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劣等感やコンプレックスを他への"好き"のエネルギーに変えた(ファッションとの出会い③)

時間が空いてしまいましたが
久しぶりにnoteを開きました。
下書きに入れていた記事を
仕上げたいと思います。


ファッションとの出会いから切り取る私の自己紹介、3個目の記事です。
今回はりんごほっぺの田舎娘が東京に出てきてからのこと。

こんな私でも
ファッションの世界に足を突っ込んで
25年以上経ちました。

いや大して内側にも裏側にも入ってはいないと思います。
うっすら表面だけかじっただけなんだと思います。
それでも働く前と後では良くも悪くもやっぱり違うものが見えてしまう。
しかしそれでも好きでい続けて
何かしら接点を持ち続けていたいと思った世界。

①、②を読んでいただけたらわかるように
恵まれた環境から生まれた“好き"では決してなくて
むしろ現実逃避の対象
目の前の自分とはかけ離れたものへの憧れ
とか
寂しさから湧いた興味関心だったのだと思うんです。
デブスな田舎娘が、人知れずドキドキ、ワクワクしていた"ファッション"という世界。
好きなものへ夢中になる時間は
いつしか自己表現の1つにかわっていって
劣等感への反発というか…
身内から叩き壊された自尊心からの解放みたいな
違う自分になれる、そう思うようにもなっていました。

改めて①と②はこちらです。

22歳くらいだったかなぁ。。
もう昔すぎで色々はっきりとは覚えてないのだけど
東京に出てきました。

人生色々あります。
理由はまた別の話になるのでここでは触れませんが
東京に出てきて、
人の多さ、お店の多さ、街の喧騒、そういうものにクラクラして
何をどうしていいのか全くわからなくて。

まず、本屋さんに並ぶファッション誌にドキドキ。

そして自分の好きを探す旅のように、いろんなファッション誌に手を伸ばしました。

nonnoのはなちゃんに惹かれた私。
理由はその見た目のキュートさ一択!
自分にはないものだらけ。
華奢な肩
広いおでこにぱっつん前髪
愛らしい瞳
ほんとに可愛くて可愛くて
はなちゃんが着ている服を調べては
お店に問い合わせ、買いに行く。
まずはそんなスタートでした。

当たり前だけど
はなちゃんが着ている服を買ったところで、はなちゃんにはなれない。
紙の着せ替え人形で学んだはずなのに、東京という刺激に飲みこまれていた自分に気づく…。

小さな袖のTシャツは
私の体には合わないし
ピチピチすぎてなんかおかしい。。

ボーイズ系も大好きなのに
私が着ると逞しくて、雑誌を見てきゅんとしたあの華奢さが全くない…

そのうちZipperとか見出して
こういうの着てみたい…と妄想の日々
当時、ミルクとかヒスとか
憧れたけど
私には似合わない事
わかっていたので
手を出すことはなかったです…。

雑誌を見て妄想する日々は続いていたけど
現実の私は
古着屋めぐりにハマり出す。

毎週原宿や代官山に通い
小さなお店、ビルの奥のお店など
片っ端から入って
1日を過ごす、みたいな時間を過ごしていました。

そのうち
人が着ていないTシャツを着たい願望が強くなり
クリエイター作品的なものに手を出すようになったりして。

とは言っても
今みたいに当たり前に世の中に溢れているものとは違ってね。
当時はネット販売だって
簡単ではなかったと思いますよ。

今はsuzuriみたいなオリジナルプリントをしてくれるメーカーさんが山ほどあるし、自分でシルクスクリーンプリントも手軽に始められるキットなんかもたくさんあるけど、
当時はシルクスクリーンにしてもアメリカのやり方とか調べてやってたりね。
そんなんだったと思います。
ネット販売とかも
ハンドメイドサイトなんて無いし
古着のブログとか漁りながら、ほんとに届くのかな?って感じのをページから注文したこともあったなぁ。ほとんどは実際にお店を巡って足で探してた。

古いコンバースを集め出して
サイズが合わなくても買っていた時期もありました。
捨てちゃったことを今になって後悔。

そんな私の職業
スタートはアパレル販売員。
上京してなんの経験もない私がアパレルの世界に手っ取り早く入り込むにはこれしかないと思って。

求人誌で見つけて履歴書を送ったんだったかなぁ…確か。

そしたら電話が来て、面接にきてくれとなり、その時に先方から言われたのが、スーツとかはやめて欲しいってこと。
あなたのデニムスタイルを見せてください、とお題を告げられた記憶があります。

確か…ディーゼルのワンウォッシュデニムの台形型ミモレスカートを履いて
行った記憶。
上はTシャツだったかなぁ。

一旦話が逸れますが
Tシャツって
実は私みたいな体型には
激ムズアイテムなんですよ…
胸のサイズと着丈のバランス…
着丈が長くなると、その着丈と体型とのバランスも必要になってくるし、さらにはヒップサイズと身幅のバランスも関係してくる。合わせるボトムスのボリュームももちろんのこと。

要は、サイズアップだけでは解決できない体型とアイテムとのバランスの悪さ。

己が痩せろ、ってハナシッッッ
ほんとはこれで全解決なんだろな…あははははぁぁ

この悩み
低身長太め体型、胸デカさんなら分かってくれるような気がする。。

そんな中でもサイズ感が自分の体型と、自分の好みともピタッとハマった数少ないTシャツがあって。
どこのだったか…すっかり忘れてしまってる…今はもうこの時の好みからは離れてしまってるから、思い出せない…当時代官山にお店があって、よく買いに行ってたんだけど…場所すらはっきりと思い出せてないです。実際歩いたら思い出すのかなぁ。

面接では、コーデについて、なんで今日それを選んだのかっていう質問からスタートでした。自分の体型ベースと、着たい服の両方から選んだこと伝えました。
さらに私の体型でミモレ丈って難しさ倍増なので、タイツもポイントにしたと記憶してます。

販売の仕事、もちろん初めてだったけどスタートさせてわかったのは
悩んでるのは自分だけじゃなかったということ。
細くても太くても
低くても高くても
みんな体型と洋服の悩み
持ってるんだよね。
自分が醜いからだとばかり思ってた…
親から自尊心を傷つけられると
自分だけ、自分だけ、みたいな劣等感の塊になりがちだけど
ファッションに憧れて
ファッションで変われるって知って
今度は
変わるのではなく
ファッションで自分の内面を表現する事ができるんだって知って
とにかく
洋服ってものがますます好きになって。

そして自分が悩みをもっている分
自分の欠点とは常に向き合うことになるし
いろんな解決方法を模索するし
一般的に言われている体型カバーだけでなく、自分の好みも優先しつつの
OK、NG、それぞれのパターンの引き出しを持つ事が、仕事にもすごく役に立ったんですよね。

美容師さんとかのインタビューなどでもよく見かけるけど、ご自身も実は生え際の癖とか、髪の毛の質感の癖とか、そういう生まれ持ったものの悩みを持っていたり、容姿のコンプレックスがあるとか、それが美容師になるきっかけになったとかのハナシ。

劣等感やコンプレックスって
むしろ何かに対する“好き"を増幅させて、そこにのめり込ませるエネルギーになったりする。

私もこのパターンなんです。

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