ガオーッと唸り声をあげていました。震えながら、「お友達になってしまえば、きっと怖くないよ」と思いついて、仲良くなります。実は怪獣は花粉症で、鼻がつまっていたのでした。ムーミンから薬をもらって、一件落着。
見終わった夫が一言、「フィンランドの子どもは、こういうのを見て育つのか!?」 NY駐在経験もある夫は、”悪い奴が出てきたらやっつけてヒーローになるストーリー”が普通だと思っていたらしく、驚きぶりに私が驚きました。
フィンランド在住の方から、”自分はこういう風にしか生きられない、というものがあるから、他の人に対しても寛容なんです”と伺いました。 みんなが心地よくいるために、ルールを作るのではなく、「そうしていたいなら、そうしてていいよ」と。
独りでいたい人にも温かな孤独がある・・ もしかすると現代のフィンランドでは、分断され切り離されただけの孤独と紙一重かもしれません。たくさんの思い出をもらったムーミンランドでした。
ムーミンランドは、8月の3週目くらいでクローズします。8月末ではありませんから、気をつけてくださいね。
<ムーミンランド(フィンランド)公式サイト>